デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

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渋沢栄一書翰　八十島親徳宛（明治三四年）五月一七日　（八十島親義氏所蔵）
別紙一覧候処至極綿密ニ且適当なる取調と存候間、早々英文之反訳出来候様前川氏へ御打合可被成候、英文出来之上ハ老生よりハ仏国カン氏へ一書を送り、其合本を相勧申度と存候、就而其書状ハ尚口頭申付候様可致候、又浅野氏ハ米国へ送り度と被申候間、同氏廿一日頃帰京候ハヽ早々出状出来候様且其書状ニ付而ハ清水○泰吉氏へ申合せ原案老生ニ於て一覧いたし度と存候、前川氏将来韓国ニて再調査之手続及其費額と使用人員等之如きハ昨日も概略被申聞候得共、可相成ハ予算相立候而一応被相示候様致度と存候ニ付、御申談可被下候、而して此予算ハ精々節約相成候様致度旨をも御伝へ可被下候
右一書相添置候也
　　五月十七日
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　栄一
　　　　八十島殿
 - 第16巻 p.638 -ページ画像 

渋沢栄一書翰　八十島親徳宛（明治三四年）九月二三日　（八十島親義氏所蔵）
一昨日之書状落手仕候、仏国カン氏より之来電ハ一覧、別ニ致方も無之取置候まてニて可然候
○中略
前川○益以来状ハ浅野氏へ早々御遣し可被下候、是ハ前川氏帰仁之期を聞合せ、夫々申遣度と存候ニ付、其中電報ニて打合候様致度候
○中略
　　九月廿三日
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　栄一
　　　　八十島殿

渋沢栄一書翰　八十島親徳宛（明治三五年）一月一二日　（八十島親義氏所蔵）
昨日之御状今日落手仕候、前川氏より之来状一覧、其回答書案ハ別ニ異見無之ニ付小印返却いたし候、早々御発送可被下候
雲山金鉱巡回之報告ハ其中熟覧可致、又老生よりも近日再応前川へ一書を送り是非近々一鉱区相定候様之手続為相立申度と存候
○中略
　　一月十二日
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　渋沢栄一
　　　　八十島親徳殿
　　　○追書略ス。

渋沢栄一書翰　八十島親徳宛（明治三九年）一月二二日　（八十島親義氏所蔵）
　　　　換舌
○上略　感興鉱山ニ付曾而公使館へ差出候願書及土地使用願等まて夫々写取調候様致度候、是ハ此際統監府鸖原氏へ従来之手続丁寧ニ頼置候為入用之分ニ候、いつれ後刻出勤可致候得共此段一書申進候也
　　一月廿二日
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　栄一
　　　　八十島殿