デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

大正12年11月14日（1923年）

是日栄一、渋沢事務所ニ於テ、アメリカ合衆国人ローヤル・エー・オズボーン及ビトリップト会見ス。次イデ二十日、栄一、帝国ホテルニ於テオズボーン等ノ催セル晩餐会ニ出席ス。

渋沢子爵親話日録　第一　自大正十二年十一月至同年十二月　高田利吉筆記
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（財団法人竜門社所蔵）
○十一月十四日
△午前十一時事務所にて、米人紐育ウエスチングハウス（電気工業会社）の副社長オスボーン氏及トリツプ氏の訪問を受けらる、オ氏は前年渡来の節労資協調問題につき種々談話せられたる旧知の間柄なれば、近日中改めて協調会にて再会し其意見を聞かんことを約せらる、ト氏はゼネラルの肩書ある非役の軍人にして実業家なり、両氏とも立派なる紳士なり、話頭日米親善問題に及べるに両氏も次第に
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両国々交の融和するハ喜ぶべし、これしかしながら偏に閣下御丹精の致す所なり、今日かく御寛話を得るも亦即ち其一端なりなどいへり
○下略

集会日時通知表　大正一二年　　　　　　　　（渋沢子爵家所蔵）
十一月十四日　水　午前十一時　オズボーン氏来約（事務所）
　　　○中略。
十一月二十日　火　午後六時半　オスボーン、トリツプ、ウエスチングハウス、木村久寿弥太、高田釜吉五氏ヨリ御案内（帝国ホテル）（燕尾服着用ノ事）
十一月廿一日　水　午前十一時　オスボーン、トリーブ両氏ヲ協調会へ御案内、午餐アリ（協調会館）
　　　○十一月二十日ノ晩餐会ニ就イテハ他ニ資料ヲ見ズ。
　　　○本款大正十年二月二十五日ノ条参照。