デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

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公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2018.12.20

3編 社会公共事業尽瘁並ニ実業界後援時代

1部 社会公共事業

5章 教育
3節 其他ノ教育関係
15款 二松学舎 1. 財団法人二松義会
■綱文

第45巻 p.563-566(DK450213k) ページ画像

大正7年12月26日(1918年)

是ヨリ先、当会ニ於テ二松学舎拡張資金募集ノ計画アリ。是日、天皇陛下ヨリ金五千円下賜セラル。栄一、宮内省ニ出頭シテ右御沙汰書並ニ御下賜金ヲ受領ス。


■資料

財団法人二松義会第拾五回会報 第二頁 大正七年二月刊 自大正六年一月至同年十二月 財団法人二松義会第拾五回会報 第一 本会経過紀要(DK450213k-0001)
第45巻 p.563 ページ画像

財団法人二松義会第拾五回会報  第二頁 大正七年二月刊
    自大正六年一月至同年十二月 財団法人二松義会第拾五回会報
      第一 本会経過紀要
○上略
一、渋沢会長ハ二松学舎講堂塾舎ノ現状ヲ視察セラレシニ、余程頽廃セシニ付改築セザル可ラザルヲ感ゼラレ、新ニ建築費ヲ募集センコトヲ協議シタリ、其後改築ノ設計書ヲ作製シ、数回会長・理事相会シテ協議セリ
○下略


財団法人二松義会第拾六回会報 第一頁 大正八年二月刊 自大正七年一月至同年一二月 財団法人二松義会第十六回会報 第一 本会経過紀要(DK450213k-0002)
第45巻 p.563 ページ画像

財団法人二松義会第拾六回会報  第一頁 大正八年二月刊
    自大正七年一月至同年一二月 財団法人二松義会第十六回会報
      第一 本会経過紀要
○上略

一、六月一日顧問会ヲ富士見軒ニ開ケリ、当日出席者ハ子爵入江為守・男爵福島安正・小松原英太郎ノ三氏、及ヒ会長男爵渋沢栄一氏・理事池田四郎次郎・同速水柳平・同細田謙蔵・同尾崎嘉太郎ノ四氏ナリ、席上ニ於テ二松学舎改築費並ニ基本金増資併セテ拾万円ヲ募集スルコトヲ協賛セリ
○下略


竜門雑誌 第三六六号・第五六頁 大正七年一一月 二松学舎組織改正の計画(DK450213k-0003)
第45巻 p.563-564 ページ画像

竜門雑誌  第三六六号・第五六頁 大正七年一一月
○二松学舎組織改正の計画 文学博士三島中洲翁が皇国固有の道徳文
 - 第45巻 p.564 -ページ画像 
学拡張維持の目的を以て創立せる同舎は、四十余年の久しきに亘り、八千余名の門弟を出し、孰れも公私の業務に鞅掌して、社会に対する功績顕著なるものあり、依りて財団法人二松義会会長たる青淵先生を初め、理事・顧問其他朝野知名の士相謀つて、近く同学舎を大学組織に改正するの計画あり、不日発表の運びに至るべしと云ふ。


二松学友会誌 第四〇輯・第四八―五〇頁 大正八年五月 財団法人二松義会記事 自大正七年八月至同年十二月(DK450213k-0004)
第45巻 p.564-565 ページ画像

二松学友会誌  第四〇輯・第四八―五〇頁 大正八年五月
    財団法人二松義会記事 自大正七年八月至同年十二月
○上略
一、前号本欄に記載せし如く、二松学舎改築及び基金増募に就き準備漸く整ひたるを以て、会員を初め広く江湖有志家に向つて勧誘状を発したり、其の文面左の如し
拝啓、御動履益被為渉御康勝奉欣賀候、陳は本会の管理せる二松学舎は、文学博士三島中洲翁が皇国固有の道徳文学を維持拡張せんと欲し明治十年を以て創立せられしものにして、爾来四十余年、門人弟子の世に出で文武公私の業務に従事するもの凡そ八千人に及び、聊か以て世道に益する所無しとせず、然れども其独力経営に任せては発展の遅緩に渉る患あるを以て、門人弟子百方謀議の上本会を設け、大方諸賢の同情を得、又畏くも
天皇陛下の恩賜金を拝戴し、事業多少進歩仕居候、然る処文運の進歩に従ひ追々大学組織に改め度希望も有之、玆に更に諸賢の同情に待たざる可らざる者あり、即ち校舎の改築と基本金増募との二者に御座候現在の校舎は四十年前の旧物にして今や腐朽傾斜し殆ど使用に堪へず之が改築は一日も緩くす可らず、又学舎の拡張発展に付ては、先づ資金を増募して基本金設定、其利子を以て学舎の費用に充当せざる可らず、而して右改築並に基金合計拾万円を要する予算に御座候、幸に此の両事業にして完成せば、学舎の基礎は堅固に向ひ 皇恩の万一に報答すべく奉存候、就ては御迷惑察上候へ共何卒斯道の為め特別の御思召を以て、相応の御義捐被成下候はゞ幸甚に奉存候、玆に本会顧問の添書を附し此段奉懇願候
  大正七年 月 日
        財団法人二松義会会長 男爵渋沢栄一
        同      会理事 尾立維孝
        同      会理事 佐倉孫三
        同      会理事 池田四郎次郎
        同      会理事 速水柳平
    某殿

本文懇願の件何卒御同情御賛成被成下度、拙者共よりも重ねて御依頼申上候 敬具
            財団法人二松義会顧問(イロハ順)
             子爵      入江為守
                     犬養毅
             子爵      波多野敬直
 - 第45巻 p.565 -ページ画像 
             男爵 文学博士 細川潤次郎
             子爵      岡部長職
                     河村金五郎
             子爵      牧野伸顕
                     股野琢
                     馬越恭平
             男爵      福島安正
                     小松原英太郎
             男爵 法学博士 阪谷芳郎
             子爵      三島弥太郎
                文学博士 三島毅
             伯爵      土方久元
○中略
一募集金五百円以上のものを摘録すれば左の如し
 一金壱万円     男爵岩崎久弥君 男爵岩崎小弥太君
 一金壱万円       山本唯三郎君
 一金五千円     男爵古川虎之助君
 一金五千円     男爵三井八郎右衛門君
 一金五千円     男爵渋沢栄一君
 一金五千円       山下亀三郎君
 一金参千円       牛島謹爾君
 一金壱千円       井上公二君
 一金壱千円       和田豊治君
 一金壱千円       角弥太郎君
 一金壱千円       山本悌二郎君
 一金壱千円       白井新太郎君
 一金壱千円       野崎武吉郎君
 一金五百円       服部金太郎君
 一金五百円       早川千吉郎君
 一金五百円       堀越善重郎君


二松学友会誌 第四〇輯・第四九頁 大正八年五月 財団法人二松義会記事 自大正七年八月至同年十二月(DK450213k-0005)
第45巻 p.565 ページ画像

二松学友会誌  第四〇輯・第四九頁 大正八年五月
    財団法人二松義会記事 自大正七年八月至同年十二月
○上略
一同廿六日○一二月 天皇陛下より金五千円御下賜相成り候に付、会長は宮内省へ出頭して拝受せり
○下略


中外商業新報 第一一七六五号 大正七年一二月二八日 ○二松学舎へ御下賜(DK450213k-0006)
第45巻 p.565 ページ画像

中外商業新報  第一一七六五号 大正七年一二月二八日
    ○二松学舎へ御下賜
畏き辺りにては、文学博士三島中洲翁の創設に係る麹町区一番町二松学舎が今般改築計画ある趣聴召され、思召を以て金五千円下賜の御沙汰あり、渋沢栄一男は午前十一時宮内省に出頭、波多野宮相より拝受して退出せり

 - 第45巻 p.566 -ページ画像 

竜門雑誌 第三六八号・第六一頁 大正八年一月 ○二松学舎の光栄(DK450213k-0007)
第45巻 p.566 ページ画像

竜門雑誌  第三六八号・第六一頁 大正八年一月
○二松学舎の光栄 畏き辺りにては、宮内省御用掛中洲三島毅氏の経営にかゝる、漢学塾二松学舎の拡張校舎の新築等の事を聞召され、右御補助として旧臘二十七日金五千円御下賜《(六)》の旨御沙汰あり、同日二松義会々長青淵先生は宮内省に出頭、右御沙汰書並に御下賜金を拝受せられたりといふ。