デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

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公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2022.3.15

2編 実業界指導並ニ社会公共事業尽力時代

2部 社会公共事業

4章 教育
3節 其他ノ教育
9款 埼玉学生誘掖会
■綱文

第27巻 p.133-134(DK270042k) ページ画像

明治38年10月1日(1905年)

是日栄一、当会ノ寄宿舎記念式ニ臨ミ、一場ノ訓示ヲナス。


■資料

埼玉学生誘掖会十年史 同会編 第三五頁 大正三年一〇月刊(DK270042k-0001)
第27巻 p.133 ページ画像

埼玉学生誘掖会十年史 同会編  第三五頁 大正三年一〇月刊
 ○第一篇 埼玉学生誘掖会史
    第一期 会員組織時代
○上略
十月一日 ○明治三八年は恰も新築寄宿舎開設後一週年に相当するを以て、在舎生の希望を容れ、紀念祝賀会を挙行し、会頭・理事・商議員十数名出席せり。爾後恒例として年々挙行することに決せり。
○下略


埼玉学生誘掖会十年史 同会編 第一二四頁 大正三年一〇月刊(DK270042k-0002)
第27巻 p.133-134 ページ画像

埼玉学生誘掖会十年史 同会編  第一二四頁 大正三年一〇月刊
 ○第二篇 寄宿舎史
    一、寮史
○上略 十月一日 ○明治三八年は新築一周年紀念祭あり。朝来、室内の整頓装飾に忙しく、舎生各室は笑品陳列品配置の為、甚しく雑沓す。正午に到り準備全くなる。午後一時に至り来賓漸次参集し、会頭以下理事・商議員合して拾数名に達す。
本多監督の開会の辞について、渋沢会頭の訓示あり。目崎氏舎生を代表して答辞を述ぶる所あり。終つて余興に移る。来賓は抱腹絶倒裡に笑品陳列室を笑覧し了り、再び余興場に入る。此処に於て手風琴・詩吟・剣舞・皿廻し・遊戯・体操・滑稽俄行列等、舎生十八番の特技を演じ、間々福引を交ゆる等、賑さ云はん方なし。暮色将に蒼然とする
 - 第27巻 p.134 -ページ画像 
に及び散会せり。当日小雨絶え間なく、舎生の最も力を入れつゝありしテニス紅白勝負並に素人撃剣試合の技を競ふを得ざりき。 ○下略