デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

明治12年10月13日（1879年）

是ヨリ先、栄一会同月積金ノ件ニ付発議ス。衆議一致セルヲ以テ後栄一幹事総代トシテ屡々会計ノ
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コトヲ報告ス。而シテ本会以後ハ六ケ月毎ニ会計表ヲ作成シ同盟諸行ニ頒付スルコトトセリ。

東京経済雑誌
　○第四号・第一二六頁〔明治一二年四月二九日〕
　　　　○択善会第二十二回録事
○上略
第四次、会頭○渋沢栄一ハ会同月積金ノ為メニ発議シテ云、月積金ハ章程第十一条ニ依レハ只三等ヲ設ケテ其等級ノ資本額ニ由テ設クルコトヲ示サス、然レトモ章程議案ノ参考ニ拠レハ明カニ其等級ノ原因ヲ載セタリ、因テ今要スルニ章程第十一条ニ依テ各自等級ヲ撰定スルハ抑又参考ノ擬準ニ従フヘキカ、各位ノ望ニ任スヘシ、而シテ第二十二・第百十八、第百十九ノ三行ハ本日ヨリ加盟スルヲ以テ各加盟ノ月ヨリ之ニ従事スヘシト、原六郎・三輪信次郎ノ二君答テ云、已ニ章程第十一条ヲ議スルニ於テハ皆必ス其参考ニ依テ決スル者ナレハ、敢テ又撰定スルヲ須ヒス、議案ノ参考ニヨリテ出捐スルヲ要スト、衆皆此議ニ同ス、但タ安田善次郎君ハ第二十二外二銀行ノ如キ其加盟ハ本月ニ在リト雖トモ、同ク亦一月ヨリ月積スヘキコトヲ議シ、二行モ亦同意ヲ陳ヘタリ、是ニ於テ渋沢栄一君ハ此月積金ノ議ヲ決シ、且幹事銀行ハ速ニ請取通帳ヲ設ケテ各行ヨリ月積金ヲ領収シ、又理財新報費ノ残余ヲ将テ之ニ編入シ、以テ本年一月ヨリノ計算ヲ立ツヘキコトヲ報道シ、衆皆領意セリ

　○第五号・第一六五頁〔明治一二年五月二九日〕
　　　　○択善会第二十三回録事
○中略
第一次、渋沢栄一君ハ又幹事ノ総代トシテ本年一月ヨリ四月マテノ択善会月積金出納計算表ヲ示シ一々其出納ノ項ヲ説明シ、衆皆領意セリ

　○第六号・第二〇二頁〔明治一二年六月二九日〕
　　　　○択善会第廿四回録事
○中略
第一次、同氏○渋沢栄一ハ本会月積金五月分出納会計表及ヒ経済雑誌社ヨリ差出シタル四月分計算表ヲ披露シテ、両表出納ノ箇目ヲ一々説明シ而シテ経済雑誌社ノ表ハ未タ簡便看易キヲ得サレハ、尚其中幹事銀行ヨリ商議ヲナシテ賖売ト現入トノ別ヲ一目亮然ニ計算セシムルヲ要セハ諸君之ヲ諒知セヨト云

　○第九号・第三〇八頁〔明治一二年八月三〇日〕
　　　　○択善会第廿五回録事
○中略
第一次、同氏○渋沢栄一ハ択善会月積金七月分会計表及ヒ本年上半季会計表並ニ経済雑誌社ヨリ報告セシ五六七三ケ月会計表等ヲ示シテ各計算ヲ読明シ、諸位皆領意セリ

　○第一三号・第四四六―四四七頁〔明治一二年一〇月三〇日〕
　　　　○択善会第廿六回録事
○中略
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第四次、同氏○渋沢栄一ハ本会八月九月月積金出納会計ヲ報告セリ、安田善次郎君議シテ曰ク、此報告ハ今後輪札ヲ以テ通知シ、本場ニ於テ報告スルノ煩ヲ省クヲ要スト、渋沢君曰ク、煩ハ則煩ナリ、然レトモ凡ソ会同ノ法皆必ス其会計ヲ報告スルヲ常トス、故ニ旧ニ依テ報告スヘシ、而シテ毎六ケ月ヲ以テ其会計表ヲ印刷シ、之ヲ同盟各行ニ頒付スルヲ要スト、衆皆同意セリ

　○第一七号・第五八七頁〔明治一二年一二月二五日〕
　　　　○択善会第廿八回録事
○中略
一　本会十一月分出納会計表ヲ報告シ、経済雑誌社会計報告ハ未タ整頓セサルヲ以テ本年総計表ト与ニ明年ニ至リ輪札ヲ発シ報明スヘキ旨報道セリ

　○第二五号・第二九六頁〔明治一三年四月二一日〕
　　　　○択善会第三十一次会録事
○中略
第一次、会頭渋沢栄一君ハ前会ノ後幹事銀行ニテ処理セシ事務ヲ報道スル左ノ如シ
○中略
　一第十三号輪札ヲ以テ○中略本年二月分本会並ニ経済雑誌社計算表ヲ廻閲ニ付シタリ

　○第三〇号・第四七三頁〔明治一三年六月二五日〕
　　　　○択善会第三十二次会録事
○上略　会頭渋沢氏ハ起テ○中略本会並ニ経済雑誌社四五両月出納合計ノ成ルヲ報道シ、而シテ此会計表ハ輪札ニ付シテ廻覧ニ供スヘキコトヲ陳ヘタリ

　○第三六号・第六七八頁〔明治一三年八月二五日〕
　　　　○択善会第三十三次会録事
○中略
第一次、会頭渋沢栄一君ハ○中略又左ノ二件ヲ報告セリ、○中略其一ハ本会共積金本年一月ヨリ七月マテノ出納計算ノ事件ナリ