デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

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公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2022.3.15

2編 実業界指導並ニ社会公共事業尽力時代

2部 社会公共事業

4章 教育
3節 其他ノ教育
9款 埼玉学生誘掖会
■綱文

第27巻 p.134-135(DK270045k) ページ画像

明治39年9月30日(1906年)

是日栄一、当会ノ第二回寄宿舎記念祝賀式ニ出席ス。


■資料

埼玉学生誘掖会十年史 同会編 第三九頁 大正三年一〇月刊(DK270045k-0001)
第27巻 p.134-135 ページ画像

埼玉学生誘掖会十年史 同会編  第三九頁 大正三年一〇月刊
 ○第一篇 埼玉学生誘掖会史
    第一期 会員組織時代
○上略
 - 第27巻 p.135 -ページ画像 
九月三十日 ○明治三九年第二回寄宿舎紀念祝賀会を催す。渋沢・佐野両男爵田島・諸井・本多・福田・宮内・綾部の各理事、商議員高橋重蔵・斎藤恂・高木金之助の諸氏出席して舎生と伍し、歓談笑裡に先輩・後進の連絡を固うせしかば、在舎生も頗る歓喜満足の色ありたり。 ○下略


埼玉学生誘掖会十年史 同会編 第一三五―一三六頁 大正三年一〇月刊(DK270045k-0002)
第27巻 p.135 ページ画像

埼玉学生誘掖会十年史 同会編  第一三五―一三六頁 大正三年一〇月刊
 ○第二篇 寄宿舎史
    一、寮史
○上略
九月三十日 ○明治三九年夜来の秋雨霽れて秋天一碧、目出度き記念祭日和となりぬ。午前八時、新設テニスコートに於て紅白仕合開始さる。 ○中略 次いで来賓の仕合数番あり。午後二時より楼上大広間に記念祝賀式を挙ぐ。正面床の間には青淵先生勅語の大幅あり。左には寄宿舎要義七ケ条の大額あり。壇上には美くしき秋草乱る。
佐野男外十数名の諸先輩及舎生一同整列、本多監督開会の辞を述ぶるや、舎生一同の君が代の合唱あり。次で佐野副会頭現はれ、寄宿舎の健全なる発達の経過、現時の盛況を喜び、更に我寄宿舎は将来多大の発展をなす可き責任あるを以て、舎生は益々舎の美風を発揮する事に努めざる可からすと戒め、之に対し舎生総代高橋隆造氏の答辞あり。終りに「銀光清く」を合唱し、両陛下の万歳と、埼玉学生誘掖会の万歳を三唱して式を終れり。次で当日第一の呼物大相撲開始さる。○中略 興酣なる頃、渋沢会頭見ゆ。 ○中略 午後六時、会は無事閉ぢられたり。 ○下略