デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

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公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2018.12.20

3編 社会公共事業尽瘁並ニ実業界後援時代

1部 社会公共事業

5章 教育
3節 其他ノ教育関係
12款 東京帝国大学関係 1. ヘボン氏寄付講座
■綱文

第45巻 p.464-469(DK450172k) ページ画像

大正11年4月29日(1922年)

是年一月二十五日、当講座寄付者エー・バートン・ヘボン、ニュー・ヨークニ於テ、交通事故ニヨリ急逝ス。是日栄一、東京帝国大学ニ於ケル、当講座講演会ニ臨ミ、追悼ノ辞ヲ述ブ。栄一、引続キ当講座ニツキ尽力ス。


■資料

ヘボン講座関係書類(DK450172k-0001)
第45巻 p.464 ページ画像

ヘボン講座関係書類    (東京帝国大学本部庶務課所蔵)
○上略
大正十一年一月二十日、紐育市に於ける雑沓の巷たるマデイソン・スクヰエアに於て、乗合自動車に引かれ、之が因をなし同月廿五日死去せらる。


集会日時通知表 大正一一年(DK450172k-0002)
第45巻 p.464 ページ画像

集会日時通知表 大正一一年       (渋沢子爵家所蔵)
四月廿九日 土 午后壱時 故ヘボン氏追悼演説ノ件(法学部三十二番教室)


竜門雑誌 第四〇八号・第六三頁 大正一一年五月 ○ヘボン講座講演(DK450172k-0003)
第45巻 p.464 ページ画像

竜門雑誌 第四〇八号・第六三頁 大正一一年五月
○ヘボン講座講演 四月廿九日午後一時より、東京帝国大学ヘボン講座に於て、杉村陽太郎氏の華盛頓会議に関する講演ありたるが、其の開始に先ち、青淵先生より同講座開設の由来を講述せられ、ヘボン氏の訃報に対する追悼の辞並旧臘渡米の際親しく同氏に面晤したる追懐談を試みられたりと云ふ。


A. BARTON HEPBURN pp. 406-407(DK450172k-0004)
第45巻 p.464-465 ページ画像

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集会日時通知表 大正一一年(DK450172k-0005)
第45巻 p.465 ページ画像

集会日時通知表 大正一一年       (渋沢子爵家所蔵)
六月五日 月 午後三時 ヘボン講座委員会(帝大本部)


ヘボン講座書類(一)(DK450172k-0006)
第45巻 p.465 ページ画像

ヘボン講座書類(一)          (渋沢子爵家所蔵)
    ヘボン講坐ニ関スル件
      大正十三年三月一日高木八尺(東京帝国大学法学部助教授)氏報告ノ為の来話、子爵引見セラル
一ヘボン講坐ハ自分ノ担任ナル事、講演科目ハ米国憲法・歴史・外交ナリ
二自由講坐ナルヲ以テ、本年度(大正十三年四月ヨリ翌年三月三十一日ニ終ル)ヨリ学生勉学ノ妨ケナキヨウ夏学期ニ於テ講演スル事、但十二年度ニ於テハ一月ニ於テ五回(米国憲法ノ成立チニ付テ)講演シタリ
三今年度夏期ニ於テハ毎週四時間ツヽ為ス予定ナリ、尚帝大ノミナラズ他大学ニ於テモ為ス考ナリ
右ハ高木氏報告ノ大要ナリ
右ニ対シ子爵ハ篤ト了解シ、講演方ニ於テハ貴下ニ一任スベケレハ、能ク総長トモ協議シ、ヘボン氏ノ意志ヲ尊重セラル、様此上ノ尽力ヲ切望スル旨申述べ、且
一同講坐ニ関スル状況ハ時々ヘボン氏家族ニ報告シタキ事
二同講坐委員タル石井子・米大使及小生ヘモ其状況並会計ノ状態ヲ報告セラレ度キ事
三同会計ノ都合ニ依リ講演ハ印刷ニ付シ度キ事
ヲ同氏ニ談話セラレタリ


ヘボン講座書類(一)(DK450172k-0007)
第45巻 p.465-466 ページ画像

ヘボン講座書類(一)          (渋沢子爵家所蔵)
謹啓、益々御清穆賀上候、陳者来卅一日(土曜)ヘボン講座ニ関スル委員会相開キ度候間、御繰合同日午後三時総長室ヘ御光来相煩度、此段御案内申上候 敬具
  大正十三年五月廿八日
 - 第45巻 p.466 -ページ画像 
           東京帝国大学総長 古在由直
    子爵 渋沢栄一閣下


集会日時通知表 大正一三年(DK450172k-0008)
第45巻 p.466 ページ画像

集会日時通知表 大正一三年       (渋沢子爵家所蔵)
五月卅一日 土 午后参時 ヘボン講座委員会(帝大本部)


ヘボン講座書類(一)(DK450172k-0009)
第45巻 p.466 ページ画像

ヘボン講座書類(一)          (渋沢子爵家所蔵)
    ヘボン講座ニ対スル協議会
大正十三年五月三十一日午後三時、東京帝国大学本部ニ於テ開会、委員ノ内石井子爵ハ海外駐在ノ為メ、井上準之助氏ハ海外旅行中ノ為メ米国大使・目賀田男爵ハ差支ノ為メ欠席シ渋沢子爵ノミ出席シ、大学側ヨリハ古在総長、山田・土方・小野塚三教授並ニ高木八尺氏等出席シ、ヘボン講座ニ関スル談話ヲ交換シ、又提出セラレタル計算書ニ付説明ヲ聞キ散会シタル由、尚講演ノ内或物ハ印刷配布シタル方可然ト考ヘラレ、其内子爵ヨリ山田・土方両博士ノ内ヘ談話アル筈ナリ 白石


(高木八尺)書翰控 エー・バートン・ヘボン夫人宛 一九二四年六月七日(DK450172k-0010)
第45巻 p.466-467 ページ画像

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渋沢栄一書翰 控 エー・バートン・ヘボン夫人宛一九二四年六月一八日(DK450172k-0011)
第45巻 p.467-468 ページ画像

渋沢栄一書翰 控 エー・バートン・ヘボン夫人宛一九二四年六月一八日
                    (渋沢子爵家所蔵)
             (COPY)
                      June 18, 1924
Mrs. A. Barton Hepburn,
  c/o Chase National Bank,
  New York City.
My dear Mrs. Hepburn,
  I have been long wishing to write you about a certain matter, but have been so far hindered. At the time of the earthquake of last September, my office with all its contents was reduced to ashes. Among the losses I incurred, the file of my correspondences with your lamented husband was included.
It is my earnest desire to restore them as far as possible. You may remember my sending to Mr. Bishop at his request, who published the biography of Dr. Hepburn two sets of copies of the communications carried on between him and myself. Now if they are still in your hand, may I not ask you to send the duplicate back to me.
  I also wish you to send me other correspondences if there be any in your possession, besides those included in the set I sent to you.
  Begging your pardon for this trouble, I am
               Yours very truly,
                  渋沢栄一 (署名)
                   E. Shibusawa.
(右訳文)
 紐育市
  エイ・バートン・ヘボン未亡人様
   大正十三年六月十八日
                      渋沢栄一
拝啓、久しく御願申上げんとして躊躇致居候儀有之候、実は昨年九月大震火災に際し、小生の事務所は所蔵の書類共一切灰燼に帰し候処、御良人様御在世当時、小生との間に往復致せし通信の類も亦焼失致候に就ては、過般ヘボン氏伝記御出版に際し、ビシヨツプ氏よりの御請求により往復書類の写二組御送附申上置候間、若し御手許に有之候は
 - 第45巻 p.468 -ページ画像 
ば、誠に乍恐縮御返送被下度御願申上候
若し小生より御送申上たるもの以外にも御所持の信書有之候はゞ、此亦何卒御送附被下度宜敷御願申上候 敬具


ヘボン講座書類(一)(DK450172k-0012)
第45巻 p.468 ページ画像

ヘボン講座書類(一)          (渋沢子爵家所蔵)
拝啓、時下愈々御清祥大慶之至ニ御座候、陳者来二十五日(金曜日)午後三時ヨリ構内山上会議所ニ於テ、ヘボン講座ニ関スル委員会開催致度候間、御繰合御臨席賜リ度此段得貴意候 敬具
  大正十五年六月二十三日
             東京帝国大学総長 古在由直
    子爵 渋沢栄一殿


集会日時通知表 大正一五年(DK450172k-0013)
第45巻 p.468 ページ画像

集会日時通知表 大正一五年       (渋沢子爵家所蔵)
六月廿五日 金 午後三時 ヘボン講座委員会(東京帝国大学内)


ヘボン講座関係書類(DK450172k-0014)
第45巻 p.468 ページ画像

ヘボン講座関係書類     (東京帝国大学本部庶務課所蔵)
    「ヘボン」氏寄附金ニ依ル事業報告 自大正十年月日至同十五年五月末日
  講演
一、大正十年五月五回ニ亘リ、外務省参事官杉村陽太郎、本学教職員並本学々生ニ対シ「華盛頓会議ノ顛末」ニ就キ講演
一、大正十年五月五回ニ亘リ、京都帝国大学ニ於テ本学助教授高柳賢三、同大学々生ニ対シ「米国ニ於ケル大学生活、法学教育、法学界概観、憲政ト裁判官、裁判所ノ民衆化ト社会化」ニ就キ講演
一、大正十五年二月三回ニ亘リ、元農商務次官鶴見祐輔、本学々生ニ対シ「現代米国ノ政治思想及政治運動」ニ就キテ講演


ヘボン講座書類(一)(DK450172k-0015)
第45巻 p.468-469 ページ画像

ヘボン講座書類(一)          (渋沢子爵家所蔵)
(謄写版)
    エー・バルトン・ヘボン氏寄附金ニ依ル事業報告
  講演
一、大正十三年十月三回ニ亘リ、米国イエール大学米国歴史教授ジヨンソン博士『三大人物ノ生涯ヲ通シテ見タル米国ノ発達』ニ就キ講演
一、大正十五年二月三回ニ亘リ、前鉄道書記官鶴見祐輔氏『現代米国ノ政治思想及政治運動』ニ就キ講演
(謄写版)
    エー・バルトン・ヘボン氏寄附金ニ依ル事業報告
一、大正十五年四月ヨリ十月迄、本学ニ於ケル正規ノ講義「米国政治史」
一、昭和二年二月九州帝国大学ニ於テ臨時講義「米国の伝統と環境」
一、大正十五年九月フアランド原著「Development of the United States」ノ名原広三郎氏ニ依ル邦訳「米国発達史概説」ノ出版補助
 - 第45巻 p.469 -ページ画像 
(謄写版)
    エー・バートン・ヘボン氏寄附金ニ依ル事業ノ報告
                     (自昭和二年四月至昭和三年三月)
  ○講義
一、昭和二年度ノ学年ニ於テモ例年ノ通リ、政治学科及ビ法律学科第三学年ノ学生ニ対シ、随意科目トシテ一週四時間宛、半学年ノ講義ヲ行ヘリ、講義ノ題目ハ「米国政治史」ニシテ、特ニ米国ニ於ケル政治思想及諸制度ノ変遷発達ノ説明ニ力ヲ用ヒタリ
一、聴講学生ノ数ハ十数名ナリ、其中特殊ノ問題ヲ選ビテ研究シ、学年末ニ報告書ヲ出シタル者四名、学年末ニ試験ヲ希望シテ受験シタル者七名ナリ
一、名原氏訳「米国発達史概説」ハ、講座用参考書トシテ約二十部ヲ保管シアルヲ以テ、随時之ヲ希望ノ学生ニ貸与シタリ、因ニ同書百十五部ハ「ヘボン講座」設置以来ノ関係者、法学部諸教授等ヲ初トシ、全国ノ図書館宛ニ寄贈シタリ
  ○助手
一、昭和三年一月三十一日附ヲ以テ、法学士松本重治法学部助手ニ任命セラル、主トシテ研究室ニ於テ「米国憲法・歴史及外交」ノ講座ニ関係アル書籍・冊子等ノ震災以後寄贈及購入セラレタルモノニツキ目録ヲ調製シ、研究資料ノ活用ニ便ナラシムルコトヲ事務ノ方面ニ於ケル任務トスルコトトナル


集会日時通知表 昭和二年(DK450172k-0016)
第45巻 p.469 ページ画像

集会日時通知表 昭和二年        (渋沢子爵家所蔵)
七月三十日 土 午前十時 帝国大学総長ト御会見(帝国大学)