デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

明治34年4月10日（1901年）

是ヨリ先、政府ヨリ利子補給認許サレタルヲ以テ是日、当会社発起人等会社設立認可ヲ逓信大臣原敬ニ申請ス。五月十三日免許サル。

京釜鉄道株式会社創立事務所日誌　　明治三四年
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（竹内広氏所蔵）
四月十日
一尾崎・竹内・日下各委員来社○中略
一此日各株主ヘ第一回払込ノ通知発送済
本日逓信大臣ヘ設立認可ノ申請ヲ為ス
五月十三日　月曜日　半晴
一本日事務所ニ委員会ヲ開ク、出席スル者左ノ如シ
　　渋沢委員長　井上委員　竹内委員　日下委員　前島委員
決議要項ハ委員会決議録ニ記載セリ
一本日逓信大臣ヨリ本会社設立免許状ヲ下附セラル
一右ノ趣直チニ各委員ニ通知セリ○下略

朝鮮鉄道史　朝鮮総督府鉄道局編　　第一巻・第八四―八五頁昭和四年一〇月刊
　○第一編　第二章　京釜鉄道株式会社
　　　　第四節　株式募集及会社の成立
　　　　　二、補助予算案と第十五帝国議会
○上略　幸ひに議案は同三月二十三日貴族院を通過し本鉄道に対する利子補給は玆に確定するに至つた。仍りて四月五日各株主に対し同月三十日を期して第一回払込を為すべき旨通告を発すると共に、前年九月勅令第三百六十六号に準拠し同月十日会社設立の認可を申請し、翌五月十三日に至り逓信大臣より左の如く設立免許状の交付あり、会社成立の期は漸く近づき来つた。
　鉄第七五四号
 - 第16巻 p.441 -ページ画像 
　　　　　　　　　　　　　京釜鉄道株式会社発起人総代
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　渋沢栄一
　明治三十四年四月十日出願に係る、韓国政府より得たる京釜鉄道敷設条件に基き、韓国京城釜山間に鉄道を敷設し運輸の業を営むの目的を以て京釜鉄道株式会社設立の件免許す
　　明治三十四年五月十三日　　　　逓信大臣　原敬印