公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2022.3.15
第4巻 p.635-647（DK040069k） ページ画像
明治38年5月20日（1905年）
臨時株主総会ヲ開キ、支店出張所ノ廃止新設ノ件及ビ是年三月発布セラレタル同行ノ韓国ニ於ケル業務ニ関スル勅令第七十三号ニ基ク定款改正ノ件ヲ議決ス。栄一議長トシテ議事ヲ司宰ス
株式会社第一銀行臨時株主総会決議録〔明治三八年五月〕（DK040069k-0001）
第4巻 p.635-636 ページ画像
株式会社第一銀行臨時株主総会決議録〔明治三八年五月〕
明治三十八年五月弐拾日午後一時ヨリ当銀行臨時株主総会ヲ東京市日本橋区阪本町東京銀行集会所ニ開ク、株主総数千六百弐拾七名此株数弐拾万株之内、出席株主五拾五名此株数参万六百五拾株、委任状ヲ以テ代理ヲ委託シタルモノ九百参拾六名此株数拾壱万三千八百九拾参株合計株主九百九拾壱名此株数十四万四千五百四拾参株ナリ
頭取渋沢栄一ハ議長席ニ着キ臨時総会開会ノ旨ヲ述ベ、左之通リ新株式募集及第一回払込金領収ニ関スル事項ヲ報告セリ
明治三十八年一月廿八日ノ臨時株主総会ニ於テ資本金五百万円ヲ増加シ、コノ株式ヲ拾万株ニ分チ、壱株ノ金額ヲ五拾円トシ、旧株壱株ニ付新株壱株ヲ割リ当テ募集スルノ件ヲ決議シタルニ付、取締役ハ此決議ニ基キ夫々通知ヲ発シ、二月廿八日迄ニ全部引受済トナリタルヲ以テ、引続キ四月十五日迄ニ第一回ノ払込ヲ為スヘキ旨ヲ通知シ、四月廿七日ニ至リ悉皆其払込ヲ結了シタリ、右商法第二百十三条ノ規定ニヨリ玆ニ之ヲ報告ス
是ニ於テ監査役日下義雄ハ立テ左ノ報告ヲ為セリ
当銀行ハ明治参拾八年壱月弐拾八日ノ臨時株主総会ニ於テ資本金五百万円ヲ増加シテ総資本金ヲ壱千万円トシ、新株式ハ本年壱月参拾壱日現在株主ニ対シ、其所有株壱株ニ付新株壱株ノ割合ヲ以テ配当シ、弐月弐拾日迄ニ申込マシメ、四月拾五日迄ニ第一回払込金トシテ壱株ニ付拾弐円五拾銭宛ヲ払込マシムルコトヲ決議セリ
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取締役ハ右ノ決議ニ基キ、新株式ノ割リ当テ募集ヲ為シ、申込及払込金共全部結了ノ旨ヲ申出タルニ付、之ヲ調査シ左ノ通リ相違ナキコトヲ確メタリ
一新株式総数拾万株ハ全部引受済ニシテ其申込証ハ総ヘテ完全適法ノモノタル事
一各新株ニ対スル第壱回払込金拾弐円五拾銭宛合計百弐拾五万円ハ悉皆払込済ナル事
右商法第二百十四条ノ規定ニヨリ調査ヲ遂ケタルニ法律定款ノ命スル所ニ適ヒ、総ヘテ正式ノ手続ヲ履メル事ヲ確メ玆ニ之ヲ報告ス
出席株主一同ハ異議ナク右ノ報告ヲ承認セリ
次キニ新潟支店及長岡出張所ヲ廃止シ、下関市ニ支店ヲ、韓国開城韓国城津及満洲安東県ニ出張所ヲ設置スルノ件ハ、其時日ヲ取締役ニ一任スル事トシテ満場一致之ヲ可決セリ
終リニ勅令第七十三号ノ発布及支店出張所ノ廃止新設ニ伴フ別紙定款改正ノ件ヲ附議シ、議長ハ第六条ノ「主務大臣ノ認可ヲ受ケタルトキハ内外ノ要地ニ支店出張所又ハ代理店ヲ設置スル事アルヘシ」トアルモ、支店又ハ出張所ト称スル支店ヲ新設セムトスルトキハ当然ニ株主総会ノ決議ニ附スルモノナル事、第九条ニ於テ第二回以後ノ払込期日ハ取締役会ニ於テ之ヲ定メ得ルモ、株主総会ニ諮リテ之ヲ行フ考ナル事、及第十七条ノ韓国ニ於テ営ム業務ノ為ニスル資本金ノ増減ヲ行ハントスルトキハ総会ノ議決ヲ経、主務大臣ノ認可ヲ受ケテ之ヲ行フモノナル事ヲ説明シ、満場異議ナク全部原案ヲ可決セリ
右之通リ決議候処相違無之候也
明治参拾八年五月二十日
株式会社第一銀行
取締役 渋沢栄一
取締役 三井八郎次郎
取締役 佐々木勇之助
取締役 熊谷辰太郎
取締役 土岐僙
監査役 日下義雄
監査役 尾高次郎
株式会社第一銀行第十八期営業報告書〔明治三八年上期〕（DK040069k-0002）
第4巻 p.636-637 ページ画像
株式会社第一銀行第十八期営業報告書〔明治三八年上期〕
株主総会
○上略
一五月二十日臨時総会ニ於テ増資株式第一回払込金トシテ壱株ニ付拾弐円五拾銭宛合計百弐拾五万円領収済ノ報告ヲ承認シ、更ニ新潟支店長岡出張所ヲ廃止シ、下関ニ支店ヲ、開城城津及安東県ニ出張所ヲ設置スルノ件、並ニ三月二十四日発布セラレタル当銀行ノ韓国ニ於ケル業務ニ関スル勅令第七十三号ニ基ク定款改正ノ件ヲ決議セリ
○下略
営業景況
当半季ノ初ニ於テハ金融ハ引続キ緩慢ニシテ数次ノ内債ハ毎回非常ノ
- 第4巻 p.637 -ページ画像
好況ヲ呈シ巨額ノ資金ハ国庫ニ吸収セラレタルモ軍需品ノ大部ヲ内地ニ於テ購入セラレタルヲ以テ其資金ハ再ビ市場ニ散出シ金融市場ハ常ニ平穏ニシテ順境ヲ保テリ、唯々輸入品ノ多額ニ上リタル為メ異常ノ輸入超過ヲ見タルモ是レ特殊ノ事情ニ基ク一時ノ変調ニ過キスシテ、大体ノ上ニ於テ経済界ハ頗ル穏健ノ状態ヲ持続シ振古未曾有ノ戦局ニ拘ハラズ商工業者カ慎重ノ態度ヲ以テ大局ニ処スルノ途ヲ講シ徐ロニ拡張ノ方針ヲ採リテ健全ナル進歩ヲ為スヲ得タルハ邦家ノ為メ深ク賀スヘキコトナリトス、而シテ一方戦局ノ好望ハ一般ノ人気ヲ振興シ殊ニ五月末ニ於ケル海戦ノ大捷ハ講和談判ノ前提トナリ商工業界漸ク活気ヲ呈シ、前季ニ比シ常ニ金融ノ多忙ヲ見タル当季ハ其後半ヨリ著シク緊縮ヲ告ゲ商況亦活溌トナレリ、翻テ当季ニ於ケル当銀行ノ営業ヲ見ルニ、戦局ノ発展ニ伴ヒ我国ノ韓国ニ対スル地歩ハ益々鞏固ヲ加ヘタルト同時ニ当銀行ノ韓国ニ於ケル業務モ大ニ拡張シ、一月廿四日ニハ韓国政府ヨリ同国貨幣整理事務及国庫金取扱ニ関スル一切ノ事務ヲ依托セラレ、同時ニ銀行券ハ韓国ニ於テ公私一切ノ取引ニ無制限ニ通用スルコトヲ公認セラレ、次デ三月二十四日ニハ当銀行ノ韓国ニ於ケル業務ニ関シ勅令ノ発布セラルヽアリ、爾後当銀行ハ外務大蔵両大臣監督ノ下ニ韓国ノ金融機関タルコトヽナリ、更ニ韓国財政上ノ必要ヨリ公債弐百万円発行ノ必要アルヤ六月二十四日ヲ以テ之カ募集ヲ引受ケ東京ニ於テ之ヲ発売シタルニ、七月ニ入リ募集ノ結果ハ応募額四倍以上ニ達シ非常ノ好況ヲ以テ迎ヘラレタルハ、独リ其取扱ヲ引受タル当銀行ノ栄トスル所ナルノミナラズ、我国民ガ刻下ノ戦局ニ処シテ尚綽々余裕アルヲ中外ニ表示セルモノト云フベシ、而シテ七月一日ヨリ実施セラレタル韓国貨幣整理ノ実蹟及国庫金取扱事務ニ関スル景況等ニ付テハ後半期ニ於テ更ラニ各位ニ報告スルノ機アルベシト信ズ
此ノ如ク当銀行ハ韓国ニ於テ業務ノ発展ヲ見タルノミナラス内地ニ於ケル営業ノ諸項モ亦著シク増進セシヲ以テ、幸ニ金五拾八万弐百余円ノ純益ヲ収テ前季ニ優レル好成績ノ報告ヲ為スヲ得ルハ株主諸君ト共ニ当銀行ノ為メニ慶賀スル所ナリ
○第二編第一部第六章ノ「朝鮮ニ於ケル第一銀行」明治三十八年三月二十四日及ビ同年五月二十日ノ項参照。
株式会社第一銀行第十八期定時株主総会決議録 〔明治三十八年八月〕（DK040069k-0003）
第4巻 p.637-638 ページ画像
株式会社第一銀行第十八期定時株主総会決議録
〔明治三十八年八月〕
明治三十八年八月五日午後壱時ヨリ株主定時総会ヲ東京銀行集会所ニ開ク、株主総数千八百参拾八名此株数弐拾万株ノ内、出席株主百拾七名此株数参万六千参百参拾八株、委任状ヲ以テ代理ヲ委託シタルモノ九名、此株数七千八拾弐株、合計株主百弐拾六名、此株数四万参千四百弐拾株ナリ
右出席株主ハ午後壱時四拾分議席ニ就キ、頭取渋沢栄一ヨリ本年上半季営業ノ景況ヲ報告シ、同期貸借対照表・損益計算書・財産目録ヲ提出シテ其承認ヲ得タキ旨ヲ述ベ、一同異議ナク之ヲ承認ス、依テ左ノ如ク利益金ノ分配案ヲ提議シタルニ満場一致原案ヲ可決セリ
利益金分配案
- 第4巻 p.638 -ページ画像
一金五拾八万弐百拾七円拾銭 当半季純益金
一金拾六万四千八百九拾弐円弐拾銭 前半季繰越金
合計金七拾四万五千百九円参拾銭
内
金弐万九千円 役員賞与金及行員恩給基金
金弐拾万円 積立金
金弐万円 韓国支店積立金
金弐拾五万円 旧株配当金壱株ニ付金弐円五拾銭即年一割
金弐万六千円 新株配当金壱株ニ付金弐拾六銭即年一割
金弐拾弐万百九円参拾銭 後半季繰込金
右終テ取締役五名監査役弐名共任期満了ニ付其改選ヲナスヘキ旨ヲ告ケタルニ株主羽野知顕氏投票ヲ省略シテ取締役監査役トモ総ヘテ重任セラレンコトヲ希望スル旨発言シ、満場異議ナク右ノ動議ヲ賛成シ、前任者悉ク重任ニ決シタリ
右之通リ決議候処相違無之候也
明治三十八年八月五日
株式会社第一銀行
取締役頭取 渋沢栄一
取締役 三井八郎次郎
取締役 佐々木勇之助
取締役 熊谷辰太郎
取締役 土岐僙
監査役 日下義雄
監査役 尾高次郎
第一銀行五十年史稿 巻五・第二九―四三頁（DK040069k-0004）
第4巻 p.638-641 ページ画像
第一銀行五十年史稿 巻五・第二九―四三頁
株式会社第一銀行定款
第一章 総則
第一条 当銀行ハ株式会社第一銀行ト称ス
第二条 当銀行ハ明治二十三年法律第七十二号銀行条例ヲ遵奉シ一般ノ銀行事業ヲ営ムヲ以テ目的トス
前項ノ外当銀行ノ韓国ニ於ケル業務ニ関シテハ特ニ明治三十八年勅令第七十三号ノ規定ヲ遵拠スルモノトス
第三条 当銀行ノ資本金ハ壱千万円トス
第四条 当銀行ハ本店ヲ東京市ニ置キ本邦内左ノ地ニ支店ヲ設置ス但大阪市西区以下ノ支店ハ出張所ト称ス
大阪市 京都市
横浜市 神戸市
名古屋市 四日市市
下ノ関市 東京市新大坂町
大阪市西区 神戸市兵庫
京都府伏見町
第五条 当銀行ハ韓国及清国内左ノ地ニ支店ヲ設置ス但元山以下ノ支店ハ出張所ト称ス
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京城 仁川
釜山 元山
鎮南浦 木浦
群山 平壌
大邱 開城
城津 安東県
第六条 当銀行ハ営業上ノ都合ニ依リ主務大臣ノ認可ヲ受ケタルトキハ前二条ノ外内外ノ要地ニ支店出張所又ハ代理店ヲ設置スルコトアルヘシ
第七条 当銀行ノ公告ハ所轄登記所ノ公示スル新聞紙及韓国官報ニ掲載スヘシ
第二章 株式
第八条 当銀行ノ株式ハ弐拾万株ニ分チ内旧株拾万株新株拾万株トシ一株ノ金額ヲ五拾円トス
第九条 新株第二回以後ノ払込期日及方法ハ取締役会ニ於テ之ヲ定メ三ケ月以前ニ株主ニ通知スヘシ
株主若シ株金ノ払込ヲ怠リタルトキハ損害賠償トシテ其払込期日ノ翌日ヨリ滞納金ニ対シ百円ニ付一日金四銭ノ割合ニ当ル金額ヲ徴収ス
第十条 当銀行ノ株券ハ記名式トシ一株券十株券百株券ノ三種トス
株券ハ其発行後ト雖モ株主ヨリ其種類ノ変更ヲ請求スルコトヲ得前項ノ場合ニ於テハ新ニ発行スル株券一通毎ニ金弐拾銭ノ手数料ヲ徴収ス
第十一条 当銀行ノ株式ヲ売買譲渡セントスルトキハ名義書換ノ請求書ヲ作リ株券ヲ添ヘテ当銀行ヘ差出シ株主名簿ニ登録ヲ乞ヒ且其株券ニ調印ヲ受クヘシ
前項ノ場合ニ於テハ株券一通毎ニ金五銭ノ手数料ヲ徴収ス
第十二条 当銀行ノ株券ヲ紛失又ハ滅失シタルトキハ其株券ノ種類番号及其事由ヲ詳記シ当銀行ノ満足スル保証人連署ノ証書ヲ差出シ新株券ノ交付ヲ請求スヘシ此場合ニ於テハ当銀行ハ請求人ノ費用ヲ以テ其旨ヲ公告シ三ケ月ヲ経テ尚発見セサルトキハ新株券ヲ交付スヘシ
前項ノ場合ニ於テハ株券一通毎ニ金弐拾銭ノ手数料ヲ徴収ス
第十三条 滅失又ハ紛失ノ届出アリタル株券ニ関シ異議ノ申立ヲ為スモノアルトキハ当銀行ハ裁判所ノ判決ニ依ルニアラサレハ新株券ヲ交付セサルヘシ
第十四条 当銀行ノ株券ハ定時総会前三十日以内相当ノ期間ヲ定メ之ヲ公告シテ其書換ヲ停止スルコトヲ得
第三章 営業
第十五条 当銀行ノ営業ハ左ノ如シ
一諸預リ金
一貸付金及当座貸越
一手形ノ割引及売買
一為替荷為替及代金取立
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一有価証券地金銀ノ売買及両替
一金銀貨貴金属及諸証券ノ保護預リ
第十六条 当銀行ハ営業ノ都合ニヨリ左ノ業務ヲ為スコトアルヘシ
一公債及社債ノ応募又ハ引受
一手形及諸証券ノ保証
一社債及株券ノ払込又ハ利子及配当金ノ支払
前各項ノ外銀行業務ニ附帯スル事業
第十七条 当銀行ノ韓国支店出張所ニ於ケル業務ハ前二条ノ範囲内ニ於テ其種類及方法ヲ定メ主務大臣ノ認可ヲ受ケテ之ヲ施行スルモノトス
第十八条 当銀行ハ韓国ニ於テ営ム業務ノ為メ特ニ資本金ノ内三百万円ヲ分チテ其資本金トス但主務大臣ノ認可ヲ得テ其金額ヲ増減スルコトヲ得
第十九条 当銀行ノ韓国支店出張所ハ韓国政府ノ委託ニ依リ主務大臣ノ認可ヲ受ケ左ノ事務ヲ取扱フ
一韓国々庫金ノ事務
一韓国貨幣整理ノ事務
一韓国公債ノ事務
前各項ノ外韓国政府ノ委託ニヨリ主務大臣ノ認可ヲ受ケタルトキハ他ノ事務ヲ取扱フコトアルヘシ
第二十条 前条ノ事務及銀行券発行ノ事務ニ付テハ京城支店ヲ以テ総支店ト為シ韓国各支店出張所代理店ヲ指揮監督セシム
第二十一条 当銀行ハ左ニ記載スル物件ヲ引取リ買取リ所有シ又ハ売払フコトヲ得
一営業上必要ナル地所家屋什器
一債務弁済ノ為メ引渡サレタル動産不動産
一質又ハ抵当ニシテ競売トナリタル動産不動産
第四章 銀行券
第二十二条 当銀行ハ韓国ニ於テ銀行券ヲ発行ス
第二十三条 銀行ハ韓国支店出張所ニ於テ日本通貨ヲ以テ引換フルモノトス
第二十四条 当銀行ハ銀行券発行総高ニ対シ同額ノ金貨地金銀又ハ日本銀行兌換券ヲ京城支店ニ置キ其引換準備ニ充ツヘシ但銀地金ハ引換準備総額ノ四分一ヲ超過スルコトヲ得ス
第二十五条 前条準備ニ依レル外壱千万円ヲ限リ国債証券商業手形其他確実ナル証券ヲ保証トシテ銀行券ヲ発行スルコトヲ得
第二十六条 韓国市場ノ状況ニ依リ主務大臣ノ認可ヲ受ケタルトキハ前条ノ制限外ニ銀行券ヲ発行スルコトアルヘシ
第二十七条 引換準備ニ充ツル地金銀ハ造幣相当以上ノ品位ヲ有スルモノニ限リ商業手形ハ二人以上ノ裏書アルモノニ限ル
第二十八条 当銀行ハ韓国支店出張所ノ財産ニ限リ銀行券ノ所有者ニ対シ他ノ債権者ニ先チテ支払ヲ為ス義務アルモノトスル
第五章 役員
第二十九条 当銀行ハ取締役五名以上監査役二名以上ヲ置キ百株以上
- 第4巻 p.641 -ページ画像
ヲ所有スル株主中ヨリ総会ニ於テ之ヲ選定ス
第三十条 取締役ノ任期ハ三ケ年監査役ノ任期ハ一ケ年トス但再選セラルヽコトヲ得
第三十一条 取締役監査役在任中欠員ヲ生スルモ法定ノ数ヲ欠カス且事務ニ差支ナキトキハ其補欠選挙ヲ猶予スルコトヲ得但其補欠員ノ任期ハ前任者ノ残期トス
第三十二条 取締役ハ取締役会ノ決議ヲ以テ諸規則ヲ制定シ支配人以下ノ行員ヲ任免黜陟ス
前項ノ諸規則ニシテ韓国ニ於ケル業務ニ関スルモノハ主務大臣ノ認可ヲ受ケタル後ニアラサレハ之ヲ施行スルコトヲ得サルモノトス
第三十三条 取締役ハ互選ヲ以テ頭取一名ヲ選挙ス
頭取ハ取締役会及株主総会ノ議長ニ任ス但頭取事故アルトキハ取締役中ノ一名之ニ代ルコトヲ得
第三十四条 取締役ハ其在任中自己所有ノ当銀行株式百株ヲ監査役ニ供託スルコトヲ要ス
第六章 株主総会
第三十五条 定時総会ハ毎年二月八月ノ両度ニ開キ臨時総会ハ必要ノ場合ニ之ヲ開ク
第三十六条 株主ハ代理人ニ委任状ヲ交付シテ議決権ヲ行フコトヲ得但其代理人ハ当銀行ノ株主ニ限ル
第三十七条 総会ニ於テ決議シタル事項ハ之ヲ記録シ取締役監査役署名シテ之ヲ保存ス
第七章 計算
第三十八条 当銀行ハ毎年六月十二月ノ終ニ於テ諸勘定ヲ決算シ諸報告ヲ調製シ利益金分配案ヲ作リ監査役ノ調査ヲ経テ定時総会ニ提出スヘシ
第三十九条 当銀行ノ損益計算ハ毎期総益金ヨリ支払利息其他諸経費損失金等ヲ控除シ其残額ヲ利益金トシ左ノ割合ヲ以テ分配スヘシ
百分ノ五 役員賞与金
百分ノ十以上 積立金
韓国支店出張所利益金ノ百分ノ五以上 特別積立金
右ハ毎営業年度韓国各支店出張所ノ損益勘定ヲ集計シ其総益金ヨリ総損金ヲ引去リタルモノヲ利益金トシテ計算ス
前三項ノ金額ヲ引去リタル残額ヲ株主配当金及後期繰越金ト為ス
第四十条 前条ノ特別積立金ハ少クトモ韓国支店資本金ノ半額ニ達スル迄之ヲ京城支店ニ積立ルモノトス
附則
第四十一条 当銀行ノ韓国ニ於ケル業務ニ関スル明治三十八年勅令第七十三号ヲ廃止セラルヽトキハ当銀行ハ同国ニ於ケル業務ヲ廃止スルモノトス但枢要ト認ムル場所ニ於テ第十五条第十六条記載ノ業務ヲ営ムハ此限ニアラス（四十二年八月三日ノ株主総会ニ於テ追加）
渋沢栄一 日記 明治三八年（DK040069k-0005）
第4巻 p.641-642 ページ画像
渋沢栄一 日記 明治三八年
- 第4巻 p.642 -ページ画像
五月二十日
午後一時病ヲ勉メテ銀行集会所ニ抵リ第一銀行臨時株主総会ニ出席シ議長席ニ在テ議事ヲ整理ス、午後三時各議案ヲ可決シテ総会ヲ散シ、更ニ清水泰吉氏今日韓国ニ赴任スルヲ以テ種々ノ要務ヲ談話ス
七月十一日
午後五時行形亭ニ抵リ当方ト六十九銀行ト共ニ開催セシ宴会ニ出席ス蓋シ引揚ニ関スル謝意ト開店ノ披露ト相共同シテ開宴セシナリ、此日市中ノ商工業者会スル者七十有余名ナリ席定マリテ松井・長部ヨリ一応ノ挨拶アリ最後ニ於テ此閉店ト開店トノ顛末ヨリ将来銀行者ノ取ルヘキ方針マテ詳細ニ演説シ夫ヨリ盃酒雑沓シテ夜十時宴散シテ帰宿ス
○七月九日東京ヲ発シ長野、柏崎、長岡ヲ経テ十日新潟ニ抵ル。
八十島親徳 日録 明治三八年（DK040069k-0006）
第4巻 p.642 ページ画像
八十島親徳 日録 明治三八年（八十島親義氏所蔵）
七月八日
男爵ハ令夫人ヲ伴ヒ愈明朝六時半王子発ニテ新潟ニ向ハルヽ筈第一銀行新潟支店閉鎖六十九銀行ヘ引継ニツキ地方官民ヘ句切的挨拶ノ為メノ旅行ニテ往復五六日ノ筈ナリ
〔参考〕渋沢栄一 書翰 松井吉太郎宛（明治三八年） ○六月三四日[六月廿四日]（DK040069k-0007）
第4巻 p.642 ページ画像
渋沢栄一 書翰 松井吉太郎宛（明治三八年）（松井三郎氏所蔵）
○六月三四日[六月二四日］
爾来益御清適抃賀之至ニ候、然は過日尊書ニても御申越相成候此度第一銀行支店引揚ニ付而ハ新潟長岡ニ於てハ地方重立候人々に案内し、従来世話ニ相成候挨拶として宴会相開き、其席ニハ拙生罷出一応之謝詞申述候方可然との御考之由、御手紙ニても縷々御申出有之、且此程渡辺嘉一氏出京面会ニて御伝言詳細承及申候、其際ハ佐々木氏病気転地療養中ニ付確乎としたる御返答不申上候得共、両三日前同氏も快方帰京せられ右来示ニ付相談候処、至極尤之事と申義ニて拙生出張と相談仕候、就而ハ来月上旬中ニて貴方之御都合如何ニ候哉、当方ハ七月七日ハ商業学校之卒業式ニ付是非其式ニハ出席を要し候間其翌日位より罷出申度候、然る時ハ長野ニ一泊候とも九日ニハ新潟ニ罷出候様可相成と存候、貴方宴会之時日及御案内申上候人々之都合、又ハ拙生罷出候て何様之趣意申述候て可然歟、夫是御考被下、早々御申越可被下候、渡辺氏ヘハいまた何日頃出張と申事ハ回答不致候、御回答次第打合候積ニ御坐候
宴会ハ新潟丈ニて長岡之方ハ当方より案内ニハ不及候哉、併六十九銀行抔より案内も有之候哉と存候、右等も御打合可被下候
品ニ寄拙生ハ家内も同行いたし例之善光寺参詣を兼候旅行ニ致候積ニ御坐候、是又御含ニ申上候 匆々不一
六月廿四日
渋沢栄一
松井吉太郎様
梧下
○下略
- 第4巻 p.643 -ページ画像
〔参考〕渋沢栄一 書翰 松井吉太郎宛（明治三八年） ○六月三〇日（DK040069k-0008）
第4巻 p.643 ページ画像
○六月三〇日
再度之貴翰拝読仕候、然は老生貴地ヘ罷出候時日ハ七月八日東京出立ニ致候ハヽ貴方ハ十一日頃ニ新潟ニて宴会を御開被成度云々拝承仕候大概右ニて差支無之と存候得共、御聞及之如く小村外務大臣来月四日頃出立せられ米国ニ御越と申事ニ付、模様ニより其為メ時日之変更相願候義可相生歟とも被存候、併右ハ両三日中ニ確乎取極リ得可申と存候間、遅くとも七月三四日まてニ尚確定之時日申上候様可仕候、御含可被下候
第一銀行より貴兄ニ対する御待遇之事ハ不充分なから永年之御勤労ニ酬ゆる義ニ付、いつ迄も親密之関係相存し候様企望之至ニ候、尚近日発途時日確定之際更ニ一書申上候積ニ候得共、不取敢御答如此御坐候
不一
六月三十日
渋沢栄一
松井吉太郎様
拝答
○第五巻六十九銀行[六十九国立銀行]ノ条参照。
〔参考〕株式会社第一銀行第十九期営業報告書 〔明治三八年下期〕（DK040069k-0009）
第4巻 p.643-644 ページ画像
株式会社第一銀行第十九期営業報告書〔明治三八年下期〕
営業景況
日露ノ大戦役モ海陸ノ連捷ニ因リテ平和克復ヲ告ゲ経済社界ニ左シタル影響ヲ蒙ラズ金融市場概シテ静穏ノ状態ヲ保チ常ニ順調ヲ以テ当半季ヲ経過シタルハ邦家ノ為メ慶賀スベキコトト謂フベシ、今例ニ拠リテ当季間金融ノ一斑ヲ討ヌルニ輸入税ノ関係ヨリ商品ノ見越輸入増加セルト各地不作ノ予報ニ基ク外国米ノ輸入トハ七八月ノ交ニ於テ稍々金融ノ緊縮ヲ見ルニ至リ更ニ平和克復後ノ前途ヲ想望セル株式価格ノ奔騰ニ伴ヒ一般商工業亦稍々活気ヲ呈シ資金ノ需要漸ク多キヲ加ヘ爾来益々繁忙トナルベキ形勢ナリシガ其後媾和条約ノ内容世ニ漏ルルヤ却テ人気銷沈シテ商人ハ仕入ヲ手控ヘ金融モ漸次緩慢トナレリ、加之戦捷ノ余光ハ我邦財界ニ対シテ海外資本家ノ信用ヲ増加シ各種国債ノ売行盛ンナリシカバ相俟ツテ益々資金ノ潤沢ヲ来シ金利ハ一層低落セリ、大勢此ノ如クナルヲ以テ輸出品ノ主脳タル生糸ハ其売行意ノ如クナラスシテ横浜市場ニ多数ノ在荷ヲ控ヘタルニモ拘ハラス些ノ影響ヲ見ルニ至ラスシテ緩慢ノ中ニ当季ヲ了レリ
韓国ニ於ケル当銀行ノ業務ハ同国政府ノ委嘱ニ依リ七月一日ヲ以テ貨幣整理及国庫金ノ取扱ヲ開始シ貨幣交換所ヲ京城平壌仁川鎮南浦及群山ノ各地ニ設置シ其引上タル旧白銅貨ノ高既ニ千弐拾余万元ニ達シ十月以降ハ日々ノ交換請求高モ大ニ減少シ仁川及鎮南浦ノ如キハ全ク休止ノ姿トナリシヲ以テ十一月ニ至リ之ヲ閉鎖セリ、而シテ地方ニ残存スル旧白銅貨モ時方サニ納税期ニ在ルヲ以テ其収納ニ依リ還収セラルルモノ尠ナカラザルベク又新貨ノ流通高増加スルニ従ヒ市場ヨリ排斥セラレテ還収セラルルモアルベク従テ前途亦大ナル障礙ヲ受クルコト勿ルベシト信ズ、此ノ如ク財政上至難ノ事業タル貨幣ノ整理ハ予期ノ如ク進捗シタリシモ従来韓商ガ濫発セシ韓貨手形ハ此ノ引換ニ因リ取
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付ニ遇ヒ之ガ支払ニ応スル能ハズ困厄ノ余一部ノ韓商ハ相率ヒテ金融ノ逼迫ヲ号呼セシモ幸ニ当局ノ救済其宜キヲ得テ人気次第ニ恢復セリ然トモ内地ニ於ケル輸入税ノ為メ韓国ノ産出米ハ各所ニ堆積シテ輸出スル能ハス随テ輸入品ノ売レ行ヲ阻止シ日韓貿易ニ尠ナカラザル影響ヲ与ヘタリ
又国庫金取扱ノ事務ハ京城支店ヲ韓国中央金庫ト為シ金庫事務取扱ニ関スル規則ヲ定メ諸般ノ制度ヲ整ヘ七月ヨリ各要地ニ支金庫ヲ設ケ国庫金一切ノ出納事務取扱ヲ開始セリ、而シテ本年度ニ於ケル韓国政府予算外支出ノ多カリシト予定ノ歳入其期ヲ遅レタル為メ目下当銀行ヨリ巨額ノ立替金ヲ為シ居ルモ春季ニ入リ米穀ノ売行ニ伴ヒ納税ヲ了ルニ至ラバ歳入不足ヲ見ルガ如キコト蓋シ之レアラザルベシト思惟ス
内地及韓国ニ於ケル経済界金融界ノ大勢及当銀行業務経営ノ概要上述ノ如シ、而シテ当半季ニ於テ当銀行ガ金融機関トシテ相当ノ職責ヲ尽シ資金ノ運用モ其宜キニ適ヒ以テ別項記載ノ如キ利益ヲ収メタルハ株主諸君ト共ニ当銀行ノ為ニ慶賀スル所ナリ
〔参考〕株式会社第一銀行第十九期定時及臨時総会決議録 〔明治三九年二月〕（DK040069k-0010）
第4巻 p.644-645 ページ画像
株式会社第一銀行第十九期定時及臨時総会決議録
〔明治三九年二月〕
明治三十九年二月三日午後壱時ヨリ当銀行定時及臨時株主総会ヲ東京市日本橋区坂本町東京銀行集会所ニ開ク、株主総数千九百弐拾三名此株数弐拾万株之内、出席株主百参拾弐名此株数参万五千弐百九拾五株委任状ヲ以テ代理ヲ委託シタルモノ千弐拾弐名此株数拾万六千弐株、合計株主千百五拾四名、此株数拾四万壱千弐百九拾七株也
頭取渋沢栄一ハ議長席ニ就キ、明治三十八年下半季営業ノ景況ヲ報告シ、次ニ書記ヲシテ第十九期貸借対照表・財産目録・営業報告書・損益計算書ヲ朗読セシメ、監査役日下義雄ハ前記各書類ノ調査ヲ遂ケタルニ皆正確ナル旨ヲ証言ス、依テ議長ハ之レガ承認ヲ得度《（衍）》タキ旨ヲ告ゲ、一同異議ナク之ヲ承認ス、依テ左ノ利益分配案ヲ提議シ満場一致原案ヲ可決ス
利益金分配
一金七拾九万七千四百拾四円五拾四銭 当半季純益金
一金弐拾弐万百九円参拾銭 前季 繰越金
合計金百壱万七千五百弐拾三円八拾四銭
内
金参万九千八百円 役員賞与金及行員恩給基金
金弐拾五万円 積立金
金八万円 韓国支店積立金
金参万円 韓国支店新築費積立金
金弐拾五万円 旧株配当金壱株ニ付弐円五拾銭即年壱割
金六万弐千五百円 新株配当金壱株ニ付六拾弐銭五厘即チ年壱割
金三拾万五千弐百弐拾三円八拾四銭 後季繰込金
右終リテ臨時株主総会ヲ開キ左ノ議案ヲ提出シタルニ満場一致悉ク原案ヲ可決ス
新株式第二回払込之件
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第一当銀行新株式第二回払込金トシテ壱株ニ付金七円五拾銭宛合計金七拾五万円来ル五月廿五日限払込ノ事
理由 韓国及内地支店ノ業務発展ニ伴ヒ頭書之通リ払込ヲナシ払込資本金総額ヲ七百万円ト為サントスルニ在リ
支店出張所設置之件
第一韓国元山及平壌ノ二出張所ヲ支店ト改称スル事
第二韓国馬山及咸興ニ出張所ヲ設置スル事
理由 韓国ニ於ケル業務ノ発展及拡張ノ為メナリ
第三右ノ結果定款第五条ヲ左ノ通リ改正スル事
定款第五条 当銀行ハ韓国及清国内左ノ地ニ支店ヲ設置ス但鎮南浦以下ノ支店ハ出張所ト称ス
京城、仁川、釜山、元山、平壌、鎮南浦、木浦、群山、馬山、大邱、開城、城津、咸興、安東県
右之通リ決議候処相違無之候也
明治参拾九年弐月参日
株式会社第一銀行
取締役頭取 渋沢栄一(印)
取締役 三井八郎次郎
取締役 佐々木勇之助
取締役 熊谷辰太郎
取締役 土岐僙
監査役 日下義雄
監査役 尾高次郎
〔参考〕渋沢栄一 日記 ○明治三八年（DK040069k-0011）
第4巻 p.645 ページ画像
渋沢栄一 日記
○明治三八年
八月五日
正午第一銀行ニ於テ午飧ス、午後二時銀行集会所ニ抵リ第一銀行株主総会ヲ開ク
九月十三日
午後六時各支店長ヲ倶楽部ニ招宴シ食卓上一場ノ演説ヲ為シ、夜十一時王子別荘ニ帰宿ス
九月十四日
六時常盤屋ニ於テ支店長ヲ招宴ス、宴畢テ夜十一時王子別荘ニ帰宿ス
〔参考〕渋沢栄一 日記 ○明治三九年（DK040069k-0012）
第4巻 p.645 ページ画像
○明治三九年
二月三日
銀行集会所ニ抵リ第一銀行株主総会ヲ開ク、二時過閉会ス ○中略 五時過再ヒ銀行倶楽部ニ抵リ、第一銀行員ト共ニ夜飧ノ卓ヲ共ニシ一場ノ訓戒演説ヲ為シ、八時王子別荘ニ帰宿ス
〔参考〕第一銀行五十年史稿 巻五・第二一頁（DK040069k-0013）
第4巻 p.645-647 ページ画像
第一銀行五十年史稿 巻五・第二一頁
日清戦後における本行発達の概観
既に述べたるが如く、日清戦後各種会社の発達せるが中に、其最も顕
以下p.646 ページ画像 明治29―38年営業成績表 年 季 払込資本金 積立金 銀行券流通高 貸出金 預金 有価証券 金銀 経費 純益金 二九 上 二、二五〇、〇〇〇 一、七五〇、〇〇〇 七六九、七八五 一三、六二八、〇五二 一一、八四四、七一六 二、三四一、六一二 二、七一六、九五一 六八、八七九 二二七、九〇五 二九 下 四、五〇〇、〇〇〇 一四〇、一三〇 ― 一三、一〇九、七五五 一〇、六〇九、七九一 二、六六〇、八五九 一、五四二、〇〇一 九八、二三八 三〇一、七一二 三〇 上 〃 二〇〇、〇〇〇 ― 一二、一六二、二九五 一〇、八四七、八三四 二、五〇八、〇一五 一、八五一、四一三 六八、〇三三 三三二、五〇四 三〇 下 〃 三〇〇、〇〇〇 ― 一二、五七七、八八七 一一、一一八、一七三 二、四六六、九八二 一、九六一、八九六 九〇、二二七 三五九、七七一 三一 上 〃 四〇〇、〇〇〇 ― 一二、八九五、六〇二 一一、七七四、八四九 二、四〇七、一二九 二、〇九四、五九二 九四、四四二 三二四、六二八 三一 下 〃 四五〇、〇〇〇 ― 一二、四八九、九二四 一一、六九〇、八六五 二、三七七、六七三 二、三二三、九五一 一一四、〇九二 三四八、一〇八 三二 上 〃 五五〇、〇〇〇 ― 一五、一三一、七一九 一五、五六二、二七五 二、四四五、〇九五 三、六九九、五二七 一〇七、六二一 二四五、九四八 三二 下 五、〇〇〇、〇〇〇 六〇〇、〇〇〇 ― 一八、二四一、六四六 一五、〇六〇、六九三 二、五八七、〇七一 二、一四七、二六三 一二六、六三〇 二八〇、四〇七 三三 上 〃 六五〇、〇〇〇 ― 一八、七一〇、〇三八 一八、三五五、一六三 二、四七八、〇八五 三、八〇六、二五四 一三二、一五九 二九三、七八二 三三 下 〃 七〇〇、〇〇〇 ― 二〇、九八九、三九四 一七、七三七、一八七 二、三九三、七七〇 二、四七二、二二九 一四二、〇六〇 四四五、三八二 三四 上 〃 八〇〇、〇〇〇 ― 二〇、八六三、一七八 二〇、五〇七、七七〇 二、八六一、八四二 二、四九二、四四〇 一四五、七六二 三九三、六九三 三四 下 〃 九〇〇、〇〇〇 ― 二二、〇八二、〇六六 二二、八二五、七〇〇 三、〇五八、七八九 三、七六四、二一三 一五五、七九二 四〇三、九九〇 三五 上 〃 一、〇〇〇、〇〇〇 五二、八三五 二四、四四六、〇七五 二六、三四二、六九四 三、八二七、三六一 四、一〇七、〇二三 一七六、四七九 三八四、六七一 三五 下 〃 一、一〇〇、〇〇〇 七〇三、三五八 二六、八七五、四七三 二七、八一五、八〇五 四、四五七、五〇九 四、〇四五、三三〇 一八〇、六八六 三九七、〇三六 三六 上 〃 一、二〇〇、〇〇〇 五八〇、三一八 二七、一七六、一四五 二八、七四六、九〇九 三、七七六、四〇五 三、九九四、五三四 二〇四、六九四 二八六、五八〇 三六 下 〃 一、二五〇、〇〇〇 八七〇、一二六 二七、三六三、三三一 二八、二一二、四九一 四、五〇〇、九七〇 四、五九〇、〇三六 一九六、九九〇 三五二、二二〇 三七 上 〃 一、三五〇、〇〇〇 一、七八五、〇五二 三〇、二四六、七〇六 三四、六六五、五四六 四、三六〇、〇三五 八、四七七、四七八 二一二、七五六 四〇八、〇三六 三七 下 〃 一、五〇〇、〇〇〇 三、三七一、八一七 三二、八三一、八一七 三七、〇七四、八四九 八、一二四、三三八 八、七八六、四六五 二四四、一九二 四七八、四〇六 三八 上 六、二五〇、〇〇〇 一、七〇〇、〇〇〇 六、〇六八、八三二 三九、二一二、四四九 四〇、二一六、九五八 七、七三九、一三五 九、二四九、一八九 三〇二、三五二 五八〇、二一七 三八 下 〃 一、九二〇、〇〇〇 八、一二五、二六七 三六、七〇八、〇一四 三七、九八七、四七三 七、六四八、二三一 八、九三七、五七三 四〇六、一一一 七九七、四一四
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著なるものは銀行なるが、本行に於ても常に良好なる成績を挙げ、資本は倍額に進み、朝鮮にては其中央金融機関となり、行務もまた改善せられたり、殊に商工業資金の需要旧に倍する時に当りて、本行は努めて商工業者の便を図りたり、従来生糸貿易・米穀荷為替等について意を用ゐたるは、いふに及ばず、日清戦後に於て鉄道海運等の運輸事業を初め、紡積・織物・硝子・煉瓦・製紙・造船・製糖等の諸工業輸出入貿易等に力を添へたること多し、これらは国立銀行の時より既に幇助したれども、尚創始の時期にて未十分ならざりしに、日清戦後天下の気運は商業の勃興を促したれば、本行の努力もまた国立時代のそれと日を同じくして語るべきにあらず、本行の事業の刮目して視るべきは実に日清戦後に多し、今先づ日清戦後十年間における営業上の諸統計○前頁表を掲げて、進境の一斑を示さんとす