デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

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公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2018.12.20

2編 実業界指導並ニ社会公共事業尽力時代

1部 実業・経済

1章 金融
1節 銀行
6款 択善会・東京銀行集会所
■綱文

第6巻 p.83-85(DK060021k) ページ画像

明治18年2月15日(1885年)

是ヨリ先、静岡第三十五国立銀行ヨリ地券抵当貸
 - 第6巻 p.84 -ページ画像 
付金取扱上弊害匡正ノ件ニ付照会アリ。是日右ニ応ジ難キ旨ヲ決議ス。


■資料

集会録事 従明治十五年第一月(DK060021k-0001)
第6巻 p.84-85 ページ画像

集会録事 従明治十五年第一月 (東京銀行集会所所蔵)
    ○第四十七回定式集会録事 ○明治一七年一一月一五日
一次ニ静岡県下集談会総代第三拾五国立銀行頭取小林年保氏ヨリ照会アリシ地券抵当ノ件ニ付其来書ヲ朗読シ衆員ノ意見ヲ問フニ、第廿八支店青山宙平氏ハ同地方実際ノ事情ヲ述ヘ、到底当集会所同盟会ノ賛成ヲ得ハ該集談会ノ都合宜敷ノ様相考候ニ付、同氏ヨリ一応第三拾五銀行ヘ打合之上、賛成而已ニ止マルモノナレハ直チニ其回答ヲ付シ、又共ニ政府ヘ建議ヲ望ム事ニ候ハヽ次会ノ衆議ヲ待ツヘキモノト相決シタリ
      已上
    ○第四十八回定式集会録事
明治十七年十二月廿六日、月番第五銀行及第百三拾弐銀行盟主トナリ第四十八回ノ定式集会ヲ日本橋区万町柏木亭ニ於テ開設シ、議竣テ晩餐ヲ了シ、午後八時下一同退会セリ、詳録左ノ如シ
     委員 第一国立銀行 佐々木勇之助 ○外二二名氏名略
    但三井・正金・三十三・六十・百七・六・八十九・十九ノ八行ハ参会セス
右列席之上月番銀行ヨリ左ノ条件ヲ協議報道セリ
一静岡第三十五国立銀行ヨリ、当集会所新築費之内ヘ金参拾円寄贈相成候事
一又同所頭取小林年保氏ヨリ嘗テ照会アリシ地券抵当之件ニ付其筋ヘ建議之義ニ付、協議ハ本日委員欠席多ニ付次会ニ議スヘキ事ニ決ス
一次ニ大阪同盟銀行ヨリ本年五月中其筋ヘ経伺相成居候印税規則中疑義ノ条項御指令相済タルヲ以テ、同地同盟銀行集会所ヨリ寄送相成タル旨ヲ報道セリ
一又次ニ来十八年一月新年会ニハ酌人召聘ノ協議ヲ為セシニ一同異議ナク同意セリ
      已上
    ○第五十回定式集会録事
明治十八年二月十五日、月番第七十四銀行及第八十九銀行支店盟主トナリ、第五拾回ノ定式集会ヲ万町柏木亭ニ於テ開設シ、議竣テ晩餐ヲ了シ、午後八時下一同退会セリ、詳録左ノ如シ
   委員 第一国立銀行頭取 渋沢栄一
   会員 正金銀行 伊藤詮一郎 ○外一五名氏名略
    但三井・第三・第五・第廿七・第六十・川崎・第百三十二・第四・第六・第十・第廿八・第十四・第十九・第九十三ノ十四行不参
右列席ノ上委員第一国立銀行頭取渋沢栄一氏ハ左ノ条件ヲ衆議ニ付セリ
○中略
一次ニ静岡第三十五国立銀行頭取小林年保氏ヨリ同県下銀行集談会ノ
 - 第6巻 p.85 -ページ画像 
決議ニ係ル地券抵当貸付金取扱上弊害匡正ノ件ニ付照会アリシ書面ヲ提借シ之レカ回答振ヲ打合セシニ、種々論説モ之アリタレトモ、到底該見込書ノ如ク地所書入規則中改正増補ヲ加ヘ候トモ戸長共謀等ノ懸念ヲ抱キ候テハ迚モ安心ノ場合ニハ至リ難シ、或ハ従前ノ人種性質ヲ廃シ物権性質ニ改メントスル歟、是又其弊従前ニ倍蓰シ、贋造其他ノ詐偽ヲ醸生スヘシ、故ニ先ツ従前ノ制度ニ値ヒ地券抵当ノ取引ヲ為スノ際負債者ニ談示、其券状ハ本人返済ノ義務ヲ尽シ候迄ハ必ス債者手許ニ預ケ置クベキ事ヲ厳密注意セハ敢テ差支ナカルヘシ、故ニ右地所書入規則中ノ改正ヲ請願スルハ本会ノ賛セサル処ト一決シタルニ付、其旨ヲ回答スヘキ事トナレリ
一日本銀行及日本鉄道会社両社ノ株券ヲ以テ各公債証書同様諸官衙ノ抵当ニ差入度事ヲ其筋ヘ出願セン事ヲ協議センニ、一同ノ賛成ヲ得テ之ニ決ス
附昨十七年五月大阪同盟銀行ヨリ大蔵卿閣下ヘ伺出候印税規則中疑義ノ条件旧冬通達文ヲ朱書加入シテ之ヲ回覧ニ供シ置候処、右者大蔵卿直接ノ御指命ニ無之、全ク同府戸長ヨリノ通達ニ止マリ候事ニ付此義承諾相成度コトヲ報道ス
      已上