デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

大正7年11月29日（1918年）

是日栄一、渋沢事務所ニ於テ、当団坂本幹事ノ帰国ヲ機トシテ、当団幹部ヲ招キ晩餐会ヲ催ス。次イデ十二月二十六日、同所ニ於テ、当団評議員会開カレ、栄一出席ス。

集会日時通知表　大正七年　　　　　　　　　（渋沢子爵家所蔵）
十一月廿六日　火　午後六時　修養団ニ関スル件（兜町）

向上　第一三巻第一号・第一〇九頁大正八年一月
　　　　○渋沢顧問の招宴
　本団の為め慈父の情を以て尽力されつゝある渋沢男爵は、今回坂本氏が無事帰朝せるを喜ばれ、十一月廿九日○大正七年午後六時より坂本氏を主賓にし、幹部一同を兜町の事務所に招き晩餐を饗せらる。当夜の出席者は、二木博士・田沢義鋪氏・蓮沼主幹、後藤・松本・瓜生・妹尾の本部幹事等の八名なりき。宴終つて現下の思想問題に関し、種々研究討議するところありたり。
　　　○会合日付ハ「集会日時通知表」ニハ二十六日トアリ、綱文日付ハ姑ク「向上」記載ノ日ヲトル。次掲評議員会マタ同ジ。

集会日時通知表　大正七年　　　　　　　　（渋沢子爵家所蔵）
十二月廿七日　金　午後六時　修養団評議員会（兜町）

向上　第一三巻第二号・第七八頁大正八年二月
 - 第43巻 p.569 -ページ画像 
　　　　○評議員会経過
　十二月廿六日○大正七年午後六時より兜町渋沢事務所に於て評議員会を開き、大正七年度の決算に関して承認を求め更に大正八年度の予算に関して審議を為せり。
　出席者、渋沢男爵・二木博士・宮田修氏・田沢義鋪氏・蓮沼主幹・後藤幹事長・瓜生幹事・松本幹事・妹尾幹事等
　本団事業の拡張と物価騰貴との為め、予算を甚だしく超過したるも評議員諸氏之を諒して略ぼ原案の通り議決されたり。