デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

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公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2020.3.6

1編 在郷及ビ仕官時代

2部 亡命及ビ仕官時代

4章 民部大蔵両省仕官時代
■綱文

第3巻 p.327(DK030107k) ページ画像

明治五年壬申三月(1872年)

大蔵省廃藩置県後ノ施政ヲ視察セシメンガ為ニ諸県巡回掛ヲ派遣スルニ当リ、栄一大蔵大輔井上馨ト謀リ条目ヲ制定シテ之ヲ交付ス。


■資料

青淵先生伝初稿 第七章六・第一八―二二頁 〔大正八―一二年〕(DK030107k-0001)
第3巻 p.327 ページ画像

青淵先生伝初稿 第七章六・第一八―二二頁 〔大正八―一二年〕
明治五年三月、大蔵省は廃藩置県後の施政を視察せしめんが為に、諸県巡回掛を派遣することゝなりしが、此時先生が井上と謀りて交付せる条目あり、左の如し
    巡回中傍ら可注意件々
 一県庁所在便不便
 一従来施行之諸税方法之事
 一産物之事
 一租税之厚簿
 一水陸運送之便不便
 一田畑売買直段之事
 一一切学費之事
 一県庁ヨリ東京迄、本道里程之事
 一官幣神社ヨリ東京迄里程之事
 一蚕卵紙之事、生糸之事
 一開墾之事
 一牧畜之事
 一鉱山之事
 一牛馬渡世鑑札之事
 一物価之事
 一職員表之事
 一等外小使等之人員及月給之事
 一外国並諸方、為留学官費等差出シ有之人員月手当之事
 一外国人雇入有無之事
 一里正・村長・給米適当之方法
 一民費に難課井堰・溜池、或は大河・港湾等之修築堤防箇所取調之事
 一道路・橋梁・及官舎等之費用、附リ民費ニ属スル分
 一各地方従来精密之絵図有之候ハヽ可差出事
 一里正給区々ニ可有之候付、実地視察之事
此外督促之分四条、細目心得書十条、及び出納取計之廉・旧府県紙幣調之心得・辛未年租税取調方心得等をも授けたり、以て当時先生が調査研究せんとせし地方行政の綱領を知るべし。