デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

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公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2022.3.15

2編 実業界指導並ニ社会公共事業尽力時代

1部 実業・経済

3章 商工業
1節 綿業
1款 大阪紡績株式会社
■綱文

第10巻 p.117(DK100013k) ページ画像

明治33年5月27日(1900年)

五月十日栄一男爵ニ叙セラルルヤ、是日当社ヨリ賀表ヲ呈ス。


■資料

竜門雑誌 第一四五号・第二〇頁 〔明治三三年六月二五日〕 大阪紡績会社の賀表(五月廿七日)(DK100013k-0001)
第10巻 p.117 ページ画像

竜門雑誌 第一四五号・第二〇頁 〔明治三三年六月二五日〕
    大阪紡績会社の賀表(五月廿七日)
大阪紡績会社の山辺丈夫氏は同社を代表し、五月廿七日先生の授爵を祝し左の如き賀表を呈せられたり
    賀表
 先生夙に絶倫の才を以て誠意身を実業界に委ね、古今の施設を参酌して特殊の綱領を確定し、其企図画策は能く時運の進歩に適中し之を施すに慎重之を行ふに堅忍、経営多年本邦商工業をして粲然光輝を放つに至らしめたり、嗚呼先生の功大なりと謂ふへし偉勲
 天聴に達し授爵の栄典あり、蓋し人生無上の光栄にして誰か欣舞せさるものあらんや、況んや躬ら先生の謦咳に接し指導扶翼の栄を荷ひ其事業を持続するものに於ておや、惟ふに先生の功蹟は之に止らす更に進て一新機軸を出し宇内実業界の先覚者たるの名声は赫々無窮に伝らん謹て賀す
   明治三十三年五月
                  大阪紡績株式会社社長
                       山辺丈夫
    従四位男爵 渋沢青淵先生 閣下