デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

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公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2021.9.1

2編 実業界指導並ニ社会公共事業尽力時代

1部 実業・経済

3章 商工業
28節 貿易
8款 蚕種製造組合条例並蚕種製造組合会議局
■綱文

第14巻 p.548-550(DK140063k) ページ画像

明治7年11月15日(1874年)

原善三郎及ビ蚕種製造方総代等、栄一ノ起草セル願書ヲ内務省(勧業寮カ)ニ提出ス。蓋シ曩ニ同省勧業寮ニ出願セル事項ノ追請ナルカ。然モ事ノ遅々タルヲ以テ、栄一爾後モ屡々原等ノ依頼ヲ受ケ、小野組倒産ノ渦中ニアリシモ、之ガ進捗ニツキ尽力ス。


■資料

渋沢栄一 書翰 原善三郎宛(未発カ)(年未詳)一一月一二日(DK140063k-0001)
第14巻 p.549 ページ画像

渋沢栄一 書翰 原善三郎宛(未発カ)(年未詳)一一月一二日
                    (渋沢子爵家所蔵)
只今大概用済ニ付帰京可致と存候、就而蚕種惣代連中に面会之都合、貴方御差支無之候ハヽ直々当支店へ御越被下度、もし又其銀行へ罷出に而もよろしく候、此段御打合申候也
  十一月十二日              渋沢栄一
    原善三郎様


(河瀬秀治)書翰 渋沢栄一宛(年未詳)一一月一四日(DK140063k-0002)
第14巻 p.549 ページ画像

(河瀬秀治)書翰 渋沢栄一宛(年未詳)一一月一四日
                    (渋沢子爵家所蔵)
華翰拝誦仕候、陳者蚕種之義ニ付、尚御国人共以書面伺ひいたし度旨申上候ニ付縷々万諭之趣敬承仕候、御腎翰申候通り政府上之手数何分急速可相運場合も無之候得共、願書差出候得者程克申諭置候様可仕、且横浜之近況ハ亀善出寮可申置旨是亦拝承仕候、右者御請迄 草々頓首
  十一月十四日             河瀬秀治
    渋沢様


(原善三郎)書翰 渋沢栄一宛(年未詳)一一月一八日(DK140063k-0003)
第14巻 p.549 ページ画像

(原善三郎)書翰 渋沢栄一宛(年未詳)一一月一八日
                    (渋沢子爵家所蔵)
過日惣代之者へ御渡し被下候書面之通本書相認、去ル十五日内務御省江差出、昨十七日御指令相成候趣、写ヲ以柳沢与一郎殿出港委細承り候処、意味も有之候ニ付、栗原氏今朝参殿相伺又々御差図奉請夫々手続仕候与申出候ニ付、僕も出頭倶々可相願筈ニ候得共、無余儀延日仕候間、何卒栗原氏より御さしつ被下、河瀬君へも御内話御打合被下、何与歟捗取候様御手配被成下候様呉々も歎願仕度候、尚不遠出府相伺可申候也
  十一月十八日             原善三郎
    渋沢栄一様
            上


(原善三郎)書翰 渋沢栄一宛(明治七年)一一月一九日(DK140063k-0004)
第14巻 p.549 ページ画像

(原善三郎)書翰 渋沢栄一宛(明治七年)一一月一九日
                    (渋沢子爵家所蔵)
○上略
一国々惣代之者歎願之一条も何と歟御工風被仰聞候様仕度、尚相伺候て御指揮之程奉願上候也
  十一月十九日                  原
    渋沢様
       尊下


(原善三郎)書翰 渋沢栄一宛(明治七年)一一月二二日(DK140063k-0005)
第14巻 p.549-550 ページ画像

(原善三郎)書翰 渋沢栄一宛(明治七年)一一月二二日
                    (渋沢子爵家所蔵)
今般之事件ニ付而ハ嘸々御心痛之義も御座候半与奉遠察候、昨夕刻迄
 - 第14巻 p.550 -ページ画像 
存不申候処、永田御氏御持参之尊書ニ而驚入申候、則如仰即刻斎藤氏江談判致第拾壱条ニ照準シ先般生糸八拾箇引当之証書預リ候処、何分当十一月卅日迄金之目途無之趣ニ付、銀行株証書弐万円低当《(抵)》ニ相預リ取候趣之書面受取申候、御安心可被下候
尚三印之摸様如何御座候哉、当時拾万余貸出しニ相成居申候御見込も御座候ハヽ、善悪とも至急被仰聞被下候様奉願上候
一御多用御中江申入候も恐縮ニ候得共、例の蚕紙惣代之者昨朝より申出も有之ニ付、御開店ニ付昨日御出港可有之趣申聞置候処、尚今日も僕ニ出京致倶々歎願致呉候様申出候得共、何分昨今之処御用多ニも可有之与申聞置候間、何れ一両日之内相伺可申候、御含置被下度候也
  十一月廿二日
                      原善三郎
    渋沢栄一様
         尊下
   ○明治七年十一月小野組破産ノコトアリ、本書翰ハ当時ノモノカ。


(河瀬秀治)書翰 渋沢栄一宛(明治七年)一二月一三日(DK140063k-0006)
第14巻 p.550 ページ画像

(河瀬秀治)書翰 渋沢栄一宛(明治七年)一二月一三日
                    (渋沢子爵家所蔵)
尊翰拝誦仕候、陳者予め御面倒奉願候蚕種買入一条即今結末ニ至リ、勘定書類残金額とも不日御差出可被下候旨段々之御高配偏奉拝謝候、将明年蚕種之一条ニ付製造人惣代共々も切迫痛心罷在候次第、右之場合夫是御教示被下度、今明日之内御来臨可被下候御都合、右ハ従是参上可致筈之処尚都合も御座候間、明十四日午後四時頃より拙宅迄御光駕被成下度、意外失敬至ニ候得共、御示之旨基キ不顧失礼此段御請申上候 草々頓首
  十二月十三日
    渋沢栄一様             河瀬秀治
         御請