デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

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公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2020.3.6

3編 社会公共事業尽瘁並ニ実業界後援時代

1部 社会公共事業

9章 其他ノ公共事業
1節 記念事業
14款 其他 12. 大谷嘉兵衛翁頌徳会
■綱文

第49巻 p.183-185(DK490052k) ページ画像

昭和4年5月29日(1929年)

是月、当会設立セラレ、栄一賛助員タリ。是日、当会会長原富太郎ノ懇請ニ応ジテ顧問トナリ、金二百円ヲ寄付ス。


■資料

会員関係書類 【謹啓 愈々御多祥奉慶賀候、陳者今回本会の設立に際し…】(DK490052k-0001)
第49巻 p.183 ページ画像

会員関係書類               (渋沢子爵家所蔵)
謹啓 愈々御多祥奉慶賀候、陳者今回本会の設立に際し賛助員として御加名の義御承諾を賜り奉感謝候、重ねて御願申上るは、誠に恐縮の至りに御座候へ共、顧問として閣下の御盛名を御列ね下さる事を御許し被下候はゞ、本会の光栄此上なき次第に有之、自然本会の目的を貫徹し得らるゝ事と存候、何卒本会をして大谷翁の晩年を飾るの華たらしむる為めに、乍御迷惑御快諾賜はるよう奉懇願候、実は拝趨の上親しく御願可致の処、乍失礼以書中御願まで申上度如斯御座候 敬具
  昭和四年五月二十六日
                大谷嘉兵衛翁頌徳会
                   会長 原富太郎
    子爵渋沢栄一閣下
          執事御中


諸会発起趣意書(二) 【(印刷物) 趣意書】(DK490052k-0002)
第49巻 p.183-185 ページ画像

諸会発起趣意書(二)           (渋沢子爵家所蔵)
(印刷物)
    趣意書
大谷嘉兵衛翁ハ齢今ヤ八秩ヲ超ユルコト六歳、尚ホ且ツ矍鑠トシテ壮者ヲ凌ギ、一日モ閑居寧処スルコトナク専心国家社会ノ福利増進ニ精励シ孜々トシテ倦ム所ナシ、顧フニ翁ノ七十年間ニ於ケル功業ハ甚ダ多ク、独リ産業貿易方面ニ止マラズ、或ハ政治経済ニ、或ハ社会風教ニ、或ハ国防軍事ニ、其他国利民福ヲ目的トスル各種事業ニ関係シ画策到ラザルナシ、殊ニ翁ハ忠君愛国ノ精神ニ富ミ慈善博愛ノ観念深ク内国民ノ精神作興ニ思ヒヲ寄セテ思想界ノ善導ニ努メ、外国交ノ親善ニ意ヲ注ギ世界ノ平和ヲ祈念スルコト久シ、然リ而シテ翁ノ一度公共ノ事ニ当ルヤ、私財ヲ擲チ私資ヲ投ジ、挺身竭力其目的ヲ貫徹セズンバ止マザルノ概アリ、就中明治卅二年米国ニ渡航シテ太平洋海底電線
 - 第49巻 p.184 -ページ画像 
敷設ノ速成ト、製茶関税ノ撤廃トニ献身的努力ヲナシ、遂ニ其績ヲ挙ゲテ国交上貿易上多大ノ利便ヲ招致セシメタル如キ其偉功永ク没スべカラズ、又其職ニ務ムルヤ満腔ノ熱誠ヲ傾注シ、百折弛ム所ナク多年恰カモ一日ノ如シ、其克己精励到底常人ノ学ブ能ハザル所ナリ、今其一端ヲ窺ハンカ、茶業組合中央会議所議長並ニ会頭タルコト四十年、横浜市茶業組合組長四十余年、横浜市教育会々長三十六年、横浜奨兵義会々長三十二年、横浜仏教講話会々長三十年、日本赤十字社監事二十八年、横浜貿易協会々頭二十五年、横浜海産乾物貿易商同業組合長二十年ニ及ビ、又曩ニハ横浜商業会議所会頭タリシコト二十年、貴族院議員、神奈川県会市部会議長、横浜市会議長トシテ各十年其職ニ在リ、奉公ノ至誠ヲ以テスルニアラズンバ焉ゾ能ク斯クノ如クナルヲ得ンヤ、観ジ来レバ翁ノ経歴ハ幕末ヨリ現代ニ至ルマデノ産業貿易発達史タリ、社会変遷史タリ、将又横浜開港史タルナリ、玆ニ於テカ有志相計リ大谷嘉兵衛翁頌徳会ヲ組織シ、意義深キ記念事業ヲ起シテ翁ノ高風ヲ仰ギ徳行ヲ記念スルト共ニ、翁ノ伝記ヲ編纂出版シ普ネク之ヲ頒布シテ其事績ヲ後世ニ伝ヘント欲ス、冀クバ叙上ノ趣意ニ賛成セラレ奮ツテ本会ノ目的達成ニ援助アランコトヲ
  昭和四年五月
                   大谷嘉兵衛翁頌徳会
顧問○空欄
                 会長  原富太郎
                 副会長 上郎清助
                 副会長 平沼亮三
首唱
        横浜市教育会           横浜市茶業組合
        楠公会              横浜貿易協会
        横浜海産乾物缶詰貿易商同業組合  横浜仏教講話会
        横浜奨兵義会           中日協会
賛助
        日本貿易協会           忠勇顕彰会
        帝国発明協会           日本産業協会
        神奈川県商工協会         横浜実業組合聯合会
        茶業組合中央会議所        横浜商工会議所
        聖訓奉旨会
      発起人(いろは順)
    池田宏○外七二名氏名略ス
      賛助員(いろは順)
  子爵渋沢栄一○外三七八名氏名略ス
      本会事業要項
一、本会ハ大谷嘉兵衛翁ノ徳行ヲ記念シ、其功績ヲ後世ニ伝フル為メ左ノ事業ヲ行フコト
  (イ)意義深キ記念事業 (ロ)伝記ノ編纂ト出版
一、記念事業ハ役員会ニテ調査研究ノ上決定スルコト
一、本会事業予算ヲ約 万円トシ、賛成者ノ醵出金ヲ以テ支弁スル
 - 第49巻 p.185 -ページ画像 
コト
一、金五円以上ノ醵出者ニハ伝記一本ヲ贈呈シ、金五十円以上ノ醵出者ニハ伝記(特別装幀)及ビ記念品ヲ贈呈スルコト
一、醵出金払込方法ハ振替貯金、集金郵便等トスルコト(申込書ニ御指定下サイ、振替ノ場合ハ用紙ヲ郵送致シマス)


渋沢栄一書翰 控 原富太郎宛昭和四年五月二九日(DK490052k-0003)
第49巻 p.185 ページ画像

渋沢栄一書翰 控  原富太郎宛昭和四年五月二九日   (渋沢子爵家所蔵)
(ゴム印)
(控)
          (別筆)
          本書ハみの渋沢名印刷罫紙ニ認メ毛筆書ノ前例ニ御座候
拝復 五月二十六日付御書面落手拝見致候、然者大谷嘉兵衛翁頌徳会顧問に御推薦相成候由にて御懇示之段正ニ拝承致候、右御請旁得貴意度如此御座候 敬具
  昭和四年五月二十九日
                     渋沢栄一
   大谷嘉兵衛翁頌徳会
    会長原富太郎様


会員関係書類 【謹啓仕候 今回本会顧問御依頼申上候処御快諾被成下候段本会の最も光栄と致すところ…】(DK490052k-0004)
第49巻 p.185 ページ画像

会員関係書類               (渋沢子爵家所蔵)
謹啓仕候
今回本会顧問御依頼申上候処御快諾被成下候段本会の最も光栄と致すところに御坐候、玆に不取敢御礼申上度如斯御坐候 敬具
  昭和四年五月三十一日
              大谷嘉兵衛翁頌徳会
                   会長 原富太郎
    子爵渋沢栄一閣下
         執事御中


青淵先生職任年表(未定稿) 昭和六年十二月調 竜門社編 竜門雑誌第五一九号別刷・第二五頁 昭和六年一二月刊(DK490052k-0005)
第49巻 p.185 ページ画像

青淵先生職任年表 (未定稿) 昭和六年十二月調 竜門社編
               竜門雑誌第五一九号別刷・第二五頁昭和六年一二月刊
    昭和年代
  年 月
 四 五―大谷嘉兵衛翁頌徳会賛助員、顧問―昭六、一一。


礼状往復(三)(DK490052k-0006)
第49巻 p.185 ページ画像

礼状往復(三)              (渋沢子爵家所蔵)
謹啓
子爵閣下の御配慮に預り居候本会事業は、以御蔭別便の如く至極順調に経過致し目下事業進行中に御座候、就ては御申込に預り候御賛助金弐百円也頂戴仕度、一両日中係員伺はせ可申候間よろしく御取計の程奉願上候、先は右御願まで申上度如斯御座候 敬具
  八月二十七日○昭和五年
                     大谷翁頌徳会
    渋沢子爵家
       秘書部御中