デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

  詳細検索へ

公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2018.12.20

2編 実業界指導並ニ社会公共事業尽力時代

3部 身辺

1章 家庭生活
1節 同族・親族
1款 同族
■綱文

第29巻 p.12-14(DK290003k) ページ画像

明治15年4月25日(1882年)

是日、栄一長女宇多子、穂積陳重ニ嫁ス。


■資料

青淵先生子孫一覧(DK290003k-0001)
第29巻 p.12 ページ画像

青淵先生子孫一覧            (渋沢子爵家所蔵)

渋沢栄一長女
 宇多
   母ハ前配尾高氏、文久三年八月二十四日生、男爵穂積陳重ニ嫁ス、昭和七年一月三十一日逝
   長男
   重遠
    明治十六年四月十一日生、妻ハ児玉源太郎二女ナカ
   二男
   律之助
    明治十七年八月十三日生、分家ス
   三男
   貞三
    明治十九年四月十二日生、同四十二年十一月三日逝
   長女
   孝
    明治二十年四月四日生、渋沢元治ニ嫁ス
   二女
   光子
    明治二十一年三月三十日生、石黒忠篤ニ嫁ス
   四男
   真六郎
    明治二十二年六月三十日生、分家ス
   三女
   晴子
    明治二十九年十二月二十一日生、市河三喜ニ嫁ス



はゝその落葉 穂積歌子著 第二四丁 明治三三年二月刊(DK290003k-0002)
第29巻 p.12-13 ページ画像

はゝその落葉 穂積歌子著  第二四丁 明治三三年二月刊
    巻の一
 - 第29巻 p.13 -ページ画像 
○上略
明治十五年四月わらはハよすが定りて穂積の家にとつぎたりけり。母君いたくよろこバせられ。稚きものゝ為によき兄を得つれば。我身もし世を早うする事あらんにも。いといと心安かりなん。など仰せられしを近きにかなしミのあるべき前表とハ神ならぬ身の誰かは知るべき
○下略


はゝその落葉 穂積歌子著 改訂版・第四六―四七頁 昭和五年一〇月刊(DK290003k-0003)
第29巻 p.13 ページ画像

はゝその落葉 穂積歌子著  改訂版・第四六―四七頁 昭和五年一〇月刊
    巻の一
○上略
 明治十五年四月、私は縁が定つて穂積家へ嫁した。母上は非常に喜ばれ、「稚いものゝ為めによい兄が出来たから、万一私が早世することが有つたとしても安心である」など云はれたのを、近きに悲みのあるべき前兆とは神ならぬ身の誰が知らうぞ。 ○下略
  ○右ノ「はゝその落葉」改訂版(昭和五年刊)ノ序文中ニ、著者ハ『明治三十一年十七回忌の後に、阪谷君が青淵先生六十年史といふ書を編纂せられた時に、附録として「はゝその落葉」といふ追憶文 ○亡母ノを書きましたが、その時代のことゝて、和文態で綴つたのであります。其後三十年にあまる今日になつては、あの様な廻りくどい文章を読んでくれる人は殆ど有りますまいから、口語態に書き直してみやうか、それには前に漏らしたこともいろいろ加へて、など思うて居たのでありましたが、五十年の御年回が取越して、或は此秋に営まられるであらうか、との話が出ましたので、其期までにと思うて、急いで書き改めたのであります。』ト記述ス。


穂積歌子 蘆谷蘆村著 第八三―九四頁 昭和九年一月刊(DK290003k-0004)
第29巻 p.13 ページ画像

穂積歌子 蘆谷蘆村著  第八三―九四頁 昭和九年一月刊
    第四章 結婚と母の死
 明治十四年、十九才の歌子さんの上に、生涯での大きな転換がはじまりました。
○中略
その年の七月のある日のこと、母上は、歌子さんを一室に招き、改まつた言葉で、縁談のことを申聞かされました。その縁談といふのは、伊予の宇和島藩の伊達家の家令をしてをられた西園寺公成といふ人がありまして、当時第一銀行につとめて居られたのですが、其の御方からお話があつたのです。相手の方は、宇和島藩の士族、穂積重樹の次男、穂積陳重といふ人でありました。
 この穂積家といふのは、大へん古い家で、仙台の伊達家に仕へてゐたのですが、宇和島の伊達家の始祖秀宗公にお伴して伊予国に移り、連綿として明治に至つたものです。 ○中略
 かくて、この縁談は快く進捗し、その年十一月に結納をとりかはせ翌る明治十五年四月二十五日、歌子さんは、穂積家の人となりましたただし、洋行帰りの穂積氏はまだ家を持つてゐなかつたので、深川福住町の渋沢邸内に、父上と一緒にすむことになつたのでありますからお嫁入りといつても、お聟さんを貰つたと同じやうなものでありました。
○下略

 - 第29巻 p.14 -ページ画像 


(芝崎確次郎) 日記 明治二二年(DK290003k-0005)
第29巻 p.14 ページ画像

(芝崎確次郎) 日記  明治二二年    (芝崎猪根吉氏所蔵)
三十日 ○六月 雲
休日
終日在宅
穂積奥様今朝御出産御男子御誕生御座候事