デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

明治32年10月24日（1899年）

是日栄一、貨幣法改正ノ際ノ尽力ニヨリ銀盃一組ヲ下賜セラル。

青淵先生公私履歴台帳　　　　　　　　　　　（渋沢子爵家所蔵）
　　　　賞典
同　○明治卅二年十月廿四日　貨幣法改正ノ際尽力不尠ニ付銀盃一組ヲ賜フ　同　○賞勲局

東京経済雑誌　　第四〇巻第一〇〇二号・第九三八―九三九頁　明治三二年一〇月二八日
　　　　○貨幣制度調査会委員叙勲
貨幣制度調査会委員及び貨幣制度改正の際勲功ありし人々に対し、去る廿四日左の如く叙勲の御沙汰ありたり
　　叙勲三等授旭日中綬章　　　　　　　　造幣局長正五位勲四等　長谷川為治
　　叙勲三等授旭日中綬章　大蔵省主計局長正五位勲四等法学博士　阪谷芳郎
　　叙勲四等授旭日小綬章　　　　　　　　　　　従四位法学博士　添田寿一
　　叙勲四等授瑞宝章　　　　　造幣局技師正六位勲五等工学博士　甲賀宜政
　　叙勲五等授瑞宝章　　　　　　　　　造幣局技師従六位勲六等　山県修
　　授単光旭日章　　　　　　　　　　　造幣局技師正七位勲六等　川浪虎太郎
而して右の六氏は各々金杯一組を添賜ひ、尚大蔵次官田尻稲次郎男・大蔵省理財局長松尾臣善・谷干城子・岩崎弥之助男・造幣技師緒方三郎・金井延・渡辺洪基・園田孝吉・益田孝・田口卯吉・大蔵書記官早川千吉郎の諸氏は金杯一組を、若宮正音・原敬・和田垣謙三・堀田正養子・渋沢栄一・河島醇・牧朴真・小幡篤次郎・渡辺甚吉・栗原亮一高田早苗・荘田平五郎の諸氏には銀杯一組を各々下賜せられたり