デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

明治20年1月6日（1887年）

栄一、屡々同会ノ会計事務ニ付報告シ又ハ決議ス。

是日、十九年下半季考課状案成ルニ因リ、委員ノ検閲ヲ経テ大蔵大臣ヘ上申シ、後、之ヲ送付スベキ旨ヲ報告ス。

集会録事　従明治十五年第一月　（東京銀行集会所所蔵）
　　　　○本会第六十一回定式集会録事
明治十九年一月六日、月番第九十五国立銀行・第九十国立銀行支店盟
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主トナリ同盟第六十一回ノ定式集会兼新年賀筵ヲ集会所ニ開キ、来会者五拾二名ニシテ午後（五）時（三十分）一斉議席着座ス、委員第一国立銀行頭取渋沢栄一氏ハ起テ式礼ヲ作シ、畢テ昨年下半季間本会ノ出納精算書ヲ示シ、書記之ヲ宣読シ、読畢リ同氏ハ其補正勘定ニ属スルモノヲ将テ此次集蒐決算シテ該季ノ考課状ニ編入スヘキコトニ議決セリ
　　　　○第六十二回定式集会録事　○明治一九年二月一五日
同氏○渋沢栄一ハ又本会開場式翌日余興ニ供シタル相模入費トシテ同盟各銀行ヨリ寄贈セラレタル金高及其決算ヲ報告セリ
右議事畢リ晩餐シテ後八時下会散ス
　（別紙）
　　　　　　出席員
　　　委員　　第一国立銀行頭取　　渋沢栄一　○外一名氏名略
　　　会員　　正金銀行　　　　　　伊東銓一郎　○外一九名氏名略
　　　　　但三井・第五・第三十三・第六十・第百七・第百十二・第六・第十・第八十九・第九十ノ九行ハ参会セス
　　　　○臨時会録事　○明治一九年三月二六日
又衆議ヲ以テ月番銀行輪次預ルヘキ本会積立金ノ利息ハ従来年壱割二歩ナリシカ、四月一日ヨリ年九朱ニ改正スヘキコトニ決定セリ
右議事畢リ八時下会散ス
　（別紙）
　　　　　　明治十九年三月廿六日　臨時会出席員
　員委《（マヽ）》　第一国立銀行頭取　渋沢栄一　○外二四名氏名略
　　　　　但第三・六十・第百・百三十二・第六・第十・十四ノ七行ハ来会セス
　　　　○第六十六回定式集会録事
明治十九年七月十六日、同盟銀行第六十六回定式集会ヲ開キ来会スルモノ二十名ナリ、委員第一国立銀行頭取渋沢栄一氏ハ本年上半季当銀行集会所庶務ノ要領及金銀出納ノ決算ヲ報告セリ
○中略
又同盟銀行通常月費金ハ曩キニ六ケ月分ヲ前収セシヲ以テ、本年七月ヨリ十二月迄ハ其月出ヲ休止スヘキ事ニ決議セリ
又昨十八年十二月通信録発行以来本年六月迄右収支ノ勘定報告ヲ為セリ
又書記以下ヘ例季賞与金ヲ通信録編輯助手及校正者江報酬金ヲ贈与スヘキ事ハ、委員ニ於而妥定スヘキコトニ協議セリ
又松本第十四国立銀行東京支店今般都合ニヨリ六月三十日限リ閉鎖セシヲ以テ本会ヲ除名シ、更ニ同行本店本月ヨリ特別通信ニ加入スヘキ事ヲ報道セリ
○中略
　　　　　　第六十六回定式会出席員　十九年七月十六日
　　　委員　　第一国立銀行頭取　渋沢栄一　○外一九名氏名略
　　　　　但正金・第五・第六十・川崎・第九十五・百十二・第百三十二・第六・第十・第八十九・第九十ノ十一行ハ参会セス

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銀行通信録
　　○第一四号・第一五―一六頁〔明治二〇年一月二〇日〕
　　　　○第七十回定式集会録事　○明治二〇年一月六日
一須賀川第百八国立銀行鎖店事務結了ニ付、同行債券ノ内旧臘廿七日金拾円領収シタル旨ヲ報告セリ
一昨十九年下半季本会考課状草按成ルニ因リ、玆ニ其金銀出納ノ項ヲ宣読セシメ、其全部ハ委員ノ検閲ヲ経テ大蔵大臣閣下ヘ上申シ、而シテ後之ヲ送付スヘキ旨ヲ報告セリ

　○第三十三号・第六―七頁〔明治二一年八月二八日〕
　　　　○第八十六回定式集会録事　○明治二一年八月一五日
又前会略々評議シタル所ノ積立金利息ハ自今以後更ニ年六歩ト定ムヘキ事ヲ協議シ、衆皆同意ヲ表シ其如ク議決セリ
右議事畢リ晩餐ノ後八時下退会セリ