デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

  詳細検索へ

公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2022.3.15

2編 実業界指導並ニ社会公共事業尽力時代

1部 実業・経済

1章 金融
1節 銀行
4款 国立銀行及ビ普通銀行 18. 株式会社黒須銀行
■綱文

第5巻 p.362-365(DK050080k) ページ画像

明治33年4月8日(1900年)


 - 第5巻 p.363 -ページ画像 

株式会社黒須銀行顧問役ニ推薦セラル。明治三十五年六月辞ス。


■資料

黒須銀行史(DK050080k-0001)
第5巻 p.363 ページ画像

黒須銀行史
 ○第六〇頁
     一五、顧問役
  推薦年月日     辞退年月日   住所    氏名
明治三十三年四月八日 明治三十五年六月 東京 男爵渋沢栄一
同                   横浜   大谷嘉兵衛
同                   東京   長井利右衛門
同                   豊岡   繁田満義
 ○第一九―二一頁
     創立事情
○上略 銀行設立の議幾多の波瀾を起して決定するや、資本金を五万円とし貯蓄専門といふ案がたてられ、それぞれ準備を整へたが、新商法実施の期が眼前に迫つて居たから出願を見合せて居つた。恰もよし実業界の泰斗渋沢男爵が尾高惇忠氏と用務の序繁田家を訪れられた。繁田翁は好機を逸せず銀行設立のことを語つて高教を仰ぐと、男は其の挙を喜ばれて、貯蓄一方よりは普通の銀行にして貯蓄を兼設するの利なることを教へられ其他種々指導の光を与へられたのである。翁はそれより第一銀行に至りて其の営業状況を視察し、且つ永井利右衛門氏大谷嘉兵衛氏等実業界《(長井利右衛門)》の名士を歴訪して新知識を得、愈資本金を拾万円として株式の募集に着手したのは明治三十二年八月のことであつた。
○中略 二月十一日の紀元の佳節を卜して創立総会を開き、○中略 渋沢男爵、大谷嘉兵衛氏、長井利右衛門氏の三大家は当銀行の顧問役たることを快諾せられた。○下略
  ○黒須銀行ハ埼玉県入間郡豊岡町大字黒須ニアリ、明治三十三年二月十一日資本金弐拾万円ヲ以テ組織シタルモノニシテ、取締役頭取ハ発智庄平、常務取締役ハ繋田武平ナリ。


靄湲遺響 第五〇―五六頁〔大正一一年二月〕(DK050080k-0002)
第5巻 p.363-365 ページ画像

著作権保護期間中、著者没年不詳、および著作権調査中の著作物は、ウェブでの全文公開対象としておりません。
冊子版の『渋沢栄一伝記資料』をご参照ください。