公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2022.3.15
第18巻 p.602-604（DK180057k） ページ画像
明治20年2月26日（1887年）
是日ノ定式会ニ於テ当会規程第四章第十二条改正ノ儀可決セラル。栄一会頭トシテ之ニ与ル。
東京商工会議事要件録 第二三号・第六二―六八頁 明治二〇年三月二二日刊（DK180057k-0001）
第18巻 p.602-603 ページ画像
東京商工会議事要件録 第二三号・第六二―六八頁 明治二〇年三月二二日刊
第十二定式会 （明治二十年二月廿六日午後四時三十分開会）
会員出席スル者 ○五十六名
○上略
次ニ会長（渋沢栄一）ハ是ヨリ規程改正ノ議案ヲ議スベキ旨ヲ告ゲ書記ヲシテ之ヲ朗読セシム
（第二号議案）
規程改正ノ議
本会規定第四章第十二条中幹事三名トアルヲ七名ニ改ムル事
本会規程第四章第十二条中ニ本会ノ投票ヲ以テ会頭一名・副会頭一名・幹事三名ヲ撰挙ストアリテ、本会ノ常務ハ是迄正副会頭ノ外幹事三名ニテ処理シ来リタルニ、近来社会ノ進化ニ連レ商工各般ノ事業漸ク多端トナリ随テ本会ノ常務モ前途益々其繁ヲ加フベキハ必然ニシテ、現ニ過日東京府知事閣下ヘ上呈シタル意見書ノ如キモ幸ニ其旨趣ヲ採択セラレタル旨頃日農商課長ヨリ口達アリタルニ付、自今各商工組合ノ規約ヲ本会ヘ諮問セラルヽ事続々コレアルベク、而シテ其得失ハ全会ノ決議ヲ要スル事勿論ナルベシト雖トモ元来此等ノ件々ハ殆ド本会ノ常務トシテ取扱フベキモノナルニ付、之ガ参考上必須ナル営業ノ由来取引ノ慣例等ニ関スル材料ニ至リテハ多クハ先ヅ正副会頭及幹事ニ於テ調査セザルヲ得ズ、且ツ既ニ前会ニ於テ議決シタルガ如ク自今入退会ノ事項モ亦調査セザルヲ得ザルガ故ニ在来ノ如ク三名ノ幹事ニテハ其定員不足ニシテ事務処理上往々不便ナシトセズ、是此改正ヲ必要ト思考シテ玆ニ本案ヲ発スル所以ナリ
右ハ衆議ノ上全会異議ナク原案ニ可決ス（此規程改正ノ件ニ就テハ二月二十八日附ヲ以テ認可願書ヲ差出シタルニ三月三日附ヲ以テ認可ノ指令ヲ下附セラレタリ）
次ニ会長（渋沢栄一）ハ此規程改正ノ件ハ府知事ノ認可ヲ経ザレバ之ヲ実行スルヲ得ズ、然レトモ本件ノ認可ヲ待テ更ニ幹事ノ撰挙会ヲ開ク時ハ頗ル手数ヲ要スルニ付、今此改正ノ趣旨ニヨリ仮ニ幹事七名ヲ撰挙シ、其中四名ハ規程改正ノ認可ヲ得次第直チニ上任スル事トシタキ旨ヲ述ベ、即チ七名ノ幹事ヲ投票セシム
総票数 五十六票
（但シ此中空票二空点二アリ）
幹事点数
五十三点 大倉喜八郎
五十点 梅浦精一
- 第18巻 p.603 -ページ画像
四十八点 益田克徳
三十八点 阿部泰蔵
二十四点 山中隣之助
二十点 森島松兵衛
十八点 丹羽雄九郎
十八点 吉川泰二郎
十八点 松尾儀助
十八点 隅山尚徳
十五点 林賢徳
七点 雨宮綾太郎
六点 喜谷市郎右衛門
五点 吉田幸作
五点 渡辺治右衛門
四点 藤田藤一郎
四点 烏海清左衛門
三点 南川福蔵
三点 青木庄太郎
二点 早川勇
二点 谷敬三
二点 笹瀬元明
二点 竹内久兵衛
二点 榎本小兵衛
一点 辻粂吉
一点 伊沢鍵之助
一点 小林鉄次郎
一点 薩摩治兵衛
一点 加瀬忠次郎
一点 小林猶右衛門
一点 大村五左衛門
一点 松木平吉
一点 赤井善蔵
即チ最高点ニヨリ大倉喜八郎・梅浦精一・益田克徳・阿部泰蔵・山中隣之助・森島松兵衛・丹羽雄九郎ノ七名幹事ニ当撰シ共ニ其就任ヲ承諾ス、但シ丹羽雄九郎・吉川泰二郎・松尾儀助・隅山尚徳ノ四名ハ共ニ同点ナリシニ付衆議ノ上更ニ此四名ノ間ニ抽籤シタルニ丹羽雄九郎当籤シタルヲ以テ遂ニ同人幹事ニ就任スルニ決シタリ
東京商工会議事要件録 第二五号・第七―一七頁 明治二〇年九月二〇日刊（DK180057k-0002）
第18巻 p.603-604 ページ画像
東京商工会議事要件録 第二五号・第七―一七頁 明治二〇年九月二〇日刊
第十三定式会 （明治二十年八月廿九日午後七時十五分開会）
会員出席スル者 ○二十五名
○上略
次ニ会長（渋沢栄一）ハ規程第五章第二十二条ニヨリ明治二十年上半季間定式事務ノ成跡ヲ報告ス
自明治二十年一月至同六月 半季間事務ノ報告
- 第18巻 p.604 -ページ画像
○中略
規程ノ改正 一件
○規程第四章第十二条ノ改正
本件ハ理事本員ノ考案ニ出デ其要旨ハ本会規程第四章第十二条中幹事三名トアルヲ七名ニ改ムベシト云フニ在リ、即チ明治二十年二月廿六日第十二定式会ニ於テ之ヲ審議シタルニ全会異議ナク之ヲ可決シタリ