デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

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公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2020.3.6

3編 社会公共事業尽瘁並ニ実業界後援時代

2部 実業・経済

1章 金融
1節 銀行
4款 普通銀行 4. 株式会社加州銀行
■綱文

第50巻 p.374-376(DK500070k) ページ画像

大正9年4月20日(1920年)

是ヨリ先栄一、当行頭取横山隆俊ノ依頼ニヨリ、第一銀行行員西園寺亀次郎ヲ当行取締役ニ斡旋ス。是月十日当行臨時株主総会ニ於テ此事決定セシヲ以テ、是日当行ヨリ、栄一ニ礼状及ビ金屏一双ヲ贈ル。


■資料

(横山隆俊)書翰 渋沢栄一宛 大正九年四月二〇日(DK500070k-0001)
第50巻 p.374-375 ページ画像

(横山隆俊)書翰 渋沢栄一宛 大正九年四月二〇日
                 (渋沢子爵家所蔵)
 - 第50巻 p.375 -ページ画像 
謹啓 愈御清穆被為渉奉慶賀候、陳者先般弊行増資ニ際シ、御厚配ヲ辱シ申候第一銀行ト提携之儀、御蔭様ニ依リ万事好都合ニ相運、本月十日増資新株式第一回払込報告臨時株主総会ニ於而、御高配之通リ西園寺氏ヲ取締役ニ推薦致シ、直ニ就任之承諾ヲ得申候段、感謝之至リニ奉存候、尚将来不相変御眷顧之程奉希上候、就而ハ聊カ為紀念、甚麁末ニ御座候得共、当地特産金屏壱双以別便贈呈仕候間、御受納被下候ハヾ幸甚ニ奉存候、先ハ御挨拶申上度如斯御座候 敬具
  大正九年四月廿日
                   加州銀行
                      横山隆俊
    渋沢男爵閣下


銀行通信録 第六八巻第四一〇号・第六七頁大正八年一二月 ○内国銀行要報 銀行の増資(DK500070k-0002)
第50巻 p.375 ページ画像

銀行通信録 第六八巻第四一〇号・第六七頁大正八年一二月
 ○内国銀行要報 銀行の増資
△加州銀行の増資 横山隆俊男を頭取とする金沢市の加州銀行にては現在資本金二百万円の外更に三百万円を増資して総額五百万円とすることに決し、十一月十五日臨時株主総会を開き、増資案を左の如く可決せり
 一、当銀行現在資本金二百万円(四万株)に対し、未払込五十万円(払込期限十一月二十一日)の払込を完了したる上、更に三百万円を増加し、総資本金を五百万円(十万株)となし、増加資本に対する新株式六万株を発行すること
 二、新株式の内四万株を大正八年十一月二十一日現在の株主に対し其所有株一株に付新株一株の割合を以て割当て、任意引受をなさしむること
 三、前項割当以外の二万株中一万四千株は、額面以上の価格を以て募集し、残余の六千株中三千株は額面にて第一銀行に引受を求め他の三千株は役員並に功労株として額面にて分配し引受を為さしめること、但し旧株主中より銀行の利益の為め其引受の権利を放棄する旨申出でありたる株式は、募集株中に加へ募集を為すことを取締役会に一任すること、額面以上の価格を以て発行する株式の価格・募集方法・募集時期、其他募集に関する一切の件、並に功労株の分配は取締役会に一任すること
 四、新株式の第一回払込金は一株に付金十二円五十銭とし、払込期日は大正九年二月一日限りとすること
 五、引受なき株式、申込の取消されたる株式、及前項期日迄に第一回払込をなさざる株式の処分は、総て取締役会に一任すること
 六、前記各項の外、増資に関連して生ずる事項に付ては、総て取締役会に於て適宜之を定むること
因に同銀行にては、今回井上日本銀行総裁及渋沢男爵の斡旋に依り、第一銀行と提携することゝなりたる結果、第三項記載の如く第一銀行に向て新株三千株の引受を求め、又同項但書に依り株主横山隆俊及横山章の両氏より、其引受株数の中三千株を無償にて提供し、之を募集株中に加へ、総株数一万七千株を一般より公募する筈なり
 - 第50巻 p.376 -ページ画像 


〔参考〕集会日時通知表 大正八年(DK500070k-0003)
第50巻 p.376 ページ画像

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