デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

明治33年8月1日（1900年）

栄一外委員参集協議ノ上、東京銀行集会所規程改正ノ結果是日ヨリ当交換所事務ヲ同所ヨリ分離スルコトニ決ス。

会議録第一号　従明治廿四年二月至同卅五年十二月　（東京手形交換所所蔵）
　　　　○東京交換所委員会録事
明治三十三年七月廿三日正午時ヨリ、銀行倶楽部ニ於テ交換所委員会ヲ開キ、渋沢委員長・豊川・池田両委員皆出席、今般銀行集会所規程改正ノ結果事務所移転並ニ従来銀行集会所ヨリ兼務タリシ交換所監事及書記進退之件ヲモ協議ノ上、左之通決定セリ
一銀行集会所規程改正ノ結果当交換所事務ハ来ル八月一日ヨリ全然集会所ヨリ分離スル事
一事務所ハ当分銀行集会所階下南側ノ二タ室ヲ使用スル事
　但シ委員長ヨリ日本銀行総裁ヘ交渉ノ上差支ナキニ於テハ両替町日本銀行建物ノ内ヘ移転スル事
一明治三十三年下半季経費予算ハ監事提出ニ係ル甲号計算ニ拠ルベキ事
一従来経費ハ日本銀行ヘ要求セサリシカ、自今同行モ組合銀行同様之割合ヲ以テ之レカ負担ヲ為サシムル事
　但シ是レハ第二項ト共ニ委員長ヨリ同総裁ヘ面談スベキ事
一監事ハ是レ迄銀行集会所書記長ヨリ兼任タリシ山中譲三ヲ専任ノ監事ニ命シ、来ル八月ヨリ月俸金壱百拾円ヲ支給スル事、又銀行集会所書記ヨリ兼任シタル古屋仙二ヲ交換所書記ニ命シ、来ル八月ヨリ月俸金参拾五円支給スル事、又小使ハ旧来集会所ニ使用シタル二人ノ内一名ト定メ月給金拾円迄ノ内ヲ支給スル事
　　　　　　以上