デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

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公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2020.3.6

3編 社会公共事業尽瘁並ニ実業界後援時代

1部 社会公共事業

6章 学術及ビ其他ノ文化事業
1節 学術
10款 大日本文明協会・財団法人文明協会
■綱文

第47巻 p.293-295(DK470070k) ページ画像

昭和3年6月24日(1928年)

是年当協会、創立二十周年ニ当ルヲ以テ、明治昭和戊辰記念会ノ挙行ヲ企画シ、是日記念式ヲ早稲田大隈会館ニ行フト共ニ、引続キ三日間、明治戊辰記念展覧会ヲ同所ニ開催ス。栄一「大蔵省出仕時代着用ノ直垂」及ビ「明治以前佩用ノ刀剣」ヲ
 - 第47巻 p.294 -ページ画像 
出陳ス。


■資料

財団法人文明協会三十年誌 同協会編 第一六五―一九二頁昭和一三年六月刊(DK470070k-0001)
第47巻 p.294 ページ画像

財団法人文明協会三十年誌 同協会編  第一六五―一九二頁昭和一三年六月刊
 ○第三期 社会的進出
    明治昭和戊辰記念会
 本会は我国の動向に就て深く憂ふる所あり、外国文化の没批判的礼拝讚美を排して、鋭き批判に依つて日本民族を基とする新日本文化建設の実現を期さねばならぬと信じ、我国に於ける革新の一大時期であつた六十年前の明治戊辰を回顧してその真義に味到し、昭和の戊辰をして第二維新として意味深からしめんがために、明治昭和戊辰記念会を、恰も本会二十周年に相当するを機会に、その記念の意味に於て此意義ある催を挙行することとし、予て準備中であつたが、漸く機熟し昭和三年六月十日、尾佐竹猛氏・中野礼四郎氏・藤井甚太郎氏・薄井福治氏・渡辺幾治郎氏・小林堅三氏・市島謙吉氏・森脇美樹氏会合、最後の諸打合をなし、左記の要項を決定した。
一、記念式を昭和三年六月廿四日東京早稲田大隈会館に於て挙行する事。
一、明治戊辰展覧会を同六月廿四日より三日間同所に於て開催する事
一、明治昭和戊辰批判講演会を六月三十日東京丸の内報知講堂に於て開催する事。
一、記念出版として明治昭和戊辰感想録及び明治戊辰の二種を刊行する事。
○中略
    明治戊辰記念展覧会
 予定の通り記念式挙行の当日即ち六月廿四日に開会して、来賓の展観を請ひ、続いて廿五日・廿六日の両日を一般に公開した。会場は大隈会館の各室を全部あて、出陳品目は次ぎに示す様に頗る豊富なものであつた。此の催しに当つては、帝室臨時編修局の渡辺幾治郎氏・上野竹次郎氏、維新史料編修局の大塚武松氏・藤井甚太郎氏・薄井福治氏、文学博士尾佐竹猛氏、早稲田中学校長中野礼四郎氏・早稲田大学図書館主事小林堅三氏等の非常なる尽力を忝ふしたものであつた。開会に際しては諸学校其他よりの団体展観の申込み頗る多く、又一般来観者殺到、全く門前市をなすの状況であつた。而してその陳列品は明治戊辰に関係するものに限つたのであつた。
   明治戊辰記念展覧会出陳目録
○中略
    ◇            渋沢子爵家蔵
渋沢栄一大蔵省出仕時代の直垂           一着
渋沢栄一佩用の刀剣(大小)(明治以前仏蘭西まで佩用のもの)二振
○下略



〔参考〕財団法人文明協会書類(DK470070k-0002)
第47巻 p.294-295 ページ画像

財団法人文明協会書類          (渋沢子爵家所蔵)
                 (別筆)
                 昭和四年十月廿五日
                 侯大隈信常氏来状
 - 第47巻 p.295 -ページ画像 
謹啓 時下愈々御清穆之段奉慶賀候、陳者かねて御援助相願居候本会儀御蔭を以て無恙事業継続罷在候事偏に貴台御賛助の賜と奉深謝候
尚ほ今回積極的に本会の趣旨を徹底せしむべく文部省の教化動員に参加仕候
就ては本会職員拝趨為致候間、御多用中乍恐縮何卒御引見の栄を賜り度、此段御依頼申上候 草々敬具
  昭和四年拾月
               財団法人文明協会々長
                  侯爵 大隈信常
  子爵渋沢栄一殿
        侍史
  ○財団法人文明協会主事永島辰彦ノ名刺添付シアリ。