デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

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公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2022.3.15

3編 社会公共事業尽瘁並ニ実業界後援時代

1部 社会公共事業

6章 学術及ビ其他ノ文化事業
1節 学術
10款 大日本文明協会・財団法人文明協会
■綱文

第47巻 p.261-262(DK470062k) ページ画像

大正10年4月9日(1921年)


 - 第47巻 p.262 -ページ画像 

是日栄一、大隈重信邸ニ於テ開カレタル、当協会臨時評議員顧問賛助会員総会ニ出席ス。次イデ六月十一日、当協会第二十一回時局研究会ニ出席ス。


■資料

渋沢栄一 日記 大正一〇年(DK470062k-0001)
第47巻 p.262 ページ画像

渋沢栄一日記  大正一〇年         (渋沢子爵家所蔵)
四月九日 晴 軽寒
○上略午飧後大隈侯邸ニ抵リテ文明協会ニ出席ス、浮田博士欧米視察談ヲ聴ク○下略


財団法人文明協会三十年誌 同協会編 第四九頁昭和一三年六月刊(DK470062k-0002)
第47巻 p.262 ページ画像

財団法人文明協会三十年誌 同協会編  第四九頁昭和一三年六月刊
    第二期 文明的運動の拡張(大正五年―大正十年)
○上略賛助会員並に評議員を依嘱して以来会合を開かなかつたので、浮田編輯長の帰朝を機会にその所感を聴き、併せて博士の抱懐される本会今後の動向に付ての協議を兼ねて、四月九日○大正一〇年に臨時評議員顧問賛助会員総会を会長邸で開催した○下略


文明協会講演集 大日本文明協会編 第六〇頁大正一〇年七月刊(DK470062k-0003)
第47巻 p.262 ページ画像

文明協会講演集 大日本文明協会編  第六〇頁大正一〇年七月刊
    六月の会合
 第二十一回時局研究会
 六月十一日○大正一〇年午後一時半会長侯爵邸に於いて開催された。
入梅の空低く霖雨しきりに青芝の大庭にそゝぐ所、池畔築山の蔭あたり紅躑躅の花の点綴するのを見る。老侯も全く健康に復つて迎へ、渋沢子爵の出席もあつて非常な盛会であつた。
 市島理事長の開会の辞についで、予告の如く帝大教授工学博士加茂正雄氏立つて燃料問題に関する○中略二時間に余る演説であつた。暫時休憩の後、吾飛行界の恩人たる長岡外史将軍が○中略本邦飛行機の歴史飛行界の沿革から将来の国防運輸通信に関し「立体的国防論」の題の下に○中略二時間余の講演に、最後の老侯の所感を了つた時は殆んど七時であつた○中略例に依つて左に当日の出席者の芳名を挙げる
 講演者 工学博士 加茂正雄君  同陸軍中将 長岡外史君
 出席者
 会長 大隈侯爵
 子爵 渋沢栄一○以下九〇名氏名略ス。