デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

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公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2022.3.15

3編 社会公共事業尽瘁並ニ実業界後援時代

1部 社会公共事業

1章 社会事業
2節 中央社会事業協会其他
11款 其他ノ関係諸事業 1. 浄土宗労働共済会五銭寄宿舎開所式
■綱文

第30巻 p.796(DK300096k) ページ画像

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■資料

竜門雑誌 第二七八号・四五頁 明治四四年七月 ○深川の五銭寄宿舎(DK300096k-0001)
第30巻 p.796 ページ画像

竜門雑誌  第二七八号・四五頁 明治四四年七月
○深川の五銭寄宿舎 浄土宗の労働者共済会に於ては、先般宗祖法然上人七百回大遠忌の紀念として深川区西平野町一番地に宏大なる労働者寄宿舎を建設し、七月一日午前十時開所式を執行したり、会長堀尾大僧正の読経に次ぎ、田代三井慈善病院長・青淵先生・高木男等の祝辞ありし由。


渋沢栄一 日記 明治四四年(DK300096k-0002)
第30巻 p.796 ページ画像

渋沢栄一 日記  明治四四年     (渋沢子爵家所蔵)
六月二十九日 雨 暑
○上略 安達憲忠氏及浄土宗僧渡辺某来リ、共済会発会式ニ出席ノ請求アリシモ、差支アルニヨリ謝絶ス ○下略



〔参考〕深川区史 同史編纂会編 上巻・第七〇七―七〇八頁 大正一五年五月刊(DK300096k-0003)
第30巻 p.796 ページ画像

深川区史 同史編纂会編  上巻・第七〇七―七〇八頁 大正一五年五月刊
 ○第九章 市制施行後の深川(其三)
    第三節 社会政策的施設其他
○上略
  浄土宗労働共済会
 本会は浄土宗祖法然上人に明照大師の勅諡を賜つた聖恩に奉答の紀念事業として、明治四十四年五月創立され、労働者の生活状態の改善と向上の気風を養成し、併せて一般教化事業を行ふのが目的である。その事業の内には実費を以て宿泊せしめる(一)労働寄宿舎や(二)簡易食堂や(三)職業無料紹介や(四)寄宿舎に泊つている者の為めの慰安及教訓や(五)施療救護等があり、その他に日曜学校・江東商工学校、鮮人教育機関たる明照学園や、府の社会事業協会から委托された日用品廉売、その他の機関もある。震災後幾分事業に変化はあるが、次第に盛大となつている。現会長は芝増上寺住職道重信教、会務は常務理事中西雄洞が執つている。
○下略