デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

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公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2022.3.15

3編 社会公共事業尽瘁並ニ実業界後援時代

1部 社会公共事業

3章 国際親善
3節 国際団体及ビ親善事業
5款 財団法人日華学会
■綱文

第36巻 p.109(DK360046k) ページ画像

大正8年6月3日(1919年)

是日、当会理事会、有楽町ノ東洋協会内ニ開カレ、栄一出席ス。尚引続キ当会ノタメ尽力ス。


■資料

集会日時通知表 大正八年(DK360046k-0001)
第36巻 p.109 ページ画像

集会日時通知表 大正八年        (渋沢子爵家所蔵)

六月三日   火 午後四時 日華学会理事会(麹町区有楽町一ノ一東洋協会内(勧業銀行横)
  ○中略。
六月廿四日  火 午後二時 日華学会理事会(東洋協会内)
  ○中略。
七月十六日  水 午後五時 日華学会ノ件(九段富士見軒)
  ○中略。
九月廿九日  月 午後三時―四時 白岩竜平氏来約(兜町)
九月三十日  火 午後四時 日華学会ノ件ニ付キ御会合(銀行クラブ、茶話会ナリ)
  ○中略。
十一月廿四日 月 午後四時 日華学会理事会(同会)



竜門雑誌 第三七五号・第五六頁大正八年八月 ○日華学会拡張計画(DK360046k-0002)
第36巻 p.109 ページ画像

竜門雑誌  第三七五号・第五六頁大正八年八月
○日華学会拡張計画 昨年五月設立せる日華学会は小松原英太郎氏を会長とし、内藤・山本・白岩・浜野の四氏を理事とし、青淵先生・清浦子等を顧問とせるが、其目的中華民国留学生及び該民国の人士にして我国の学術技芸等を調査研究し、或は実業等に関する実習見習及見学を欲する渡来者に対し、諸般の紹介斡旋なすにあり、過去一年間に於ける成績は頗る好結果を齎しつゝあれど、之れを英米両国の民国留学生に対する待遇等に比較する時は、甚だ忸怩たるものあるを以て、今後は其規模を大にして教育其他の改善を図ると共に、支那留学生の寄宿舎を新設拡張し、且つ同国紳士の為め相当の会館を建設して、図書閲覧・学術講演・娯楽的集会等の用に供し、以て真に日華親善を計るべく計画しつゝある由。