デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

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公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2022.3.15

2編 実業界指導並ニ社会公共事業尽力時代

2部 社会公共事業

4章 教育
3節 其他ノ教育
9款 埼玉学生誘掖会
■綱文

第27巻 p.134(DK270044k) ページ画像

明治39年1月16日(1906年)

是日、埼玉県知事大久保利武、当会ノ寄宿舎ヲ参観ノタメ来訪ス。栄一之ニ同席シ、当会設立ノ趣旨ヲ述ベテ将来ノ賛助ヲ請フ。


■資料

渋沢栄一 日記 明治三九年(DK270044k-0001)
第27巻 p.134 ページ画像

渋沢栄一 日記  明治三九年     (渋沢子爵家所蔵)
一月十六日 晴 風ナシ           起床七時 就蓐十二時三十分
○上略 午後一時兼子ト共ニ牛込ニ抵リ、誘掖会ニ於テ埼玉県知事大久保氏ニ会話ス、本会設立以後ノ情況及目今ノ企望ヲ縷述ス ○下略


埼玉学生誘掖会十年史 同会編 第三八頁 大正三年一〇月刊(DK270044k-0002)
第27巻 p.134 ページ画像

埼玉学生誘掖会十年史 同会編  第三八頁 大正三年一〇月刊
 ○第一篇 埼玉学生誘掖会史
    第一期 会員組織時代
○上略
明治三十九年一月十六日本会協賛員本県知事大久保利武・同事務官八重野範三郎・大里郡長中村孫兵衛の三氏寄宿舎参観のため来訪せられ浅田陸軍中将も特に出席せられたり。本会よりは渋沢会頭、竹井・山中・諸井・本多・田島・宮内・斎藤・福田の各理事、久米副監督之れに列す。渋沢会頭は知事に対し、具さに本会設立の趣旨、設立以来の経過並に現状を陳述し、自今本会のため其賛助を得んことを請ひ、浅田中将も又補足する所あり、知事之に対し其趣旨全然賛成なるを以て充分尽力すべき旨言明せられ、斯くて会頭は親しく知事以下を導きて各室を巡覧せり。 ○下略