デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

大正13年5月26日（1924年）

是日、当協会第十六回総会、閑院宮邸ニ開カレ、栄一出席ス。此会ニ於テ栄一、当協会名誉会員ニ推薦セラレ、歿年ニ及ブ。

集会日時通知表　大正一三年　（渋沢子爵家所蔵）
五月廿六日　月　午後三時　日仏協会第十六回総会（閑院宮御本邸）

日仏協会会報　第一四号・第一六頁　大正一三年一〇月
　　　　協会記事
　　　　　　○本会総会
大正十三年五月二十六日午後三時、総裁閑院宮殿下御本邸に於て本会第十六回総会を開きたり○中略定刻に至るや理事長男爵古市公威氏欠席の為め、理事子爵曾我祐邦氏理事長に代り開会を宣し、会務及会計報告の上、承認を求め、次に印度支那総督メルラン閣下及子爵渋沢栄一閣下を本会名誉会員に推薦し、総裁殿下の裁可を得たることゝ、総役員任期満了に伴ひ新たに御選嘱あらせられたる、理事長・副理事長・理事及半数評議員の氏名を報告し、引続き評議員半数の改選を行ひ、玆に会議を了り殿下の台臨を仰きたり○下略

日仏協会書類　　　　　　　　　　　　　　　　（渋沢子爵家所蔵）
　　　　　　　　　　（別筆）
　　　　　　　　　　大正十三年六月一日
　　　　　　　　　　　　　　　　　　日仏協会理事長
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　男爵古市公威氏
拝啓益御清穆奉欣賀候、陳者去五月廿六日開会之本会第十六回総会に於て、全会一致を以て閣下を本会名誉会員ニ推薦致し、総裁宮殿下之御裁可を得候条、此儀御承知被下度此段得貴意候　敬具
　　大正十三年六月一日
　　　　　　　　　　　　　　　　　日仏協会理事長
 - 第36巻 p.263 -ページ画像 
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　男爵　古市公威
　　　　子爵渋沢栄一様

中外商業新報　第一二三〇三号　大正九年六月二二日
　　　　○日仏協会総会
　　　　　　閑院総裁宮御邸にて
日仏協会総会は廿一日午後三時より、麹町区永田町総裁閑院宮載仁親王殿下御本邸に於て開会、定刻名誉総裁仏国大使バプスト氏・理事長古市公威男・名誉会員鍋島侯・石井子、会員並に平山枢密顧問官・寺島久松・渡辺各伯、黒田清輝子、小川国勢院総裁、古賀拓殖局長官、浅野総一郎、楠瀬陸軍中将、三上・河村各法学博士、水町袈裟六、村井吉兵衛・若槻礼次郎諸氏其他会員百余名式場に参列するや、総裁宮殿下には田内別当・松井事務官・福田御附武官を随へ諸員起立中に台臨、優渥なる令旨を賜ひ、之に対し古市理事長奉答を為し、次で仏国大使バプスト氏一場の祝辞演説ありたる後、理事十五名・評議員三十名の任期満了及補闕選挙を行ひ閉会を告げ、畢つて御庭園に於て総裁宮殿下より一同に立食の御饗応あり、同五時過ぎ散会せり

日仏協会第二十四回報告　（自昭和六年四月一日　至昭和七年三月三一日）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　第九―一〇頁刊
　　　　七、会員ノ入会、退会及逝去
○上略
一、本年度○昭和六年内ニ於テ会員ノ逝去セラレタルハ左記ノ如シ
○中略
　名誉会員　子爵渋沢栄一氏
○下略