デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

明治三年庚午閏十月二十九日（1870年）

大蔵省本年額ノ租米ヲ漕輸スル運賃額ヲ査定シテ府県及ヒ諸藩預所ニ頒示ス。栄一租税正トシテ之ニ与ル。

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法令全書　明治三年・第四六六―四七一頁
第七百八十五　閏十月二十九日（大蔵省）　　　　　　府県
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　預所アル　諸藩
各支配地当午年貢米廻漕運賃百石当リ別紙之通廻船差配人申立候ニ付、為心得相達候条兼テ御布告ノ通可成丈地雇船ヲ以右運賃金ニ見合精々吟味減之上致廻漕候積相心得、運賃ノ五分通リ於積所支配地租税金之内ヲ以相渡可申、且地船雇附差支候向東京大阪等ヨリ空船差向候分ハ送状之趣ヲ以中貸等之義無差支様可取計候事
　　（別紙）
　　　　庚午貢米瀬戸内筋東京運賃
　　　　　　　御米百石ニ付
一堺浦　　　　金六十七両一分
一川口　　　　金七十三両
一西宮兵庫　　金六十六両
一播磨　　　　金六十八両三分
一美作　　　　金六十九両一分
一讃岐　　　　金六十八両
一備中　　　　金七十一両三分
一豊後　　　　金七十二両三分
一原浦　　　　金七十五両
一中津　　　　金七十六両
一中須賀　　　金七十七両二分
一日向　　　　金七十八両一分
一筑前　　　　金七十三両
一筑後　　　　金八十四両三分
一肥前　　　　金七十四両二分
一石見　　　　金七十八両一分
一丹後　　　　金百一両
 - 第2巻 p.528 -ページ画像 
　　　　同大阪廻海上運賃
　　　　　　　御米百石ニ付
一播磨　　　　金二十三両一分
一美作　　　　金二十五両
一讃岐　　　　金二十五両三分
一備中　　　　金二十五両三分
一豊後　　　　金三十二両三分
一原浦　　　　金七十五両
一中津　　　　金七十六両
一中須賀　　　金七十七両二分
一日向　　　　金三十九両一分
一筑前　　　　金三十六両二分
一筑後　　　　金五十両二分
一肥前　　　　金三十七両三分
一石見　　　　金三十九両一分
一丹後　　　　金六十一両二分
　　　　北国筋東京雇海上運賃
　　　　　　　　　　御米百石ニ付
一羽前　　酒田　　　金百二十五両一分
一越後　　新潟海老江　沼垂　金百二十六両二分
一同国　　柏崎　出雲崎　　　金百二十九両一分
一同国　　今町　　　金百三十七両二分
一佐渡　　夷　　　　金百三十八両三分
一同国　　大石　　　金百四十両
一越前　　三国　　　金百五十一両一分
　　　　同大阪雇船海上運賃
　　　　　　　　　　御米百石ニ付
一羽前　　酒田　　　金百三十七両二分
一越後　　新潟海老江　沼垂　金百二十九両一分
一同国　　柏崎　出雲崎　　　金百二十六両二分
一同国　　今町　　　金百二十五両一分
一佐渡　　夷　　　　金百二十四両
一同国　　大石　　　金百二十二両三分
一越前　　三国　　　金百十一両二分
　　　　同大阪廻船海上運賃
　　　　　　　　　　御米百石ニ付
一羽前　　酒田　　　金八十八両三分
一越後　　新潟海老江　沼垂　金八十三両二分
一同国　　柏崎　出雲崎　　　金八十一両三分
一同国　　今町　　　金八十両三分
一佐渡　　夷　　　　金八十両三分
一同国　　大石　　　金七十九両一分
一越前　　三国　　　金七十両二分
　　　　同奥州筋海上運賃
 - 第2巻 p.529 -ページ画像 
函館
御米百石ニ付
一金九十三両三分
　　内　金八十四両一分永百二十五文　　海上運賃
　　　　金九両一分永百二十五文　　　　無難船御手当
石巻
寒風沢
同
一金六十九両
　　内　金六十二両永百文　　　右同断
　　　　金六両三分永百五十文　右同断
江ノ網
同
一金六十四両三分
　　内　金五十八両一分永二十五文　海上運賃
　　　　金六両一分永二百二十五文　無難船御手当
小名浜
中ノ作
御米百石ニ付
一金六十二両
　　内　金五十五両三分永五十文　　右同断
　　　　金六両永二百文　　　　　　右同断
平潟
同
一金五十九両一分
　　内　金五十三両一分永七十五文　右同断
　　　　金五両三分永百七十五文　右同断
　　　　　東海道筋海上運賃
　　　　　　　　　御米百石ニ付
一桑名　　　　　　金四十一両一分
一御馬　　　　　　金三十七両
一掛塚新居　柳津　金三十両
一清水　　　　　　金二十九両一分
一沼津　　　　　　金二十七両三分
一塩久津　三津浦　金二十五両二分
一仁科　　　　　　金二十二両二分
一松崎　　　　　　金二十二両一分
一下田　　　　　　金二十一両二分
　〆
　　庚午
　　　　月