デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

明治43年2月21日（1910年）

是日栄一、浜町常盤屋ニ於ケル当会社招宴ニ出席シ、経営ニ関スル訓話ヲナス。爾後栄一、屡々当会社ノ招宴ニ出席シ、業務ノ状況等ヲ聴取ス。

渋沢栄一　日記　　明治四三年　　　　　　　　　（渋沢子爵家所蔵）
二月十七日　晴　寒
○上略　朝飧ヲ食ス、中井三郎兵衛父子、田中栄八郎氏等来リ、中井商店ノ事ヲ話ス○下略
　　○中略。
二月二十一日　晴　寒
○上略　五時浜町常盤屋ニ抵リ、中井氏ノ招宴ニ出席ス、中井商店ノ事ニ関シ、主人其他ノ人々ヘ一場ノ訓示ヲ為ス、夜飧畢テ十時王子ニ帰宿ス○下略
　　○中略。
四月二十五日　雨　軽寒
○上略　此日ハ東山ヲ跋渉スヘキ事ヲ中井三郎兵衛氏ト約シテ轎輿ノ用意セシ由ナレドモ、雨ノ為メニ之ヲ果スヲ得ス○下略
　　○栄一、是月九日西下シ、是日京都ニアリ。
　　○中略。
九月八日　曇夕雨　暑
○上略九時半西京ニ達ス、中井三郎兵衛・中川知一・大野助役其他数人来リ迎フ、中井氏ノ案内ニテ東山ヲ跋渉ス、先ツ長楽寺ヨリ将軍墳大日堂又ハ大坂平稚児ケ淵、清水寺等ヲ巡覧ス、此日午前稍晴レテ山上ノ眺望佳絶ナリ、午後一時玉川楼ニ着ス○下略
九月九日　雨　冷
○上略　六時旅宿ニ帰リテ夜飧ス、中井三郎兵衛・中川知一氏等来話ス
　　○栄一、水害救済会ノ用件ヲ以テ関西ニ旅行シ、京都ニアリ。

渋沢栄一　日記　　明治四四年　　　　　　　　　（渋沢子爵家所蔵）
一月二十八日　雨　寒
○上略　午後六時常盤屋ニ抵リ、中井商店ノ宴会ニ出席ス、決算書ヲ一覧シ営業上ノ注意ヲ与フ、夫ヨリ饗宴アリ、種々ノ余興アリ、夜十時半王子ニ帰宿○下略
　　○中略。
九月十八日　曇　冷
○上略　朝飧後中井三之助・畑長三郎二氏来訪ス、中井上海ノ支店閉鎖ノ
 - 第54巻 p.45 -ページ画像 
事及畑氏之ヲ継承ノ事ヲ報セラル○下略

（八十島親徳）日録　　明治四五年　　　（八十島親義氏所蔵）
一月十八日　快晴
○上略
午後五時半ヨリ中井商店ノ新年宴会ニ常盤屋ニ招カル、男爵ノ御相伴也、外ニ佐々木勇・増田明・田中栄・長谷川・新井氏等出席ス

渋沢栄一　日記　　大正二年　　　　　　　　（渋沢子爵家所蔵）
一月二十五日　曇　寒
○上略　午後六時浜町常盤屋ニ抵リ、中井商店ノ営業決算ノ報告ヲ聞ク、畢テ店主及各店主任者ニ一場ノ訓示ヲ為シ、後宴会ニ出席シ種々ノ余興アリ、夜十一時帰宿○下略

渋沢栄一　日記　　大正三年　　　　　　　　　　（渋沢子爵家所蔵）
一月二十八日　雨　寒威厳ナラス
○上略　午後五時山谷八百善楼ニ抵ル、中井商店ノ招宴ニヨレルナリ、種種ノ余興アリ、夜食後中井商店ノ要務ヲ談シ、夜十時帰宿ス○下略
　　○中略。
六月十四日
○上略　玉川楼ニ於テ晩餐会ヲ開ク、種々ノ余興アリ、夜十時散会ス、中井三郎兵衛氏モ来会ス
　　○栄一、中国旅行ノ帰途、京都ニ立寄ル。

渋沢栄一　日記　　大正四年　　　　　　　　　（渋沢子爵家所蔵）
一月二十五日　晴
○上略　午後六時山谷八百善楼ニ抵ル、中井商店ヨリノ招宴ニ係ル、田中栄八郎氏・中井主人及店員ヲ伴ヒ、昨年来ノ同店営業顛末ヲ説明ス、畢テ饗宴アリ、余興数番ニシテ夜十時散会○下略

集会日時通知表　　大正五年　　　　　　　　　（渋沢子爵家所蔵）
一月廿三日　日　午後五時　中井商店ヨリ御案内（トキワヤ）