デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

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公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2018.12.20

3編 社会公共事業尽瘁並ニ実業界後援時代

1部 社会公共事業

3章 国際親善
2節 米国加州日本移民排斥問題
3款 日米関係委員会
■綱文

第34巻 p.639-643(DK340073k) ページ画像

大正15年6月23日(1926年)

是日、当委員会、丸ノ内東京銀行倶楽部ニ開カル。栄一出席シテ、アメリカ合衆国ロス・アンジェルスニ設ケラレタル、外国関係研究会其他ノ件ヲ協議ス。


■資料

日米関係委員会往復書類(一)(DK340073k-0001)
第34巻 p.639 ページ画像

日米関係委員会往復書類(一)      (渋沢子爵家所蔵)
拝啓、時下益御清適奉賀候、然ば過日入貴覧候ロサンゼルス駐在大橋領事より外務大臣宛書翰の同市に於ける外国関係研究会に関し、御意見承はり度義有之候間、御繁用中恐縮に候得共、来廿三日午前十一時半丸ノ内東京銀行倶楽部へ尊来被成下度候、此段御案内申上候 敬具
  大正十五年六月十六日
                      渋沢栄一
  追て当日は日米関係委員会員中の十数氏に御案内申上置候
  尚御手数御賛否封中端書にて御一報被下度候


外務省関係書類(三)(DK340073k-0002)
第34巻 p.639-641 ページ画像

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(阪谷芳郎)日米関係委員会日記 大正一五年(DK340073k-0003)
第34巻 p.641 ページ画像

(阪谷芳郎)日米関係委員会日記 大正一五年
                 (阪谷子爵家所蔵)
十五、六、一五 ロスアンゼルス本邦領事大橋忠一ヨリ外務大臣宛来状(三月三十一日付)六月五日付出淵次官ヨリ渋沢子ヘ送付The Institute of Foreign Relations設置の件、右バンダーリツプ氏等ノ援助ニヨリ、南加大学総長Rufus B. Von Kleinsmidノ主唱ニ成ル
十五、六、二三 銀行クラブ午餐、日米関係委員渋沢・金子・藤山・阪谷・堀越・添田・頭本・小畑ロスアンゼルス大学ニバンダーリツプ氏外国関係調査所設置ノ件、田島準一郎スター・エンド・サンニ関スル申出ノ件、下田タウンセンド・ハリス建碑ノ件ハリスノ日記一八二六年九月四日ノ部ニ曰ク(此日初テ領事館ノ旗ヲ掲ク)Undoubted beginning of the end,Query,--if for real good of Japan?


日米関係委員会集会記事摘要(DK340073k-0004)
第34巻 p.641-642 ページ画像

日米関係委員会集会記事摘要    (渋沢子爵家所蔵)
 日米関係委員会小委員会
  大正十五年六月二十三日、於銀行倶楽部開催
  出席者
  委員 渋沢子爵・金子子爵・阪谷男爵・藤山氏・添田氏・堀越氏・頭本氏
  幹事 小畑氏
     協議事項概要
座長渋沢子爵 小畑幹事をして「外国関係研究会」に関する書類、及子爵がヴアンダリツプ氏に宛てられたる書面を朗読せしむ
頭本氏 羅府に於てクラインスミツド博士に面会せし時、唯今承りました会に関し聊か話しましたが、要するにウヰリアムタウンの政治問題研究会に倣ふて諸国よりの代表者を召集し、一方円卓会議を開き、他方公開演説会を催して、国際問題を討究せようとするのであつて、至極有益なる会と思ひます、今回羅府に斯の如き会の組織せられしを喜ぶものであります
藤山氏 ヴアンダリツプ氏は加州に大農園を有し、之れより相当の利益を挙げて居ると聞きました、且つ其農園は日本人によつて経営されて居るとの事であります、私はヴア氏との懇談に於て羅府を繁栄ならしめるには、米国が将来日本及支那と親善を保たざるべからずと申して置きました
金子子爵 太平洋問題と言つて支那やフイリツピンやシヤムを含めて討議した所が如何なる功を奏するであらう、其れよりは寧ろ日米問題として協議するならば遣つて見たいと思ひます
 - 第34巻 p.642 -ページ画像 
渋沢子爵 本問題に関して外務省側の意向を探りましたが、同省側としても確たる思案がない様で、我関係委員会に対し可然依頼するといふ程度のものであります
阪谷男爵 当委員会としては常に機会を逸せぬ様に注意し努力もするにあると思ひます
   一時三十分再協議
渋沢子爵 ヴアンダリツプ氏に書面を発する積りでありまするから、若し其れに対し回答がありましたら、重ねて御協議を願ふ事と致します

 次に渋沢子爵は田島準一郎提案の件を委員に告げられ、且つ故バンクロフト大使と共に計画せられたるタウンセンド・ハリス紀念碑建設の件に関し報告せらる、参列委員一同も右の事業に賛意を表せられたり
   午後二時半開散


渋沢栄一 書翰 控 フランク・エー・ヴァンダーリップ宛 大正一五年六月一九日(DK340073k-0005)
第34巻 p.642 ページ画像

渋沢栄一 書翰 控 フランク・エー・ヴァンダーリップ宛 大正一五年六月一九日
                     (渋沢子爵家所蔵)
                (栄一墨書)
                十五年六月十八日閲了
      案
 加州サン・ペドロウ市
  フランク・エー・ヴアンダーリツプ殿
                   東京 渋沢栄一
拝啓、然ば先般令夫人の御通信により貴台並に令夫人が加州サン・ペドロウ市に御転地相成只管御静養の趣承知致し、一日も早く御恢復あらん事を切望致候義御回答申上、爾来御経過如何かと御案事申上候処頃日貴台の御主唱を以て貴国政界之有力者を網羅せる外国関係研究会を組織せられ、去る三月廿九日ロス・アンゼルス市ビルチモア・ホテルに於て盛大なる発会式を挙行せられ候由を承り及、貴台の御健康が公共事業に鞅掌なされて支障無之迄に御恢復なされ候事と遥察し真に欣快の至に奉存候、殊に該計劃は大正九年の日米協議会以来貴台が日米問題に関し熱心に御尽瘁御努力の結果なるべきを思ひ、別而愉快に堪へす候、加之其計画が日米問題の中心地にして、将来西部の紐育市とも可相成羅府に実現せしは深長の意味有之候義と奉存、将来の発展を衷心より祈上候義に御座候、尚来る九月には第壱回の研究会御開催の趣に承知致候に付ては、小生又は東京に設立しある日米関係委員会にも何等御力添の必要にても有之候はゞ、及ぶ限りの努力は致度候間御遠慮なく御申越被下度候
右得貴意度如此御座候 敬具
  大正十五年六月十九日
   ○右英文書翰ハ同日付ニテ発送セラレタリ。



〔参考〕外務省関係書類(三)(DK340073k-0006)
第34巻 p.642-643 ページ画像

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