デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

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公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2022.3.15

3編 社会公共事業尽瘁並ニ実業界後援時代

1部 社会公共事業

5章 教育
3節 其他ノ教育関係
10款 皇典講究所・国学院大学
■綱文

第45巻 p.420-421(DK450163k) ページ画像

大正13年12月22日(1924年)

是年十一月二十五日当所及ビ当大学ノ新築竣工式挙行セラルルニ当リ、総裁久邇宮邦彦王ヨリ栄一ニ記念品ノ下賜アリ。是日、当所長一木喜徳郎ヨリ其旨伝達セラル。


■資料

皇典講究所五十年史 同所編 第三一二―三二六頁昭和七年一〇月刊(DK450163k-0001)
第45巻 p.420-421 ページ画像

皇典講究所五十年史 同所編 第三一二―三二六頁昭和七年一〇月刊
 ○第四章 皇典講究所・国学院大学の発展
 - 第45巻 p.421 -ページ画像 
    第三節 本所本大学の移転
○上略
 大正十二年十月二十五日、本所は新に久邇宮邦彦王を総裁に推戴し奉るの光栄を得て、こゝに一段の緊張を加へた。校舎の補強修理を急いだ甲斐あつて、翌十三年十一月二十五日には、総裁宮奉戴式並に本所本大学本館竣工式を挙行するに至つたのである。○中略
此の新築黌舎は、鉄筋「ブロック」三階建、建坪三百七十六坪六八、延坪九百九十八坪六〇、建築費用総額三十一万三百四十二円九十八銭五厘であつて、震災の為めの修繕補強工事其の他模様替に要したる金額は十三万八百三十六円四銭である。此の補強工事の費用は、基本金より支出したが、更に文部省より大正十三年中二回にわたり大震災応急費として八万七千円の貸附を受けたのである。要するに本所本大学の渋谷町移転新築の喜悦は、大正十二年の大震災に依つてやゝ挫折の苦味を加へたけれども、其の後、更に七百八十二坪の払下を受けて敷地地域を拡め、校舎を増設し、又図書館をも新に建築して、相応に威容を整へるに至つたのみならず、特に校内の浄域を択んで神殿を設立するを得たのは、本所本大学の大なる喜びとする所である。
○下略


皇典講究所書類 (一)(DK450163k-0002)
第45巻 p.421 ページ画像

皇典講究所書類 (一)         (渋沢子爵家所蔵)
拝啓、皇典講究所及国学院大学黌舎建築中の処今般落成を告げ候に付客月廿五日総裁宮殿下の台臨を仰き竣工式を挙行致候、閣下多年本所本大学の為多大の御配慮被成下候段
殿下御感不浅思召を以て、別紙目録の通り御下賜被為在候ニ付及御伝達候 敬具
  大正十三年十二月廿二日
                皇典講究所長
                      一木喜徳郎
    子爵 渋沢栄一閣下
   ○別紙目録ヲ欠ク。