デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

  詳細検索へ

公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2022.3.15

3編 社会公共事業尽瘁並ニ実業界後援時代

1部 社会公共事業

3章 国際親善
2節 米国加州日本移民排斥問題
3款 日米関係委員会
■綱文

第34巻 p.13(DK340005k) ページ画像

大正12年4月10日(1923年)

是日栄一、東京銀行倶楽部ニ催サレタル当委員会協議会ニ出席シ、当委員会トシテ意見書公表ノ議ヲ決ス。後アメリカ合衆国ハワイ在留毛利伊賀帰朝歓迎晩餐会開カレ、栄一出席ス。


■資料

(増田明六) 日誌 大正一二年(DK340005k-0001)
第34巻 p.13 ページ画像

(増田明六) 日誌  大正一二年     (増田正純氏所蔵)
四月十日 火 晴
○上略
午後五時より銀行倶楽部に於て、日本関係委員会開催、日米問題ニ関し、同会として意見を発表する之可否及同意見書案の協議を為さんが為なり、意見書案はギユリツク博士が渋沢子爵の意見を聴取し、且博士の意見を加えて起案したるものなり、種々協議の結果会の名を以て公表するに決し、其方法は子爵ニ一任すとなれり
午後七時より去六日布哇より帰朝したる毛利伊賀氏の為に歓迎晩餐会を開く、食後子爵之同氏紹介の辞ニ次きて毛利氏日本労働者の罷工ノ顛末、二重国籍問題、国語学校問題ニ付き演説あり、午後十時半閉会


竜門雑誌 第四一九号・第六一頁大正一二年四月 ○日米関係委員会協議会及歓迎会(DK340005k-0002)
第34巻 p.13 ページ画像

竜門雑誌  第四一九号・第六一頁 大正一二年四月
○日米関係委員会協議会及歓迎会 日米関係委員会にては、四月十日午後五時より東京銀行倶楽部に於て日米問題に関する協議会を催し、右終了後は引続き、同七時より多年布哇に在留の毛利伊賀氏帰朝歓迎晩餐会を開きたるが、当日は青淵先生を初め、小野英二郎・金子子爵・頭本元貞・内田嘉吉・山田三良・山科礼蔵・姉崎正治・津野総一郎、及び服部文四郎・増田明六・小畑久五郎諸氏出席の上、種々懇談並に款待する所ありたる由。