デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

  詳細検索へ

公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2022.3.15

3編 社会公共事業尽瘁並ニ実業界後援時代

1部 社会公共事業

4章 道徳・宗教
4節 キリスト教団体
3款 財団法人日本日曜学校協会
■綱文

第42巻 p.253-255(DK420061k) ページ画像

大正12年3月1日(1923年)

是日栄一、当協会会堂建設寄付金募集ノタメ、東京銀行倶楽部ニ於テ一会ヲ催シ、席上ソノ趣旨ヲ演説ス。


■資料

集会日時通知表 大正一一年(DK420061k-0001)
第42巻 p.253 ページ画像

集会日時通知表  大正一一年       (渋沢子爵家所蔵)
廿六日○七月 水 午前八時 日曜学校主事今村氏来約(飛鳥山邸)


(増田明六)日誌 大正一一年(DK420061k-0002)
第42巻 p.253 ページ画像

(増田明六)日誌  大正一一年      (増田正純氏所蔵)
十月二十日 金 晴
○上略
本日来訪客今村正一氏(日曜学校協会々堂建設寄附金ニ関スル件)○下略
  ○中略。
十一月十六日 木 雨
前十一時日本日曜学校総主事今村正一氏来訪、同協会々堂建築費募集方法ニ関し協議の為めなり、依て訂正したる同趣旨書賛成人氏名表を交付したり
○下略


渋沢栄一 日記 大正一二年(DK420061k-0003)
第42巻 p.253-254 ページ画像

渋沢栄一 日記  大正一二年       (渋沢子爵家所蔵)
一月十三日 晴 寒
○上略 二時兜町事務所ニ抵ル○中略井深・今村・コールマン氏等来リ、日曜学校会堂建設ニ付テノ寄附金勧募ノ事ヲ談ス○下略
  ○中略。
三月一日 晴 軽寒
○上略午後四時銀行倶楽部ニ抵リ、日曜学校会堂建設ニ付寄附金勧募ノ
 - 第42巻 p.254 -ページ画像 
事アリ、小崎弘道・今村氏及米人コールマン氏等ト共ニ、曾テ案内状ヲ以テ招集シタル人士ニ対シテ、日曜学校会堂建築ニ至リタル理由ヲ演説シテ其賛成ヲ求メ、一同大体ヲ承諾ス、依テ他日寄附ヲ乞フヘキ見込ヲ以テ請求スヘキ事ト定メテ散会ス
○下略


(増田明六)日誌 大正一二年(DK420061k-0004)
第42巻 p.254-255 ページ画像

(増田明六)日誌  大正一二年      (増田正純氏所蔵)
二月廿八日 水 晴
○上略
本日の来訪者
○中略
一小崎弘道・今村正一両氏 日本日曜学校会館設立寄附ニ関する件
三月一日 木 晴
○上略
午後四時銀行倶楽部ニ於ける日本日曜学校協会々館組織資金醵集ニ関する会合ニ出席、此会合ハ有力なる実業家に請ふて資金の醵出を得る為め、子爵及協会の小崎弘道及コールマン両氏の名を以て案内したのである、発送先ハ六十五なりしが、出席者併かも殆と総てが、代理人ニて僅ニ十一人なりしハ、如何ニ斯る事柄ニ向て不熱心であるか、明了なり、誠ニ遺憾の至りである、小崎氏・コールマン氏の挨拶に次て子爵より同会館組織の緊急なる所以を陳へ、来会者ニ賛同を乞ふた、安田善次郎氏代理結城豊太郎氏ハ、本計画は誠ニ結構の事なるに付き我々の寄附金ハ子爵ニ御割当を請ふ事ニ致し度と希望したるが、来会者は孰れも代理人なるを以て、諾否の意を陳ふ事能ハす、引続き世界の日曜学校の状況なと雑談の後散会したり
○下略
  ○中略。
三月三日 土 晴
○上略
本日の来訪者如左
○中略
一小崎弘道、Horace E. Coleman'今村正一ノ三氏 日本日曜学校会館設立ニ関スル件
○下略
  ○中略。
三月十四日 水 晴
○上略
本日の来訪者
○中略
二コールマン・今村正一両氏 日本日曜学校協会々館建設資金寄附募集の経過報告の為なり
○下略
  ○中略。
三月廿九日 木 晴
 - 第42巻 p.255 -ページ画像 
○上略
四Horace E. Coleman 日本日曜学校会館建設費寄附金ニ関する件
○下略


集会日時通知表 大正一二年(DK420061k-0005)
第42巻 p.255 ページ画像

集会日時通知表  大正一二年       (渋沢子爵家所蔵)
一日○三月 木 午後四時 日曜学校協会ニ関スル件(銀行クラブ)



〔参考〕日本日曜学校年鑑 日本日曜学校協会編 第二二―二三頁 大正一三年一月刊 事務報告 総主事 今村正一(DK420061k-0006)
第42巻 p.255 ページ画像

日本日曜学校年鑑 日本日曜学校協会編  第二二―二三頁 大正一三年一月刊
    事務報告
                総主事 今村正一
○上略
七、其他の事務
 (イ)建築資金募集につきましては、村上募金主任が此方面に対して種々御尽力下さいましたにも拘はらず、色々の事情の為に予定通りの成績を挙げる事が出来なかつた事は遺憾と思ひます。それで昨年○大正一一年九月以来、募金方針を変更いたしまして、目下部会の事情を参酌しその負担を軽くするため、全募金額拾万円の内九万円までを個人寄附に仰ぐ事といたしたのであります。
 (ロ)建築調査委員会 井深・山本・川澄・鵜飼・コールマン氏及私の六委員に於て組織し○中略
 其の設計によれば、近世式鉄筋コンクリートで、総建坪数六百六十坪、第一階は日曜学校用品販売部其他、第二階は日曜学校協会事務室、及び講堂、第三階は講習会事務室及貸室、第四階は全部地方部会関係者及び其他の宿泊所であります。経費総予算は三十万円で、内敷地代として九万五千円を支出し、残りの二十万五千円を以て建築費といたす事になつてゐます。
 (ハ)会館敷地は永い間の懸案となつて居りましたが、本年三月五日和解の条件が成立し、三月八日登記を済ませました。敷地は神田区美土代町青年会館前で、総坪数二百七十三坪余であります。
○下略