デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

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公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2018.12.20

2編 実業界指導並ニ社会公共事業尽力時代

1部 実業・経済

2章 交通
2節 鉄道
2款 日本鉄道株式会社
■綱文

第8巻 p.595-601(DK080051k) ページ画像

明治39年10月12日(1906年)

鉄道国有法発布ニ依リ是日臨時株主総会ヲ開キ解散手続ニ関スル議案ヲ議決ス。栄一解散慰労金審査委員ニ選バレ其委員長ニ推サル。委員会ハ解散慰労金ヲ三百八十万円ニ決シ、其分配処分ヲ取締役ニ一任ス。後取締役会ハ更ニ特別委員会ヲ設ケ該分配額ヲ定ム。


■資料

(日本鉄道株式会社)報告 第五〇回〔明治三九年一〇月〕(DK080051k-0001)
第8巻 p.595-596 ページ画像

(日本鉄道株式会社)報告  第五〇回〔明治三九年一〇月〕
  明治三十九年後年度(自七月至十月)営業報告書
    事務要領
○中略
同年十月十二日、麹町区有楽町一丁目東京商業会議所ニ於テ臨時株主総会ヲ開キ、左ノ議案ヲ決議セリ
 第一号議案
  一清算人ハ商法第二百二十六条ニ拠リ、取締役之ニ任シ、欠員ヲ生スルモ之ヲ補充セサルモノトス、但七人未満トナリタルトキハ、七人ニ満ツル迄之ヲ補充スル事
  二本会社定款第二十八条第三十一条ノ取締役ニ対スル規定ハ、清算人ニ之ヲ準用スル事
  三清算人ハ其互選ヲ以テ専務者若干名ヲ定ムル事
  四清算人ノ報酬ハ年額金壱千円トスル事、但専務者ニハ別ニ金弐千円ヲ加給スル事
  五監査役ノ報酬ハ年額金壱千円トスル事
 - 第8巻 p.596 -ページ画像 
 第二号議案
  一会社解散ニ付、創業以来ノ特別功労者並ニ現在取締役監査役及使用人ニ対シ、慰労金ヲ贈与スル事
  二前項慰労金ノ分配処理ハ取締役ニ任スル事


日本鉄道株式会社解散始末 中・第一六三―一八七丁(DK080051k-0002)
第8巻 p.596-597 ページ画像

日本鉄道株式会社解散始末  中・第一六三―一八七丁
                  (山田英太郎氏所蔵)
    三十九年十月十二日ノ臨時株主総会
三十九年十月十二日ノ臨時株主総会ハ本会社ノ営業時代ニ於ケル最後ノ株主総会ニシテ、会社ノ解散ハ愈々二週日ノ後ニ近迫セルヲ以テ、解散ニ伴フ重要ノ案件ヲ議決センカ為メ開会シタルモノナリ、其議案ハ左ノ如シ○議案第一号及第二号略ス
右第一号議案ハ吶嗟ノ間ニ可決セラレ、次テ第二号議案ニ移リ、曾我社長ハ該案ニ就テ左ノ演説ヲ為セリ
 ○上略此案ヲ提出致シマスニ就キマシテ御承知ノ通リニ金額ヲ書テ置キマセヌ、是ハ右申上ゲマシタヤウナ事情モアリマシテ金額ヲ幾ラトキメテ置キ、二週間モ前カラ多イトカ少イトカ云フ世間ノ問題ニナル事ハ甚タ好マシクゴザイマセヌ、決シテ得策デナカラウト深ク考ヘマシタノデアリマス、ソレ故ニ態ト此ノ金額ヲ書カズニ出シマシタ、又一面カラ申シマスト吾々共ノ報酬モ此内ニ含ンデ居リマス訳デアリマスカラ、金額ナドヲ書クノハ如何ニモ鳴滸《(烏)》ガマシウモ心得マシテ旁々以テ是ハ金額ハ書カズニ堤出シマシタ、金額ヲ書カズ差出シマシタニ依テ、此ニ於テ重役一同ヨリ諸君ヘ向ツテ御願ヒガアリマスノデアリマス、何卒此席上ニ於キマシテ株主中ヨリ若干ノ委員ヲ御選出ニナリマシテ、其委員ノ方々ニ全部ノ審査ヲ御委託申シテ、サウシテ其ノ成案ヲ以テ諸君ニ諮ル、即チ議事ニ御掛ケニナツテ、左様シテ御取決メアランコトヲ希望シマスノデアリマス、ドウカ是ハ株主諸君ニ於テモ御同意下サルコトヲ一同ヨリ懇請致シマス、(「賛成」ト呼ブ者アリ「又拍手起ル」)○下略
右演説ノ趣旨ニ基キ、議長ノ指名ニ依リ十五名ノ委員ヲ選挙スル事トナリ、議長ハ左ノ十五名ヲ指名セリ
 渋沢栄一   松方巌     大倉喜八郎  根津嘉一郎
 山中隣之助  日下義雄    羽野知顕   久米伊予太郎
 谷森真男   大田黒重五郎  矢口縫太郎  大橋新太郎
 尾形安平   白井遠平    町田徳之助
委員ハ別室ニ於テ委員会ヲ開キ、渋沢栄一氏ヲ委員長ニ互選シ、種々審議ノ末、解散慰労金トシテ金参百八拾万円ヲ支出スルコトニ決シ、委員長ハ総会ニ対シ、左ノ報告ヲ為セリ
 前席ニ於キマシテ社長カラノ御指名ニ依テ審査致ス為メノ委員ガ十五名成立致シマシタ、委員デ誤ツテ私ガ委員長ニ選挙セラレテゴザイマスカラ、其委員会ノ結果及此慰労手当ノ金額ハ斯ク致シテ宜カラウト云フ委員会ノ終決案ヲ此処ニ申上ゲルヤウニ仕リマス、詰リ総体ノ金額ハ参百八拾万円デ宜カロウト委員会ハ一致致シマシテゴザイマスル、其参百八拾万円ハ如何ナル算測カラ割出シタカト申シ
 - 第8巻 p.597 -ページ画像 
マスルト、予定総金額ガ壱億四千〇八拾万円、社長カラ皆様ニ御報道シタ通リデアル、其中公債ニ属スル壱億三千四百三十八万円ヲバ時価九拾円ト見積テ換算致シテ、ソレニ現在在ル所ノ積立金ト総テノモノヲ計算致シマスルト、其金ニ直シタ金額ガ壱億弐千七百参拾四万円トナル、其高カラ其内ノ払込金額ノ五千八百弐拾万円ヲ控除シマスルト、残金ガ六千九百拾四万円ト相成ル、是ハ今日ノ解散ニ付テ本会社ノ純粋ノ利益デル、此利益ノ内カラ百分ノ五分五厘ト見積リマスルト参百八拾万円〇〇弐拾七円ト相成ル、二十七円ハ端数デスカラ切捨テマシテ、前ノ通リ参百八拾万円ヲ此処ニ第二号ノ議案トシテ支出スルト云フコトノ御議決ガ相当デアラウ、而シテ第二項ノ処分ニ付テハ、現取締役ニ一任ト云フノガ委員ハ適当デアラウト、斯ウ云フコトニ決定仕リマシテゴザイマス、此段ヲ委員長トシテ皆様ニ御報道致シマス(株主総会議事録ヨリ抄出)
右委員長ノ報告ニ対シテハ満場拍手ヲ以テ之ニ賛同ノ意ヲ表シ、一人ノ異議ナク可決確定シタリ、又堀越寛介氏ノ発議ニ基キ、渋沢栄一氏ハ現重役及使用人ノ多年ノ勤労ニ対シ、特ニ謝辞ヲ陳述セラレ、営業時代ニ於ケル本社最後ノ総会ハ、極メテ荘重ノ儀礼ヲ尽シ、和気靄々ノ間ニ株主ト重役及使用人トノ告別ヲ為シタリ
○中略
三十九年十月十二日ノ臨時株主総会ニ於テ解散慰労金額ヲ決定スル為メ、議長ノ指名ニ依リ委員ニ選挙セラレタル十五氏ハ、当日別席ニ於テ委員会ヲ開キ、解散慰労金ハ之ヲ概別シテ凡金八拾万円ヲ特別功労者及現重役ノ分トシ、他ノ参百万円ヲ使用人ノ分トスル事ニ決定シ、総会ハ其分配処理ヲ挙テ取締役ニ一任セラレタルヲ以テ、取締役ハ其分配標準等ニ就キ慎重ノ詮考ヲ尽ス為メ十月十六日ノ例会ニ於テ特ニ富田鉄之助・菊池長四郎・若尾幾造・園田孝吉ノ四名ヲ挙ケテ特別委員ト為シ、特別功労者及現重役分金八拾万円ノ分配処理ニ就テハ、社長曾我祐準・副社長久米良作之ニ加ハリ、連日凝議ノ末成案ヲ定メ、又使用人分金参百万円ノ分配処理ニ就テハ、曾我社長・久米副社長及常務取締役久保扶桑・山田英太郎之ニ加ハリ、第一ニ従来施行セル賞与金配給規定ノ主義ヲ参酌シ、階級制ト年数制トヲ折衷シテ分配標準ヲ定ムヘキ事ヲ先決シタル上、幾回ノ研究調査ヲ累ネテ成案ヲ立テ、更ニ取締役会ノ本議ヲ経テ夫々分配処理ヲ執行シタリ


(日本鉄道株式会社)解散慰労金分配顛末報告書 第一―四頁(DK080051k-0003)
第8巻 p.597-599 ページ画像

(日本鉄道株式会社)解散慰労金分配顛末報告書  第一―四頁
    第一 解散慰労金支出ニ関スル臨時株主総会決議ノ全文
明治三十九年十月十二日臨時株主総会ニ於テ解散慰労金支出ノ事ヲ決定シタル決議全文左ノ如シ
 一、会社解散ニ付創業以来ノ特別功労者並ニ現在取締役、監査役及使用人ニ対シ慰労金ヲ贈与スル事
 二、前項慰労金ノ分配処理ハ取締役ニ一任スル事
    第二 臨時株主総会ノ委員会ニ於ケル解散慰労金額ノ決定及概別
十月十二日ノ臨時株主総会ニ於テ、解散慰労金額ヲ決定スル為メ議長
 - 第8巻 p.598 -ページ画像 
ノ指名ニ依リ委員ニ選挙セラレタルハ、渋沢栄一・松方巌・大倉喜八郎・大橋新太郎・白井遠平・日下義雄・山中隣之助・谷森真男・大田黒重五郎・久米伊予太郎・町田徳之助・尾形安平・矢口縫太郎・根津嘉一郎・羽野知顕ノ十五氏ニシテ、当日別席ニ於テ委員会ヲ開キ、渋沢男爵ヲ委員長ニ推シ、審議ノ末総額ヲ金参百八拾万円トシ、更ニ之ヲ概別シテ凡金八拾万円ヲ特別功労者及現重役ノ分トシ、他ノ参百万円ヲ使用人ノ分トスル事ニ決定シ、渋沢委員長ヨリ該総額及算出ノ理由ヲ本会ニ報告セラレタリ
    第三 取締役会ニ於ケル慰労金分配処理特別委員ノ選定及該委員会ノ詮考
既ニ十月十二日ノ臨時株主総会ニ於テ解散慰労金ノ支出ヲ決シ、之カ分配処理ヲ挙ケテ取締役ニ一任セラルヽヤ、取締役ハ其分配標準等ニ就キ慎重ノ銓考ヲ尽スカ為メ、十月十六日ノ例会ニ於テ、特ニ富田鉄之助・菊池長四郎・若尾幾造・園田孝吉ノ四名ヲ挙ケテ特別委員トナシ、特別功労者及現重役分金八拾万円ノ分配処理ニ就テハ、社長曾我祐準・副社長久米良作之ニ加ハリ、凝議連日ノ末成案ヲ定メ、又使用人分金参百万円ノ分配処理ニ就テハ、曾我社長・久米副社長及常務取締役久保扶桑・山田英太郎之ニ加ハリ、第一ニ賞与金配給規程ノ主義ヲ参酌シ、階級制ト年数制トヲ折衷シテ分配標準ヲ定ムヘキ事ヲ先決シタル上、幾回ノ改案ニ研究調査ヲ累ネテ成案ヲ定メ、更ニ取締役会ノ本議ヲ経テ夫々分配処理ヲ執行シタリ
    第四 解散慰労金分配標準
解散慰労金ハ、会社ノ解散ヲ告クルニ際シ、顧ミテ従事者関係者ノ勤労、功績、責務等ヲ憶ヒ、礼敬報謝ノ意ヲ寓シテ贈進スル所ノ終局ノ贈与金ニシテ、他ノ退職御慰労金ノ如キ、若クハ退職給与金ノ如キ、将タ救済金ノ如キ、会社ノ管理者カ管理権ノ発動ニ因リ、乃至ハ管理規則ノ作用ニ依リ部下ニ対シテ給付スル給与金トハ、全然其性質ヲ別異ニス、而シテ退職慰労金ト云ヒ、退職給与金ト云ヒ、将タ救済金ト云ヒ、総テ給与金ノ性質ニ属スルモノハ、皆ナ勤続年数ニ重キヲ置キ之ヲ根拠トシテ給与ノ差等ヲ画定シ、以テ永勤者ヲ待遇スルノ道ヲ備具セリ、然レトモ解散慰労金ハ素ト礼敬報謝ノ意ヲ寓スル終局ノ贈与金ニシテ、他ヲ給与制ノ如ク賞罰的性質ヲ有スルモノニアラサルカ故ニ、一概ニ続勤年数ノミヲ重視シ、之ニノミ率由スルカ如キハ、素ト穏当ノ措置ニアラサルノミナラス、寧ロ事実上ノ公平ヲ欠クノ恐レアリ、依テ先ツ従来施行セル賞与金配給率ノ主義ヲ参酌シ、各職身分ノ階級ニ拠リテ分配標準ヲ立テ、更ニ在職年数ニ基キテ算出ノ割合ヲ定メ、階級制ト年数制トヲ融合調和シテ、其中庸ヲ得ルヲ期シタリ、要スルニ退職慰労金以下ノ諸給与制ニ在テハ、専ラ年数ヲ根拠トシテ著シキ差等ヲ画定シ、解散慰労金ニ於テハ年数ニ因レル差等ヲ緩和ニシ株主カ温情ニシテ支出金額ノ寛裕ナルヲ幸ヒニ比較的永勤者ナラサル大多数ノ使用人モ亦其所ヲ得サルナカシメンコトヲ計リ、可成一視同仁ノ温恵ニ浴セシムルヲ以テ其本義ト為シタリ、解散慰労金分配標準ハ即チ左ノ如シ
    解散慰労金分配標準
 - 第8巻 p.599 -ページ画像 
一、解散慰労金分配標準左ノ通定ム
 幹事                  現在俸給月額ノ 四十二倍
 主事技師                同上ノ     三十六倍
 主事補技師補              同上ノ     三十倍
 書記技手                同上ノ     二十四倍
 書記補技手補              同上ノ     二十倍
 雇員                  同上ノ     十六倍
     甲、事務ニ従事スル傭、工場機械方、火夫、道具番、物品取扱人及運転助手見習
                     一人ニ付    百五十円
 部課傭
     乙、一般ノモノ         同       七十五円
二、前項掲クルモノヲ標準トシ、在職年数ニ基キ左記割合ニ依リ算出ス
 二十箇年以上       標準ニ依リ算出シタルモノノ十二割
 十五箇年以上二十箇年未満 同           十一割五分
 十箇年以上十五箇年未満  同           十一割
 五箇年以上十箇年未満   同           十割五分
 三箇年以上五箇年未満   同           十割
 一箇年以上三箇年未満   同           七割
 一箇年未満        同           五割
 四月一日(国有法発布ノ翌日)以後傭入レタル者 同 三割
三、踏切番、隧道番等月手当ヲ受クル者ニハ左ノ通リ給与ス
 三十九年三月三十一日以前ニ傭入レタル者ニハ   金十円
 同年四月一日以後ニ傭入レタル者ニハ       金七円
四、予備員ニ対シテハ、第一、二項ニ依リ算出シタル額ノ五割ヲ給与ス
五、七月二十一日(買取期日指定翌日)以後傭入レタル者ニハ解散慰労金ヲ給与セス
六、以上定率ノ外平素ノ職責、勤労、功績等ヲ稽ヘ、其顕著ナル者ニ対シテハ特ニ若干金額ヲ加給スルモノアル可シ
○下略


(日本鉄道株式会社)解散慰労金分配顛末報告書(別冊)(DK080051k-0004)
第8巻 p.599-601 ページ画像

(日本鉄道株式会社)解散慰労金分配顛末報告書(別冊)
    解散慰労金調
金参百八拾万円         総額
  内訳
 一金参百万円         使用人分
   内
  金拾万八千六百弐拾壱円    幹事     五人
  金参拾参万四千百六拾九円   主事技師   五十二人
  金六万六百参拾四円      主事補技師補 十八人
  金七拾参万五千弐百参拾円   書記技手   五百七十七人
  金五拾九万参百拾九円     書記補技手補 千十人
  金六拾万四千弐百弐拾八円   雇員     二千四百二十三人
  金六拾四万四千五拾四円弐拾五銭 部課傭   九千八百四十二人
 - 第8巻 p.600 -ページ画像 
   計金参百七万七千弐百五拾五円弐拾五銭
    不足金七万七千弐百五拾五円弐拾五銭ハ特別功労者及現在重役ノ分ヨリ補充
 二金八拾万円         特別功労者及現在取締役監査役分
   内
  金七万八千五百円     首唱発起人及創立委員 十三人
  金拾壱万九千百円     旧重役        三十三人
  金四拾六万弐千円     現重役        十五人
  金七万七千弐百五拾五円弐拾五銭 使用人分ヘ補給
   計金七拾参万六千八百五拾五円弐拾五銭
  差引残金六万参千百四拾四円七拾五銭 処理未完了ノ分
 外ニ
  金参千六百拾七円弐拾六銭
   前項処理完了ノ上相当処理ヲ為ス見込
    特別手当金調(退職慰労金)
金四拾四万八千八百六拾五円
   内訳
  金弐万九千参百七拾九円  幹事     三人
  金拾弐万弐千八百参拾壱円 主事技師   五十人
  金壱万四千八百六拾六円  主事補技師補 十八人
  金拾参万壱千百九拾六円  書記技手   五百七十四人
  金八万六千五百拾壱円   書記補技手補 千人
  金六万四千八拾弐円    雇員     二千三百九十七人
   以上
    内
   金八千弐拾六円     興業費支弁ニ属スル分
   金四拾四万八百参拾九円 営業費支弁ニ属スル分
    解散慰労金
      首唱発起人
金五万円        故岩倉具視遺族  岩倉具定
  ○外十一名金額氏名略ス。
 計金七万六千五百円
    創立委員
金弐千円        故肥田浜五郎遺族 肥田籌一郎
 計金弐千円
    旧重役
金七千円        故吉井友実遺族  吉井幸蔵
金壱万円                 渋沢栄一
  ○外三十一名金額氏名略ス。
 計金拾壱万九千壱百円
    現重役
金八万円        社長    曾我祐準
金六万円        副社長   久米良作
金四万円        取締役   有島武
 - 第8巻 p.601 -ページ画像 
金参万円        同     富田鉄之助
金参万円        同     角田林兵衛
金参万円        同     菊池長四郎
金参万円        同     若尾幾造
金参万円        同     渡辺福三郎
金弐万五千円      同     青山幸宜
金弐万円        同     園田孝吉
金壱万円        常務取締役 久保扶桑
金壱万円        同     山田英太郎
金弐万五千円      監査役   久野昌一
金弐万七千円      同     林賢徳
金壱万五千円      同     吉田丹治郎
 計金四拾六万弐千円


日本鉄道株式会社清算事務報告 明治三九年一二月(DK080051k-0005)
第8巻 p.601 ページ画像

日本鉄道株式会社清算事務報告  明治三九年一二月
鉄道並兼業ノ引継 十一月一日、臨時鉄道国有準備局次長山之内一次○外四名略ト社長曾我祐準・副社長久米良作トノ間ニ於テ、鉄道事務並ニ兼業ノ引継ヲ了セリ
事務所設置 清算事務所ヲ東京市京橋区木挽町六丁目八番地ニ設置シ前項引継後之ニ移転セリ
清算人就任 十月十二日、臨時株主総会ノ決議ニ基キ、元取締役曾我祐準・久米良作・久保扶桑・山田英太郎・有島武・富田鉄之助・角田林兵衛・菊池長四郎・若尾幾造・渡辺福三郎・青山幸宜・園田孝吉清算人ニ就任、尚清算人ノ互選ヲ以テ曾我祐準ヲ清算人会長ニ、曾我祐準・久米良作・久保扶桑・山田英太郎ヲ専務者ニ選挙シ、孰レモ即日就任セリ
○中略
解散慰労金決算 解散慰労金参百八拾万円ハ左記準備金及積立金ヨリ振替ヲ了セリ
 一金弐百六拾五万弐千百拾九円六銭七厘 法定準備金
 一金百壱万八百六拾壱円六拾五銭参厘 特別準備金
 一金拾参万七千拾九円弐拾八銭 工場機械補償積立金
解散慰労金分配 前記解散慰労金ノ内金参百七拾参万六千八百五拾五円弐拾五銭ハ分配ヲ了シ、金六万参千百四拾四円七拾五銭ハ処理未タ完了セス