デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

明治40年5月24日（1907年）

是日当会社臨時株主総会ヲ開キ、日清汽船株式会社ヘ合併ノタメ解散ヲ決議ス。栄一清算人ニ選任セラル。

渋沢栄一　日記　明治四〇年　　　　　　　　　　（渋沢子爵家所蔵）
五月二十四日　晴暑　　　　　　　　　　　　　　　　起床七時　就蓐十一時
○上略　午飧後銀行集会所ニ抵リ湖南滊船会社株主総会ニ出席ス○下略

東京日日新聞　第一〇九二六号　明治四〇年五月二五日
○湖南汽船臨時総会
同汽船会社は昨二十四日午後二時より銀行集会所に於て株主臨時総会を開けり、出席株主二百三十一名（委任状共）社長加藤正義氏会長席に就き事業報告の後、日清汽船と合併の為め解散する事等は総て原案通り可決し、清算人に取締役より加藤正義・白岩竜平・土佐孝太郎・有地品之允・中橋徳五郎、相談役より渋沢栄一・近藤廉平の七氏を挙げ、次に清算人は監査役の調査を経たる貸借対照表・財産目録を提出し、異議なく承認を与へ四時散会したり。

東京経済雑誌　第五五巻第一三九〇号・第九六四頁　明治四〇年六月一日
◎湖南汽船解散総会　廿四日○五月坂本町銀行集会所に開会、加藤社長会長席に着き、日清汽船会社合同決議に附帯する総ての事項並に新会社株式割当等は原案通の可決し、清算人に加藤正義・白岩竜平・土佐孝太郎・有地品之允・中橋徳五郎・渋沢栄一・近藤廉平の七氏を選任し、暫時休憩の後清算人より提出せる貸借対照表及財産目録に承認を与へ散会せり
　　　○本資料第八巻所収「日清汽船株式会社」ノ項（第二八六頁以下）参照。