デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

昭和6年11月11日（1931年）

是日、栄一逝ク。当協会ハ例年ノ平和記念日ノプログラムヲ変更シ、東京市ト共同主催ニテ「平和記念日と渋沢子爵追憶の夕」ヲ、東京朝日新聞社講堂ニ於テ開催ス。

社団法人国際聯盟協会会務報告　昭和六年度　同協会編
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　第一二頁
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　昭和七年五月刊
　　　○三、理事会
　　　　○会長渋沢子爵の薨去
○上略
追憶の夕　平和記念日（十一月十一日）の催は会長薨去せられしにより、敬弔の意を表し当日上演の予定なる劇は取止め、プログラムを変更して「平和記念日と渋沢子爵追憶の夕」を開催す○下略

社団法人国際聯盟協会会務報告　昭和六年度　同協会編
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　第一一四―一一五頁
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　昭和七年五月刊
　○十七、対内宣伝
　　　　○平和記念日（十一月十一日）
 - 第37巻 p.364 -ページ画像 
　本協会と東京市と共同にて「平和記念日の夕」を開催すべく万事準備をなせしところ、本会々長、東京市参与渋沢子爵薨去の為め敬弔の意を表し、左記の如くプログラムを変更し、「平和記念日と渋沢子爵追憶の夕」を開催せり。
　午後六時より東京朝日講堂に於て
　一、挨拶　　　　　　　　　　　　山川端夫氏
　一、所感　　　　　　　　　　　　永田秀次郎氏
　一、渋沢子爵を偲ぶ　　　　　　　下村宏氏
　一、平和記念日と世界の近状　　　田川大吉郎氏
　一、レコード渋沢子爵吹込「休戦記念日に就て」
　一、合唱　　　　　　　　　　　　金の鈴合唱団
　　1、世界の子供　　　　2、箱根の山
　　3、ハレルヤ　　　　　4、やゝにうつりきし
　　5、寄宿舎の太釣瓶
　一、独唱「平和新頌」　　　　　　古筆愛子
　一、映画「建設」
○下略
　　　○映画「建設」ハ懸賞当選作ニシテ、栄一登場ス。本款昭和五年十一月五日ノ条参照。