デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

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公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2022.3.15

3編 社会公共事業尽瘁並ニ実業界後援時代

2部 実業・経済

1章 金融
3節 興信所
1款 株式会社東京興信所
■綱文

第51巻 p.198-199(DK510051k) ページ画像

大正3年2月18日(1914年)

是日栄一、当所評議員会ニ出席シ、次イデ三月三日、発起会員総会ニ出席、評議員会長トシテ議事ヲ司宰ス。


■資料

渋沢栄一 日記 大正三年(DK510051k-0001)
第51巻 p.198 ページ画像

渋沢栄一 日記 大正三年        (渋沢子爵家所蔵)
二月十八日 曇天 寒気厳ナラス少ク春色ヲ催フスニ似タリ
○上略 十二時半銀行倶楽部ニ抵リテ午飧シ○中略又興信所評議員会ヲ開キ要件ヲ評決ス ○下略


(東京興信所) 評議員会書類 第四(DK510051k-0002)
第51巻 p.198 ページ画像

(東京興信所) 評議員会書類 第四   (株式会社東京興信所所蔵)
    大正三年二月十八日        森下岩楠(印)
    評議員栄一 (印)(印)(印)
一東京興信所第拾八回(大正二年一月ヨリ同十二月ニ至ル)業務成績及ヒ収支決算報告之件
一同大正三年度予算之件
一東京興信所報答規則第六条一種会員ニ関スル項中左之通リ改正スルノ件
  右会員ハ「随意ニ」トアルヲ「一ケ年二百回以下ノ」ト改正
○下略


(東京興信所) 評議員会書類 第四(DK510051k-0003)
第51巻 p.198 ページ画像

(東京興信所) 評議員会書類 第四   (株式会社東京興信所所蔵)
    第十八回東京興信所発起会員総会議案
一大正二年度事業報告並ニ収支決算ニ就テ承認ヲ求ムルノ件
一大正三年度予算ノ報告
一評議員改選ノ件
  大正三年三月三日
                東京興信所長
                  森下岩楠 代理
                  理事 堀井卯之助(印)


(東京興信所) 評議員会書類 第五(DK510051k-0004)
第51巻 p.198-199 ページ画像

(東京興信所) 評議員会書類 第五   (株式会社東京興信所所蔵)
  東京興信所第拾九回報告書
大正参年一月ヨリ同十二月ニ至ル、東京興信所ノ業務並ニ会計ノ概要ヲ報告スル事左ノ如シ
    ○業務成績ノ大要
○中略
    ○発起会員総会ノ件
大正参年三月参日午後五時ヨリ、日本橋区阪本町ノ銀行集会所ニ於テ当所第十八回発起会員総会ヲ開催ス、出席者約弐拾名ニシテ、評議員会長渋沢男爵議長席ニ着キ、森下所長病気欠席ニ付、堀井理事ヨリ大正弐年度ノ事務及会計報告ヲナシ、原案可決ノ後、評議員ノ改選ヲ行ヒ、第一・第百・三井・三菱・横浜正金ノ五行重任セリ、夫レヨリ席
 - 第51巻 p.199 -ページ画像 
ヲ銀行倶楽部ニ移シテ晩餐ヲ共ニシ、午後七時半散会セリ
    ○評議員会ノ件
大正参年二月十八日、当年ノ第一回評議員会ヲ開キ、其後三月及八月ヲ除ク外、毎月開会シテ時々ノ要件ヲ協議セリ、其中重要ナル事項ハ松本出張所及柏崎派出所新設ノ件ナリトス


竜門雑誌 第三一一号・第八二頁 大正三年四月 東京興信所総会(DK510051k-0005)
第51巻 p.199 ページ画像

竜門雑誌 第三一一号・第八二頁 大正三年四月
○東京興信所総会 東京興信所にては三月三日午後五時より東京銀行集会所に於て第十八回発起会員総会を開催せり、出席者二十余名にして、評議員会長青淵先生会長席に着き、森下所長欠席に付き、理事堀井卯之助氏より大正二年度事務及会計報告をなし、原案可決の後ち、議員の改選を行ひたるに、横浜正金・第一・第百・三井・三菱五行重任に決し、夫れより席を銀行倶楽部に移して晩餐を喫し七時半散会せり、当年は世上の景況依然恢復するに至らず、御大喪終了後も予期の如く商況活溌ならざりしに拘らず、同年度に於て会員の問合せに対し報答せし件数実に十七万四千九百余件に上りしと云ふを以て、同所の業務が如何に順潮に発展しつゝあるやを知るに足るべしとなり