デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

明治44年4月1日（1911年）

是日栄一、従兄渋沢喜作ノ三男義一ノ結婚式ニ列シ、七日、築地精養軒ニ於ケル披露会ニ出席シテ、祝辞ヲ述ブ。

渋沢栄一　日記　　明治四四年　　　　　（渋沢子爵家所蔵）
四月一日　晴　軽寒風強シ
○上略　午後四時ヨリ兼子ト共ニ白金喜作ノ邸ニ抵リ、渋沢義一ノ婚儀式ニ列席ス　○下略
　　　○中略。
四月七日　晴　軽寒
○上略　午後四時築地精養軒ニ抵リ、渋沢義一ノ婚儀披露会ニ出席ス、兼子・明石夫妻同伴ス、新夫婦披露ノ為来賓ニ対シテ一場ノ挨拶ヲ演ヘ畢テ同所ヲ辞シ　○下略

（八十島親徳）　日録　　明治四四年　　　（八十島親義氏所蔵）
四月七日　快晴
○上略　午後四時ヨリ渋沢義一氏ト清野長太郎令嬢トノ結婚披露晩餐会ニ招カレ、築地精養軒ニ至ル、長唱及狂言《（唄）》ノ余興アリ、男爵ハ親族トシテ一言ノ挨拶ヲ陳ヘ、早ク去ラル、阪谷第二令嬢ノ里開宴ノ為也　○下略

竜門雑誌　　第二七五号・第七一頁　明治四四年四月
○渋沢義一氏の結婚　本社員渋沢義一君には下岡忠治氏の媒酌にて清野長太郎氏の令嬢と婚約相整ひ、四月一日を以て芽出たく合卺の式を行ひたりといふ。