デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

明治30年12月27日（1897年）

是日栄一当会議所会頭トシテ、商法修正ノ儀ニ就キ司法大臣清浦奎吾・農商務大臣男爵山田信道ニ建議ス。

第七回東京商業会議所事務報告　　第八頁　明治三〇年四月刊
一商法修正ノ義ニ付司法・農商務両大臣ヘ建議ノ件
 - 第21巻 p.285 -ページ画像 
　本件ハ曾テ報告シタル如ク委員ニ於テ調査中ノ処、其後委員ハ調査ノ末報告書ヲ提出シタルニ付、之ヲ明治三十年十二月二十四日第六十八回ノ臨時会議ニ附シ其可決ヲ得、同月二十七日附ヲ以テ左ノ如ク司法・農商務両大臣ヘ建議セリ（衆議院解散セラレタルニ付帝国議会ニハ請願セス）
　　　　商法修正ノ義ニ付建議（請願）
謹テ按スルニ、明治二十三年法律第三十二号ヲ以テ公布セラレタル商法ハ同二十六年ノ改正ヲ経テ頗ル旧観ヲ改メタルモノアリト雖トモ、各条ニ就テ稽査スレハ尚往々慣習ニ背馳シ、実際ニ適応セサルノ規定少ナシトセス、仍テ本会議所ハ別冊修正意見ヲ具シテ之ヲ閣下（貴院）ニ建議（請願）ス、願クハ閣下（貴院）速ニ本会議所ノ意見ヲ採納シ別冊具スル所ノ如ク各条ヲ修正セラレンコトヲ、此段本会議所ノ決議ニ依リ建議（請願）仕候也
　　明治三十年十二月二十七日
　　　　　　　　　　　　東京商業会議所会頭　渋沢栄一
　　　　司法大臣　　　　　清浦奎吾殿
　　　　農商務大臣　男爵　山田信道殿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（各通）
　　　　貴族院議長　公爵　近衛篤麿殿
　　　　衆議院議長　　　　鳩山和夫殿
　　　○別冊「商法修正意見」ハ略ス。

東京商業会議所月報　　第五五号・第四頁　明治三〇年三月
○同月　○二月四日午後四時三十分、本会議所ニ於テ委員会議ヲ開キ、商法調査ノ件ヲ審議シ、午後十時閉会ス
○同月十日午後四時三十分、本会議所ニ於テ委員会議ヲ開キ、商法調査ノ件ヲ審議シ、午後九時三十分閉会ス
○同月十八日午後五時、本会議所ニ於テ委員会議ヲ開キ、商法調査ノ件ヲ審議シ、午後九時四十分閉会ス
○同月二十五日午後四時三十分、本会議所ニ於テ委員会議ヲ開キ、商法調査ノ件ヲ審議シ、午後九時四十分閉会ス

東京商業会議所月報　　第六五号・第一―二頁　明治三一年一月
○明治三十年十二月廿四日本会議所ニ於テ第六十八回ノ臨時会議ヲ開ク、当日ノ出席者ハ左ノ如シ
　大木口哲君　○外二十三名氏名略
午後四時十五分開議、会頭渋沢栄一君議長席ニ着キ、左ノ件々ヲ議事ニ附シ、午後七時三十分閉会ス
○中略
　一民法及商法取調ノ件調査報告　（委員会議提出）
本件ハ多数ヲ以テ委員会議報告ノ如ク可決シ、司法・農商務両大臣ニ建議シ、帝国議会ニ請願スルニ決ス

東京商業会議所月報　　第六五号・第三頁　明治三一年一月
○同月同日　○明治三〇年一二月二七日　商法修正ノ義ニ付司法・農商務両大臣ヘ建議
 - 第21巻 p.286 -ページ画像 
書ヲ進達ス（建議書ノ全文ハ参照ノ部第二号ニ掲載ス）
　　　○本資料第十九巻所収「東京商工会」明治二十三年五月二十四日、同二十三年八月十二日、同二十三年八月二十七日、同二十三年九月四日、同二十三年十二月十三日、同二十四年九月二十一日ノ各条、第二十巻所収「東京商業会議所」明治二十五年六月六日、同二十六年九月二十二日、同二十六年十二月二十五日、同二十七年六月二十七日、同二十七年十二月二十日、同二十八年一月十二日ノ各条、並ニ第二十一巻所収「東京商業会議所」明治二十九年九月十四日、同三十年六月二十八日、同三十一年十二月二十四日同三十二年二月十日ノ各条参照。