デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

明治33年12月24日（1900年）

定款改正ノ結果理事委員及検査委員ノ名称ヲ取締役及監査役ニ改ム。栄一取締役タリ、爾後重任シテ明治三十七年十月ニ至ル。

（日本鉄道株式会社）報告　　第三八回〔明治三三年一二月〕
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役員選挙　理事委員及ヒ検査委員任期満了ニ付、明治三十三年八月八日ノ臨時株主総会ニ於テ其改選ヲ執行セシニ、理事委員ニ曾我祐準・有島武・富田鉄之助・酒井明・角田林兵衛・久米良作・二橋元長・渋沢栄一・菊池長四郎・若尾幾造・渡辺福三郎・青山幸宜ノ十二名、検査委員ニ安川繁成・林賢徳・久野昌一ノ三名総テ再選重任ニ決シ、尚ホ理事委員ノ互選ヲ以テ、曾我祐準ヲ社長ニ再選シ、孰レモ即日就任セリ
同年十二月二十四日、定款改正ノ結果ニ因リ、取締役ノ互選ヲ以テ有島武・久米良作ノ二名ヲ常務取締役ニ選挙シ、同月二十七日就任セリ

日本鉄道株式会社沿革史草稿　　第二編・第二八七―三〇二頁
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（山田英太郎氏所蔵）
三十三年十一月十三日、臨時株主総会ヲ開キ、第一号議案豊島線建設ニ係ル件、第二号議案定款修正ノ件○第三号及第四号議案略ス議決ス、但定款修正ノ件ハ出席株主定数ニ満サルヲ以テ仮決議ニ止ム
　第二号議案　本会社定款左ノ通修正ス
　　第五条　本会社ノ資本ハ金六千六百万円トス
　　第二十三条　本会社ニ取締役十二名、監査役三名ヲ置ク
　　第二十四条　取締役及監査役ハ株主総会ニ於テ本会社ノ株式二百株以上ヲ所有スル株主中ヨリ之ヲ選任ス
　　第四十七条　株主ノ議決権ハ其所有株数百株ニ付一個トス、然レトモ一人ニシテ二十五個以上ノ議決権ヲ有スルコトヲ得ス、但委任ヲ受ケタル者ト雖モ自己及委任者ノ議決権ヲ合シテ亦二十五個以上ヲ行フヲ得ス
　　○右定款修正仮決議ハ、明治三十三年十二月十七日臨時株主総会ニ於テ議決シ、同月十八日申請、二十四日認可セラル。
　　○爾後栄一、明治三十五年八月七日及三十七年八月八日ノ両度ノ役員改選ニ取締役ニ重任シ、三十七年十月二十八日ニ至リ辞任ス。