デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

大正10年3月7日（1921年）

是日栄一、飛鳥山邸ニ滝野川町有志者ヲ招キ、当町ノ自治制整備及ビ社会政策推進ノ方法等ニ関シテ協議ス。

渋沢栄一書翰控　滝野川町有志宛（大正一〇年）三月二日　　（渋沢子爵家所蔵）
 - 第48巻 p.377 -ページ画像 
拝啓　余寒未退候得共賢台益御清適之条欣慰之至ニ候、然者毎々越部町長・有馬助役両君へ愚見開陳致し候当滝野川町自治制完備之事及社会政策進展之方法ニ関し、一夕御款談いたし度と存候間、本月七日午後五時より拙宅へ御来会被下度候、幸ニ御承諾を得ハ粗飧用意いたし緩々宿望も申上貴案も相伺申度候、右可得貴意如此御坐候　敬具
　　三月二日
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　渋沢栄一
　　　　各位
　尚々乍御手数尊来之有無封入之端書ニて御回示被下度候也

渋沢栄一　日記　　大正一〇年　　　　　　　　　（渋沢子爵家所蔵）
三月七日　晴　寒
○上略　午後五時帰宅後、滝野川町有志者十名余来会、自治制ノ完備、社会政策等ノ事ヲ協議ス、夜飧ヲ共ニシ夜九時過散会ス