デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

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公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2020.3.6

3編 社会公共事業尽瘁並ニ実業界後援時代

1部 社会公共事業

4章 道徳・宗教
5節 修養団体
4款 財団法人修養団
■綱文

第43巻 p.578-579(DK430118k) ページ画像

大正9年1月2日(1920年)

是日栄一、来訪セル当団神戸支部員ニ揮毫ノ小箋ヲ分与シ、訓話ヲナス。


■資料

渋沢栄一 日記 大正九年(DK430118k-0001)
第43巻 p.578 ページ画像

渋沢栄一日記 大正九年          (渋沢子爵家所蔵)
一月二日 晴 昨日ト同シ
○上略 午飧後神戸地方ヨリ上京セル修養団員五十余名本部ノ主幹其他ノ諸氏ト共ニ来訪ス、依テ朝来揮毫シテ来訪ノ諸氏ニ小箋ヲ分与シ、且福引ノ遊戯ニ依リテ之ヲ受取ラシム、且一場ノ訓戒演説ヲ為ス、晩香廬ニ於テ小宴ヲ開キ之ヲ饗ス○下略


集会日時通知表 大正九年(DK430118k-0002)
第43巻 p.578 ページ画像

集会日時通知表 大正九年         (渋沢子爵家所蔵)
壱月二日 金 正午頃 修養団神戸支部団員ノ件(飛鳥山邸)


増田明六 日誌 大正九年(DK430118k-0003)
第43巻 p.578 ページ画像

増田明六 日誌 大正九年          (増田正純所蔵)
六日○一月 火 曇
○上略
男爵ノ精力旺盛ニシテ元気ノ充溢セラルヽ、今更喋々ヲ要セサル所ナルカ、人ハ海岸ニ温泉ニ競フテ正月ノ休暇ヲ利用スルニ、今年八十一ノ高齢ヲ迎ヘラレシ男爵ハ二日ニハ修養団ノ為ニ、三日ハ招客ニ○下略


向上 第一四巻第二号・第四九頁大正九年二月 ○本部訪問団(DK430118k-0004)
第43巻 p.578 ページ画像

向上 第一四巻第二号・第四九頁大正九年二月
    ○本部訪問団
 一月二日神戸支部団員五十四名は東京駅着、直ちに宮城を拝し、渋沢顧問邸を訪ね親しく男爵と懇談し、甘酒の饗応を受け、本部に宿泊し五日帰神す。詳細支部報。
○下略


向上 第一四巻第二号・第五〇頁大正九年二月 ○神戸支部報告(DK430118k-0005)
第43巻 p.578-579 ページ画像

向上 第一四巻第二号・第五〇頁大正九年二月
 - 第43巻 p.579 -ページ画像 
    ○神戸支部報告
△本山参り 新年の休暇を利用し、本山参りの意味で東京に旅行を企て宮城・修養団本部・田尻団長及び渋沢男爵訪問の目的を以て一月一日午後七時三十分神戸駅を出発した。一行五十四名
 上京中本部各位の熱誠懇篤真情溢るゝ好遇を受け、殊に渋沢男爵は愛児を迎ふる慈父のそれにも優る御心からの厚き御愛情を賜り、田尻団長邸では、職工の団員が子爵の団長と火鉢を囲んで差向ひの打砕けての懇談、帰りには両邸から数々の御土産があつた。両大人の懇切なる御訓話の外に蓮沼主幹と田沢内務書記官殿の熱烈なる御教訓は一行に深き感激を与へ、妹尾幹事・清水文弥翁の至らざるなき御斡旋御尽力、殊に同職の好を以て各所の案内其他に非常の親切を与へられたる芝浦製作所団員沢井寛一氏其他第二向上舎々生諸氏多数の御情誼は亦一行に大なる感動を与へた。是等諸氏の御尽力によつて市内観覧訪問に好都合を得たが、殊に田沢書記官の御尽力によつて明治神宮と日光東照宮の拝観に至大の幸福を得、到底一般人の見る能はざる所を見、僅の日子と僅の旅費とを以て大なる裨益を得、一同の精神修養上大なる効果ありしは全く予想以外、又毎日天気晴朗、白雪皚々たる富士の霊峰雄偉なる華厳の滝の冬景、幽邃な中禅寺湖等、大自然に接しての感興亦大なるものがあつた、東京から日帰に中禅寺迄の大強行、又一部の健脚家は冬の箱根八里踏破等、流汗鍛錬も亦相当に行はれ、尚宮城参拝の際には幸にも 皇太子殿下御退出の鹵簿を拝観するを得、或は金色燦爛の文武百官参内織るが如きも見、又一部の者は清水文弥翁の好意により模範工場栗原織物工場を参観する等、数へ来らば今回の旅行の幸福実に無限である、斯くして一行二組に分れ五日及六日の夕無事帰神した、尚感激の数々記したき事は非常に多いが紙面を費すことを恐れて玆には之を割愛する。