デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

大正13年3月18日（1924年）

是ヨリ先、栄一、古市公威・富井政章ト連署シテ財団法人日仏会館ノ設立許可ヲ、文部大臣江木千之ニ申請シ、三月七日認可セラル。是日栄一、丸ノ内東京銀行倶楽部ニ開カレタル創立委員会ニ出席シ、当会館理事長ニ選バル。

集会日時通知表　大正一三年（渋沢子爵家所蔵）
三月十八日　火　正午　日仏会館ノ件（銀行クラブ）
　　　○中略。
三月廿四日　月　午後一時　木島孝蔵氏来約（事務所）

日仏会館書類（一）　　　　　　　　　　　（渋沢子爵家所蔵）
（写）
　　　　財団法人日仏会館設立許可申請書
日仏会館ヲ財団法人トシテ設立致度候間、民法第三十四条ニ依リ右御許可相成度別紙関係書類添付、此段及申請候也
＊　　大正十三年二月　　　日仏会館創立委員総代
　　　　　　　　　　　　　　　東京市深川区福住町四
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　子爵　渋沢栄一
　　　　　　　　　　　　　　　〃　　本郷区弓町二丁目三四
 - 第36巻 p.275 -ページ画像 
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　男爵　古市公威
　　　　　　　　　　　　　　　〃　　牛込区薬王寺町七二
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　男爵　富井政章
　　　　文部大臣　江木千之殿
＊（欄外記事）（朱書）
　［一、本申請書ハ富井博士ヲ男爵ト書誤ル
　　　○別紙ヲ欠ク。
　　　○右ハ同月十六日付ヲ以テ出願セリ。（雨夜譚会青淵先生関係事業調ニヨル）
　　　○富井政章ハ大正十五年十月男爵ヲ授ケラル。

日仏会館書類（一）（渋沢子爵家所蔵）
　　　　補助金下附申請書
財団法人日仏会館設立ノ儀、今般御許可相成候ニ付、大正十二年度同会館事業補助費御下附相成度、此段及申請候也
　　大正十三年三月
　　　　　　東京市麹町区永楽町二丁目七番地
　　　　　　　株式会社日本興業銀行内
　　　　　　　　財団法人日仏会館代表者　子爵　渋沢栄一　印
　　　　文部大臣　江木千之殿

日仏会館書類（一）（渋沢子爵家所蔵）
（写）
　　　　受領証
金参万円也
右日仏会館事業補助費トシテ御下附相成正ニ受領候也
　　大正拾参年参月拾七日
　　　　　　　　　　　　日仏会館創立委員代表者
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　子爵　渋沢栄一
　　　　文部大臣　江木千之殿

財団法人日仏会館第一回報告（自大正一三年三月七日　至大正一四年三月三一日）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　第二―一三頁
（謄写版）
　　　　創立
○上略　然レトモ斯業ハ之カ為メ停止スヘキニ非サルヲ以テ、暫ク規摸ヲ小ニシテ事業ヲ開始スルニ決シ、漸ク数万ノ寄附金ヲ得タルヲ以テ、即チ財団法人日仏会館ヲ設立スル事トシ、同○大正十三年三月七日文部大臣ヨリ其認可ヲ得タリ
　政府依嘱創立委員ノ氏名左ノ如シ（A・B・C順）
　姉崎正治氏、　　団琢磨氏、　　　　男爵古市公威氏、
　服部金太郎氏、　井上準之助氏、　　伊東米治郎氏、
　梶原仲治氏、　　木島孝蔵氏、　　　木村久寿弥太氏、
　児玉謙次氏、　　大橋新太郎氏、　　男爵大倉喜八郎氏、
　小野英二郎氏、　子爵渋沢栄一氏、　杉山直治郎氏
 - 第36巻 p.276 -ページ画像 
　高田釜吉氏、　　富井政章氏、　　　和田豊治氏、
　　　　　　一、会員○略ス
　　　　　　二、役員会
一、大正十三年三月十八日、東京銀行倶楽部ニ於テ創立委員会ヲ開キ寄附行為第十条第二項ニ基キ、左記二十名ヲ評議員ニ指名セリ
　姉崎正治氏、　　団琢磨氏、　　　　男爵古市公威氏、
　服部金太郎氏、　市来乙彦氏、　　　伊東米治郎氏、
　梶原仲治氏、　　木島孝蔵氏、　　　木村久寿弥太氏、
　児玉謙次氏、　　大橋新太郎氏、　　男爵大倉喜八郎氏、
　小野英二郎氏、　子爵渋沢栄一氏、　杉山直治郎氏、
　高田釜吉氏、　　辰野隆氏、　　　　富井政章氏、
　山田三良氏、　　結城豊太郎氏、（A・B・C順）
　次デ評議員会ヲ開キ、理事及監事ヲ互選シ、更ニ理事会ハ理事長・副理事長及常務理事ノ互選ヲ行ヒタル結果、左記ノ如クナリタリ
　理事長　　子爵渋沢栄一、
　副理事長　男爵古市公威、　　富井政章、
　常務理事　　　姉崎正治、　　木島孝蔵、　　　小野英二郎、
　理事　　　　　服部金太郎、　市来乙彦、　　　伊東米治郎、
　　　　　　　　梶原仲治、　　児玉謙次、　　　大橋新太郎、
　　　　　　　　杉山直治郎、　高田釜吉、　　　辰野隆、
　　　　　　　　山田三良、　　結城豊太郎、
監事　　　　　　団琢磨、　　　木村久寿弥太、　男爵大倉喜八郎、
○下略