公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2022.3.15
第18巻 p.614-617（DK180061k） ページ画像
明治20年4月16日（1887年）
是日栄一当会会頭トシテ、大蔵省国債局長田尻稲次郎ノ諮問ニ応ジテ明治元年ヨリ十年ニ至ル間ノ純金銀市価割合ニツキ調査回答ス。
東京商工会議事要件録 第二四号・第二―三頁 明治二〇年五月一六日刊（DK180061k-0001）
第18巻 p.614-615 ページ画像
東京商工会議事要件録 第二四号・第二―三頁 明治二〇年五月一六日刊
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第廿三臨時会 （明治二十年四月廿二日午後六時三十分開会）
会員出席スル者 ○三十四名
会長（渋沢栄一）ハ開会ノ趣旨ヲ告ゲ本議ニ先ダチ左ノ件々ヲ報告ス
一本年三月九日附ヲ以テ田尻国債局長ヨリ明治元年ヨリ同十年ニ至ル十ケ年間純金銀市価割合ヲ諮問セラレタルニ付、理事本員ニ於テ調査ヲ遂ゲ同四月十六日附ヲ以テ答申書ヲ呈シタリ（諮問書並ニ復申書ノ写ハ共ニ参考部第一第二両号ニ掲グ）
○下略
東京商工会議事要件録 第二四号参考部・第一―三頁 明治二〇年五月一六日刊（DK180061k-0002）
第18巻 p.615 ページ画像
東京商工会議事要件録 第二四号参考部・第一―三頁 明治二〇年五月一六日刊
（第一号）
○（純金銀市価ノ義ニ付国債局長ヨリ諮問書）
明治元年ヨリ明治十年マデ十ケ年間純金銀ノ市価金一ニ付銀何程ノ割合ナル哉承知致シ度候条、乍御手数可成早目ニ御取調御回報有之度此段御依頼ニ及ヒ候也
明治二十年三月九日 大蔵省国債局長 田尻稲次郎
東京商工会々頭 渋沢栄一殿
（第二号）
○（右ニ付同局長ヘ復申書）
先般御問合有之候明治元年ヨリ同十年迄十ケ年間純金銀市価割合ノ義其後遂調査候処、概略別表ノ通リニ有之候間此段御回報申上候也
東京商工会々頭
二十年四月十六日 渋沢栄一
大蔵省国債局長
田尻稲次郎殿
別表ノ写
自明治元年至同十年 純金銀市価割合
年次 純金銀壱匁ニ付市価 同上ノ割合 金 銀 金 銀 円 円 個 個 明治 自二月至四月 一・七六七 ・一〇〇 一・〇〇〇 一七・六六七 元年 自五月至十二月 一・七六七 ・一一七 一・〇〇〇 一五・一〇三 同二年 一・七六七 ・一一七 一・〇〇〇 一五・一〇三 同三年 一・七六七 ・一一七 一・〇〇〇 一五・一〇三 同四年 二．三三三 ・一五〇 一・〇〇〇 一五・五五三 同五年 二．三三三 ・一五〇 一・〇〇〇 一五・五五三 同六年 二．三三三 ・一五〇 一・〇〇〇 一五・五五三 同七年 二．三三三 ・一五〇 一・〇〇〇 一五・五五三 同八年 二・四一七 ・一五〇 一・〇〇〇 一六・一一三 同九年 二・四一七 ・一五〇 一・〇〇〇 一六・一一三 同十年 二・四一七 ・一五〇 一・〇〇〇 一六・一一三
東京商工会々外諸向往復文書 第三号（DK180061k-0003）
第18巻 p.615-616 ページ画像
東京商工会々外諸向往復文書 第三号
（東京商工会議所所蔵）
明治元年ヨリ同十年迄地金銀ノ市価取調可差出様御依頼之処追々延引ニ及ヒ申訳無之候、頃日漸ク出来相成候ニ付別紙御送致申上候間可然
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御取斗可被下候也
銀行集会所［img図]銀行集会所印
東京商工会
御中
明治二十年四月十四日
（別紙）
一別表中明治二・三・五・六・七・九・十年ノ欄ニ只同ノ文字有之是ハ全ク前年ト同様ナル割合ニ候哉
又ハ此等ノ年間ニ限リ調査不行届義ニ候哉
（欄外加筆）
一項ニ答《（太字ハ朱書）》
同トアルハ前年度ニ同位ナリ
一別表中明治二年より同十年迄ノ金銀相場ハ何レモ一月ヨリ十二月迄ノ分ヲ平均シタルモノニ候ヤ、又ハ其中一ケ月若クハ二ケ月ノ分ヲ平均シ仮ニ全年ノ平均ト看做シタルモノニ候ヤ
（欄外加筆）
二項ニ答
一月ヨリ十二月迄ヲ平均ナシタルモノナリ
一別表金銀市価ノ割合ハ上段金銀ノ相場ヨリ割出シタルモノニ候ヤ、又ハ別段ナル標準ヨリ算出シタルモノニ候ヤ、若シ上段ノ相場ヨリ割リ出シタルモノトスル時ハ其割合別表附箋朱書ノ通リニ相成リ候歟ト存シ候、敢テ御弁説ヲ煩ハシ候
（欄外加筆）
三項ニ答
金銀相場ヨリ割出セシモノナリ
自明治元年至同十年地金銀調
辰明治元年 自 二月 純銀壱匁ニ付 拾銭 金 一、 至 四月 純金壱匁ニ付 壱円七拾六銭七厘 銀 一七、六六七 同 自 五月 同 拾壱銭七厘 金 一、 至十二月 同 壱円七拾六銭七厘 銀 一五、一〇三 巳明治二年 同 午明治三年 同 未明治四年 同 拾五銭 金 一、 同 弐円三拾三銭三リ 銀 一五、五五三 申明治五年 同 酉明治六年 同 戊明治七年《（戌）》 同 亥明治八年 同 拾五銭 金 一、 同 弐円四拾壱銭七厘 銀 一六、一一三 子明治九年 同 丑明治十年 同
東京商工会議事要件録 第二五号・第七―一二頁 明治二〇年九月二〇日刊（DK180061k-0004）
第18巻 p.616-617 ページ画像
東京商工会議事要件録 第二五号・第七―一二頁 明治二〇年九月二〇日刊
第十三定式会 （明治二十年八月廿九日午後七時十五分開会）
会員出席スル者 ○二十五名
○上略
次ニ会長（渋沢栄一）ハ規程第五章第二十二条ニヨリ明治二十年上半季間定式事務ノ成跡ヲ報告ス
自明治二十年一月至同六月 半季間事務ノ報告
○中略
政府ヨリ諮問 四件
○中略
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○純金銀市価割合ニ付国債局長ヨリノ下問
本件ハ明治二十年三月九日田尻国債局長ヨリノ諮問ニ係リ、其要旨ハ、明治元年ヨリ同十年ニ至ル十ケ年間純金銀ノ市価割合ヲ取調ベ回報スベシト云フニ在リ、依テ其後理事本員ハ当業者ニ就キ篤ト其割合ヲ調査シ、同四月十六日附ヲ以テ之ヲ同局長ニ答申シタリ
○下略