公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2022.3.15
第35巻 p.538-539(DK350094k) ページ画像
大正9年4月12日(1920年)
是日、当協会主催台湾留学生招待園遊会、飛鳥山邸ニ開カル。栄一臨席シテ演説ヲナス。
(阪谷芳郎) 大日本平和協会日記 大正九年(DK350094k-0001)
第35巻 p.538 ページ画像
(阪谷芳郎)大日本平和協会日記 大正九年
(阪谷子爵家所蔵)
○九年四月三日
○上略
道又来宅ス、四月十日王子渋沢邸ヲ借用シ園遊会開催ノ件打合、学生凡百五十人
又大日本融和会ヨリ田台湾総督ヘ右学生等申出ノ件、改革意見書草案ヲ示サル
○中略。
○九年四月十二日、王子渋沢邸ニ於テ台湾留学生ヲ招キ園遊会ヲ開ク
内外約三百名、余、渋沢及学生林呈禄、蔡式穀演説ス、留岡幸助モ演説ス
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集会日時通知表 大正九年(DK350094k-0002)
第35巻 p.539 ページ画像
集会日時通知表 大正九年 (渋沢子爵家所蔵)
四月十二日 月 午後一時 台湾学生来邸(飛鳥山)
竜門雑誌 第三八三号・第四八頁大正九年四月 ○台湾留学生招待会(DK350094k-0003)
第35巻 p.539 ページ画像
竜門雑誌 第三八三号・第四八頁大正九年四月
○台湾留学生招待会 大日本平和協会に於ては、台湾留学生と内地人との融和を図る為め四月十二日午後一時より、台湾留学生四百余名を飛鳥山曖依村荘に招待して歓迎会を開きたり。定刻副会長阪谷男爵は優麗なる歓迎辞を述べ、次で留岡家庭学校長の同情的演説あり、之に対し学生総代として明治大学の陳・蔡両氏が流暢なる内地語を以て謝辞を述べ、且つ人種的平等無差別論や忠君愛国論に言及して万丈の気焔を挙げ、次で青淵先生には「過去五十年来の経験を語り、且つ前記二氏の所論を援用して徒らに需めず自然に来るやう其の素地を作るこそ肝要なれ」と戒むる所ありたる由。かくて園遊会に移り、広やかなる邸園の風景を賞しつゝ弁当及甘酒茶菓等の饗応を受け、各自歓を尽して三々伍々退散したるは午後五時なりしといふ。
〔参考〕(阪谷芳郎) 大日本平和協会日記 大正九年(DK350094k-0004)
第35巻 p.539 ページ画像
(阪谷芳郎)大日本平和協会日記 大正九年
(阪谷子爵家所蔵)
○九年十月廿五日東京朝日
加州大学助教久能芳次郎氏排日論文ヲ発表ス