公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2022.3.15
第28巻 p.241-253（DK280028k） ページ画像
明治28年11月14日（1895年）
是日栄一、当委員会ニ出席シ、東京馬車鉄道株式会社出願ニヨル上野浅草間馬車鉄道増設ニ係ル調査報告ノ件・同万世橋上軌道模様換ノ件・芝区愛宕町一丁目並ニ同区西ノ久保巴町ヘ電話柱建設ノ件ニ関スル議事ニ与ル。
東京市区改正委員会議事録 第八巻・第一一七―一二五丁（DK280028k-0001）
第28巻 p.241-246 ページ画像
東京市区改正委員会議事録 第八巻・第一一七―一二五丁
（東京府文庫所蔵）
東京市区改正委員会議事録第百二十三号
明治二十八年十一月十四日午前十一時開議
闕席 久米金弥 須藤時一郎 中島又五郎
横山富次郎 角田真平 松田秀雄
不破彦麿 古川宣誉 佐藤秀顕
永谷常脩 古市公威 長与専斎
石黒五十二 益田孝 都筑馨六
出席十五員（三十一番・三十二番・三十三番・三十四番ハ召集セス）
○委員長曰 諮問第二十一号案ニ対スル調査委員ノ報告ヨリ始ム
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書記朗読
上野浅草間馬車鉄道増設之件ニ係ル調査報告
本月十四日ノ本会ニ於テ嘱託セラレタル諮問第二十一号、上野浅草間ヘ馬車鉄道増設ノ件、実地踏査ヲ遂ケ候処、原案線路中松葉町ヨリ田島町ニ至ル区域内ハ道路狭隘ニシテ不便尠カラサルノミナラス、僅距離間ニ於テ二個所ノ曲線アルヲ以テ危険ノ虞アリ、故ニ本調査委員ハ数回審議之上、同会社出願設計ノ外、芝崎町北田原町間ニ於ケル道路ノ取拡ヲ為シ而シテ松葉町ヨリ以東ハ直線トシ、田島町ヨリ浅草公園第六区前ヲ経テ既設線ニ接続セシムルノ設計ニ改ムルニ於テハ、前陳ノ不便及危険ヲ避クルヲ得ヘシト思料セリ、依テ本調査委員ハ左ノ条件ヲ遵守シ布設セシムルニ於テハ、支障ナキモノト決定セリ
一原案松葉町ヨリ以東ヲ直線ト改メ、同町ヨリ合羽橋ヲ渡リ田島町角ニ至リ、斜メニ浅草公園第六区前側ニ布設シ、南ニ向ヒ既設線ニ接続セシムル事
右ニ付キ芝崎町十七番地ヨリ九番地ノ角迄片側、田島町九十五番地ノ角地、同町百一番地並浅草公園（新畑町十一番地）ヨリ以南ハ両側ヲ取拡ル事
一鉄軌内ハ勿論鉄軌外共横幅壱尺五寸通リヘ敷石ヲ為ス事
一敷石寸法ハ大略竪五寸・横幅七寸五分乃至八寸・厚三寸五分ニシテ堅石ヲ用ヒ、別紙図面之通構造スル事
但堅固ニ其地盤ヲ築造スル事
一市区改正ニ関スル工事上一時軌道及敷石等ノ撤去ヲ要スルトキハ、無償ニテ之カ取払ヲ為ス事
一免許期間ハ既設馬車鉄道許可ノ年限ヲ超ヘサル事
調査委員
五番 宮武南海
明治二十八年十月 十四番 森田茂吉
二十一番 石垣元七
委員長 三浦安殿
○道路及鉄軌断面・平面図（附図第六六）。
○軌道平面図（附図第六七）。
諮問第二十号ノ内（参照ノ便宜ニヨリ、朗読セサルモ図面等ヲ左ニ掲ク）
曩ニ東京馬車鉄道会社ヨリ上野浅草間馬車鉄道布設ノ儀出願ニ付内二甲第六七六号ノ二ヲ以テ照会中ノ処、右線路中松葉町田島町間ノ線路ヲ、合羽橋通リ、浅草公園第六区地先ヲ経テ浅草広小路ヘ達スルモノトシ、線路ノ変更ヲ追願セシ趣ニテ、別紙願書ヲ以テ東京府知事ヨリ諮問有之、同時ニ会社ヨリ右変更線路中道路狭隘ノ場所ハ市区改正ノ設計ニ依リ取拡ヲ要スヘキニ付、本鉄道布設ノ儀其筋ニ於テ許可有之候上ハ、其取拡ケ費用ハ会社ヨリ寄附スヘキニ付、道路取拡ケ相成度旨、別紙之通リ出願有之、依テ調査候処、右変更線路ハ市区改正設計中第五等道路ニ該当シ、其狭隘ナル場所ハ五間乃至四間余ニ過キサルモノアリ、勢ヒ現状道路
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ヘ鉄道布設スヘカラサルモノ有之ニ依リ、其狭隘ナル場所ノ取拡ケヲ出願セシモノニ外ナラサル儀ト存候、又其狭隘ノ場所取拡ケ候ニ於テハ、鉄道布設候テモ差支無之儀ト認候、且本願会社寄附金壱万四千四百六拾六円余ヲ得候得ハ、別紙甲号図淡紅色ノ場所取拡ケヲ為シ得ラルヘキ見込有之、乃チ之レカ取拡ケヲ施行候トキハ経費上多少ノ減省ヲ得ヘキコトモ相成候ニ付、右鉄道布設特許ノ上ハ道路取拡ケ施行致度候条、旁御意見致承知度、費用概算書相添ヘ此段及照会候条、前照会ノ分ト併セテ御調査相成度候也
東京市参事会
明治二十八年十一月五日 東京府知事 三浦安
東京市区改正委員長 三浦安殿
（別紙図面略ス）
別紙
追願
去ル八月二十二日付ヲ以テ下谷区車坂町ヨリ浅草区田原町ニ至ル軌道増設之義出願仕置候中ニ就キ、浅草区松葉町以東ハ、道路狭隘ノ為ニ迂曲シテ松葉町ヨリ本願寺裏通リヲ経テ田原町ニ出ルノ計画ニ有之候処、同所ハ事情止ムヲ得サルニ出テタル設計ニシテ会社ノ希望致居候処ハ別紙図面ノ如ク、同区合羽橋ヲ経テ、一直線ニ田島町通リ、浅草公園ノ西側（第六区）ニ至リ、右折シテ田原町ノ現在線路ニ接続スルノ設計ニ有之候ニ付テハ、何卒会社希望ノ線路、即チ別紙図面ノ如クニ軌道布設仕度、尤モ同所ハ目下道路狭隘ニテ之ヲ取拡メ候必要可有之、且市区改正ノ路線ニモ相当リ候趣ニ付、前陳御許可被下候上ハ、之ニ要スル費用金壱万四千四百六拾六円五拾八銭六厘ハ当会社ニ於テ負担可仕候間、本願御詮議ニ併セテ前陳之儀御許可ヲ仰度、別紙松葉町以東ノ図面及其設計書相添、此段追願仕候也
明治二十八年十月三十日
東京馬車鉄道株式会社長
牟田口元学
内務大臣 子爵 野村靖殿
工事設計書
一浅草区松葉町ヨリ同区田島町ニ架スル合羽橋架換
幅四間 渡リ弐間 木造土橋ニ改築
此橋坪八坪
在来石橋石垣共取毀チ、左右下水幅ニ傚ヒ石垣築立、木桁槻壱尺角耳桁共四本架渡、橋高在来ニ傚ヒ、橋板檜厚三寸張立、鉄道縦横材取付、其上ニ厚五寸「コンクリート」致、猶厚五寸切込砂利線路上端平均ニ敷込ミ突固メ、橋左右高欄ハ親柱高四尺五寸高欄弐尺八寸ニ取立ノ事
一浅草公園地先大下水蓋新設 長七拾間 幅五尺
在来下水左右石垣平均石上端横面弐寸鑿切致、下水蓋ハ幅六七寸厚弐寸五分檜板上端合口共鉋削リ致、平均石上端ニ張立ノ事
右之通リ
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明治二十八年十月三十一日 東京馬車鉄道株式会社
○東京馬車鉄道会社出願浅草区松葉町以東軌道布設計画図（附図第六八）。
○東京馬車鉄道会社出願道路取拡之図（附図第六九）。
○十四番森田曰 右ニ付キ云々ノ下、九番地トアルハ十番地ノ誤リナレハ玆ニ訂正ス
調査ノ結果ハ只今朗読セラレシ通リニテ、別ニ申スヘキコトナク、只同会社ノ出願設計ハ僅々タル路線ニ二箇所ノ踏切アルノミナラス殊ニ狭隘ナル場所尠ナカラス、斯クセハ屈曲モ減少シ得テ、乗客ニ対シテモ便利ヲ得セシムルモノナレハ、会社員ヘ談合セシニ、市区改正設計通リ最モ狭キ其一部分ノ取拡迄ヲ願ヒ出タル訳ナリ、故ニ本調査委員ニ於テモ斯クノ如ク決定セシナリ、参考迄ニ述フ
○十五番大貫曰 前出願ノ設計ニハ敷石ナシ、然ルニ此調査報告ニ附帯セル図面ヲ見レハ渾テ敷石アルカ、内外共ニ石ヲ敷カシムルニヤ又前ノニハ敷カシメサリシヤ、如何
○十四番森田曰 品川・本所等ノ馬車鉄道ニモ敷石ヲ為サシメタルモノ、又軌道ノ内外共ニ敷カシムルナリ
○委員長曰 東京馬車鉄道会社ヨリ出シタル追願書ハ朗読セシムヘキヤ
○十七番曾根曰 朗読セシムルニ及ハス
○九番田坂曰 現在道路ノ幅員ヲ聞キタシ
○十四番森田曰 五間・六間又ハ七間ノ所モアリテ、劃一ナラス、念ノ為メ他ノ案ニ付セシ図面ヲ見ラレヨ
○二十一番石垣曰 原案屈曲多キ路線ハ狭隘ナルノミナラス、「がた」馬車ノ停滞スル所ナレハ、危険甚シク、又二十四番カ希望セラレシ方ヲ取調ヘタルニ、寺ノ脇ヲ曲リテ行ク道路ハ其寺ノ本堂ヨリ四間ヲ取ルモノトスルモ、他ニ地主ノ承諾セサルヤノ考ヘアルモノモアレハ、到底行ハレサルコトニテ、十四番ノ如キハ熱心調査セラレ終ニ斯クノ如キ成案ヲ出スニ至リタル次第ナリキ、本員モ調査委員ノ一人ナレハ玆ニ一言ス
○二十四番佐久間曰 異議ナシ
○委員長曰 別ニ発言ナクハ簡略法ニテ採決セン、調査報告ニ同意者ハ起立スヘシ
総起立
又曰 全会一致ナルニ由リ、右ニ決ス
○二十一番石垣曰 此場合ニ於テ請求アリ、此線路中ノ地先下水ハ殆ント大下水ノ如キ姿トナリテ、少シク大雨降レハ道路一面ニ溢水シ頗ル不便ナルカ、片側ノ下水ハ会社ニ於テスレハ可ナレトモ、官有地ニ属スル部分ハ何レニ於テ之カ改良ヲ為スモノニヤ、是等モ此際共ニ相当ノ処置アランコトヲ希望シ置ク
○委員長曰 尚其事ハ追テ取調ヘシムヘシ、次ハ諮問第二十二号、東京馬車鉄道株式会社出願万世橋上軌道模様換ノ件ニ移ル
書記朗読
諮問第二十二号
東京府知事ヨリ東京馬車鉄道線路中万世橋々上軌道模様換之儀ニ
- 第28巻 p.245 -ページ画像
付、同社ヨリ別紙之通出願ノ趣ヲ以諮問相成候処、本会ニ於テハ別段差支無之ニ付、其旨復申可致ト存候、就テハ支障有無之御意見致承知度、此段及御照会候也
東京市参事会
明治二十八年十月十四日 東京府知事 三浦安
東京市区改正委員長 三浦安殿
別紙
願
一万世橋東側ヘ専用橋ヲ架設シ軌道敷設ノ位置ヲ変更スルノ件
（別紙図面之通）
当会社敷設ニ係ル軌道中、万世橋上ハ其幅員狭隘ナルニ近来人車馬ノ来往頻繁ヲ加ヘ、混雑甚タシク、往々危険ノ虞不少ニ付、同橋東側ヘ当会社専用ノ橋梁ヲ架シ線路ヲ変更シ、現在ノ軌道ハ之ヲ撤除シ公衆通行上ノ便利ヲ図リ度ニ付、何分之義可申出旨、去ル明治二十五年十月八日付別紙ノ通御訓示ヲ被リ候処、当時会社ハ他ニ急施ノ事業モ有之、旁力ヲ此ニ及ホス能ハス、乍不本意其儘ニ罷越候次第ニ御座候、爾来同所ノ車馬往復ハ更ニ頻繁ヲ加ヘ愈々以テ其必要ヲ感シ候ニ付、今般前御訓示ノ趣旨ニ遵ヒ専用橋ヲ架設シ、軌道ノ位置ヲ変更仕度候、依テ図並ニ工事設計書相添差出候間、本件御許可被成下度、此段奉願候也
東京馬車鉄道株式会社々長
明治二十八年八月 牟田口元学
東京府知事 三浦安殿
（別紙工事設計書等略ス）
○東京馬車鉄道会社出願万世橋専用橋架設計画図（附図第七〇）。
○十五番大貫曰 会社ノ専用橋ハ、万世橋ヨリ何間程下流ニ架設スルヤ
○十八番倉田曰 二十間程下流ナリ
○二十一番石垣曰 専用橋トアレトモ、矢張リ人ノ往来ニハ差支ナシト心得テ宜シキヤ
○十八番倉田曰 専用橋ノコトナレトモ、危険ナラサル以上ハ差支ナカルヘシ
○十四番森田曰 然レトモ、専用橋ハ如何ナル性質ノモノナリヤ否ヤト云フ点ヲ確メサルヲ得ス、道路警察上其橋上ヲ人ノ往来スル様ニテハ、取締上困難ナルノミナラス、其中ノ犯罪ニ就テモ亦甚タ不都合ナキヲ得サレハ、之ハ矢張リ公共道路ト見サル方可ナラン
○二十五番芳野曰 専用橋云々通行上ノ事抔ハ他ノ官庁ニ於テ宜シク制裁ヲ加フルモノナラン、本会ニ於テ議スルニハ及ハス
○二十七番渋沢曰 許可トナリシ上、之カ修繕ヲ為ストキ、仮令ヘハ一本桁ナルヲ会社ハ節スル為メ二本ニスルカ如キコトアリテ、一般公衆ニ迷惑ヲ掛ルカ如キコトナキ様、充分ナル制裁ヲ加ヘ置カンコトヲ希望シ置ク
○十四番森田曰 本員等モ已ニ其憂ハ持ツテアルカ、之ハ行政官庁ヨリ訓令セラルヽ所ナレハ、当局者ニ於テ相当ノ命令ヲ付セラルヽ
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様希望シ置カン
○委員長曰 然リ、御尤ナリ、原案ニ同意者ハ起立
総起立
又曰 全会一致ナリ即チ原案可決、次ハ議第二百十四号芝区愛宕町一丁目・西ノ久保巴町ヘ電話柱建設ノ件ヲ議スヘシ
書記朗読
説明
本案道路ハ規程ノ幅員ヲ有スルモ、往来頻繁ナルニ由リ建柱支障アリト認ム （図面略ス）
○二十三番田曰 本案強テ議題ト為スヘキ程ノ事件ニモアラサレハ、成ヘクナラハ本会ヘ提出セラレス、実際取調ヘタル上示談ヲ以テ可否スル様ニ為シタシ、依テ諸君ニ於テ御異議ナクハ此儘延期シ取調フルコトヽ為サン
○二十五番芳野曰 然ルヘシ
○委員長曰 別ニ異議ナクハ詳細取調フルコトヽ為シ、延期シ、本日ハ散会
于時午前十一時三十分
〔参考〕東京市区改正委員会議事録 第一六二号（DK280028k-0002）
第28巻 p.246-253 ページ画像
東京市区改正委員会議事録 第一六二号
（東京府文庫所蔵）
明治三十三年十月三十日午前十一時十八分開議
闕席 柴田家門 利光鶴松 橋本好正
福原信蔵 美濃部俊吉 目賀田種太郎
丸山名政 早川千吉郎 中鉢美明
南部光正 石川顕一郎 高山権次郎
佐藤正興 石黒五十二 益田孝
平井晴二郎 野村竜太郎 五十嵐秀明
長谷川泰
出席十七員 （幹事阪本釤之助番外ニ着ク）
○上略
○委員長曰 異議ナクハ二・三次会ヲ省略シ、直ニ原案可決確定議トス、次ハ議第三百三十四号明治三十三年度市区改正事業及経費概算ノ件ニ移ル
参照ノ便宜ニ依リ議案等ヲ左ニ掲ク
明治三十三年度東京市区改正事業及経費概算
附記 科 目 前年度予算額 本年度予算額 種目 個数 一個当 金額 円 円 東京市区改正費 四七五、五一五・五八一 五〇〇、〇〇〇・〇〇〇 以下p.247 ページ画像 第一款 道路並溝渠費 一二五、三三九・八六九 一六八、二九一・三六一 第一項 道路改正費 一〇一、四五六・五四六 一四七、〇三八・四五〇 （一）日本橋区元柳町道路取拡費 〇 七九、〇五一・四五〇 坪 円 円 道敷買上代 一、二五三、〇〇 三七・〇〇〇 四六、四三五・〇〇〇 土蔵二階移転料 三六、五〇 一一五・〇〇〇 四、一九七・五〇〇 同錣同上 一、二五 六五・〇〇〇 八一・二五〇 木造二階同上 四六八、〇〇 三〇・〇〇〇 一四、〇四〇・〇〇〇 同平家同上 六六六、四〇 一八・〇〇〇 一一、九九五・〇〇〇 井戸同上 五ケ所 三五・〇〇〇 一七五・〇〇〇 雑品同上 一、五〇〇・〇〇〇 坪 工費 一、二五五、〇〇 〇・五〇〇 六二七・五〇〇 （二）神田区須田町同上 〇 三三、三七一・〇五〇 道敷買上代 三七一、〇〇 四八・〇〇〇 一七、八〇八・〇〇〇 土蔵二階移転料 三八、〇〇 一二八・〇〇〇 四、五六〇・〇〇〇 同平家同上 一六、五〇 八〇・〇〇〇 一、三二〇・〇〇〇 石造二階移転料 五、〇〇 一〇〇・〇〇〇 五〇〇・〇〇〇 木造三階同上 六、五〇 六〇・〇〇〇 三九〇・〇〇〇 同二階同上 九一、〇〇 三五・〇〇〇 三、一八五・〇〇〇 同平家同上 二一九、〇〇 二〇・〇〇〇 四、三八〇・〇〇〇 井戸同上 五ケ所 四五・〇〇〇 二二五・〇〇〇 雑品同上 坪 工費 五〇九、〇〇 〇・四五〇 二二九・〇五〇 道敷買上代 六三〇、〇〇 一八・〇〇〇 一一、三四〇・〇〇〇 木造二階移転料 一三八、〇〇 二八・〇〇〇 三、八六四・〇〇〇 同平家同上 五八一、五〇 一八・〇〇〇 一〇、四六七・〇〇〇 以下p.248 ページ画像 （三）麹町区三番町同上 〇 二七、四四一・九五〇 井戸同上 三ケ所 五〇・〇〇〇 一五〇・〇〇〇 雑品同上 九五〇・〇〇〇 坪 工費 六三〇、〇〇 一・〇六五 六七〇・九五〇 （四）両国新架橋橋台取設費 七、二二八・〇〇〇 七、二二八・〇〇〇 第二項 溝渠費 二三、八八三・三二三 二一、二五二・九一一 間 （一）京橋区富島町下水新設費 〇 二、四八〇・四七九 歩車道境界下水 六三 一一・四五〇 七二一・三五〇 暗渠陶管 八八 一三・一五〇 一、一五七・二〇〇 下水吐蛇口 一ケ所 七三・三〇二 泥溜桝 四個 四九・九〇〇 一九九・六〇〇 汚水桝 八個 一三・九三八 一一一・五〇四 間 横切陶管 二〇 一・九九五 三九・九〇〇 大下水陶管 一二 一二・三二五 一四七・九〇〇 同泥溜桝 一個 二九・七二三 間 （二）下谷区坂本町三・四丁目同上 〇 一八、〇四二・〇九〇 歩車道境界下水 二五三 一一・九〇〇 三、〇一〇・七〇〇 暗渠陶管 七〇八 一三・六〇〇 九、六二八・八〇〇 泥溜桝 二三個 五三・六五〇 一、二三三・九五〇 汚水桝 三個 一四・四八〇 四三・四四〇 間 横切陶管 一〇 二・一八〇 二一・八〇〇 地先石造 三〇五 一二・三〇〇 三、七五一・五〇〇 横切石造 二三 一五・三〇〇 三五一・九〇〇 （三）深川区東森下町同上 〇 二八四・三四二 地先石造 三〇 七・七一〇 二三一・三〇〇 汚水石造 一個 一九・三九四 以下p.249 ページ画像 間 横切陶管 六 五・六〇八 三三・六四八 （四）神田区須田町同上 〇 四四六・〇〇〇 横切石造 二六 一六・五〇〇 四二九・〇〇〇 在来歩車道撤却 一七 一・〇〇〇 一七・〇〇〇 第二款 臨時改正費 三〇、〇〇〇・〇〇〇 三〇、〇〇〇・〇〇〇 第三款 測量費 七三・六三六 一一三・六三六 測量人足費 延二五〇人 〇・三五〇 八七・〇〇〇 同杭費 五〇〇本 〇・〇五〇 二五・〇〇〇 測点柱敷地料 八ケ所 〇・一四二 一・一三六 第四款 東京市区改正委員会費 二、三九七・七〇〇 三、〇一〇・二〇〇 第一項 雑給 一、四五五・五〇〇 一、七〇二・〇〇〇 （一）書記給料 三〇〇・〇〇〇 三〇〇・〇〇〇 書記月給 一人 二五・〇〇〇 三〇〇・〇〇〇 （二）報酬手当 九〇六・〇〇〇 一、〇三〇・〇〇〇 嘱託員報酬 二三〇・〇〇〇 嘱託書記同上 四人 一五・〇〇〇 七二〇・〇〇〇 諸手当 二〇〇・〇〇〇 （三）雇人料 二四九・五〇〇 三七二・〇〇〇 雇月給 一人 一二・〇〇〇 一四四・〇〇〇 給仕月給 一人 六・〇〇〇 七二・〇〇〇 小使月手当 一人 五・〇〇〇 六〇・〇〇〇 経師職日給 延二〇人 〇・五〇〇 一〇・〇〇〇 人足賃 延一二〇人 〇・三〇〇 三六・〇〇〇 人力車賃 延一〇〇回 〇・五〇〇 五〇・〇〇〇 第二項 需用費 九四二・二〇〇 一、一三八・二〇〇 以下p.250 ページ画像 （一）備品並消粍品費 二五〇・〇〇〇 三四〇・〇〇〇 備品新調修繕費 一四〇・〇〇〇 消粍品費 二〇〇・〇〇〇 （二）印刷並謄写料 印刷費 四〇〇・〇〇〇 謄写料 六五・〇〇〇 （三）通信運搬費 一五・〇〇〇 二〇・〇〇〇 郵便費 一五・〇〇〇 運搬費 五・〇〇〇 （四）賄費 二七七・二〇〇 三一三・二〇〇 委員賄 一、〇四四賄 〇・三〇〇 三一三・二〇〇 （五）雑費 五〇・〇〇〇 〇 第三項 営繕費 〇 五〇・〇〇〇 第五款 市公債償還基金 二五〇、〇〇〇・〇〇〇 二五〇、〇〇〇・〇〇〇 第六款 借入金償還及利子 二三、四五〇・三三三 三二、五四四・一六五 第一項 元金償還 一二、九六二・四一二 一四、二二七・五二一 水道準備金ヨリ借入金ノ内ヘ償還 九、二二七・五二一 公園準備金ヨリ借入金ノ内ヘ償還 五、〇〇〇・〇〇〇 円 百円ニ付 第二項 利子 一〇、四八八・一二一 一八、三一六・六四四 市基本財産ヨリ借入金 一〇〇、〇〇〇 五・〇〇〇 五、〇〇〇・〇〇〇 市公債償還基金ヨリ借入金 四〇、〇〇〇 五・〇〇〇 二、〇〇〇・〇〇〇 円 同上 一五五、三八三・二一八 六・〇〇〇 九、三二二・九九三 水道準備金ヨリ借入金 二四、〇〇〇 六・〇〇〇 一、四四〇・〇〇〇 円 公園準備金ヨリ借入金 九、二二七・五二一 六・〇〇〇 五五三・六五一 評価人手当 延五〇人 一・五〇〇 七五・〇〇〇 以下p.251 ページ画像 第七款 雑支出 二一五・〇〇〇 二九八・〇〇〇 広告料 一五・〇〇〇 撒水草石除雪費 一六〇・〇〇〇 地境標費 一六本 三・〇〇〇 四八・〇〇〇 第八款 下水改良測量費 六、六〇〇・〇〇〇 〇 第九款 予備費 三七、四三三・八四二 一五、八六二・六三八
○日本橋区元柳町道路取拡之図（附図第七一）。
○神田区須田町道路取拡之図（附図第七二）。
○麹町区三番町道路取拡之図（附図第七三）。
○両国新架橋々台地取設之図（附図第七四）。
○霊岸島富島町歩車道境界下水新設之図（附図第七五）。
○下谷区坂本町三四丁目及金杉上町歩車道境界下水新設之図（附図第七六）。
○深川東森下町地先石造下水新設之図（附図第七七）。
○神田区須田町人車道境界下水付替及横切下水新設之図（附図第七八）。
又曰 其一ヲ議スヘシ
書記（日本橋区元柳町道路取拡ノ件）朗読
○二十三番横山曰 本員ハ此取拡ヲ来年度迄延期シ、芳町ヨリ浜町ニ至ル路線ノ内浜町一丁目ヨリ大川端ニ出ツル処未タ改正セサルニヨリ、本案ニ代ヘ実施セント欲ス、其経費モ概算ニテ五万円トノコトナレバ、二万円程ヲ剰マス、彼ノ両国ノ架橋ハ継続ニテ四・五年ヲ要スルモノナレハ、今此ノ取拡ヲナスノ必要ナカルヘシ、或ハ将来地価騰貴ノ虞アリト唱フルモノアルモ、开ハ独リ此ノ地ニ限ラス、何処モ同シコトナリ、然ルニ浜町ノ方ヲ実施スルトキハ独リ日本橋区ノ交通ヲ利便ナラシムルノミナラス、新橋ヨリ銀座通リヲ経、大川端迄一貫シ、深川・本所其他一般ノ交通上利便尠ナカラサルヘシ
○二番石垣曰 番外ニ問フ、二十三番ノ説モアリシカ、元柳町ノ取拡ケハ両国橋ヲ架スルニ必要ナル為メカ、将タ架橋ニ付キ開設シ置カントノ意ナルヤ
○番外阪本曰 其辺ハ常務委員会ニ於テモ議論アリタリ、両国架橋ハ二十三番ノ陳ヘラレシカ如ク、数年ニ渉ルモノナレトモ架橋ノ声高マルニ従ヒ、地価昂騰之虞アルニヨリ、予シメ買入置クヲ得策トシ且ツ橋台工事ニモ関聯アルモノナレハ、旁玆ニ提議シタル所以ナリ
○二十四番芳野曰 番外ノ説明ニ尚一言ヲ添ヘン、常務委員会ニ於テハ本所ノ側モ実施セサルヲ得サルモノト認メタレトモ、経費ノ不足ニヨリ不得已其ノ一部分ヲ掘鑿シ、残部ハ翌年度ニ於テ実施スルトノコトナリシ故ニ賛成シタルモノナリ
○二番石垣曰 本所ノ側モ実施ノ必要アレトモ、兎ニ角本年度ニ於テハ日本橋ノ側ヲ実施スルト云フニ過キス、果シテ然ラハ之ヲ明年度迄延期シ両側相俟ツテ実施センコトヲ欲ス、依テ二十三番ニ賛成ス
- 第28巻 p.252 -ページ画像
○委員長曰 二番ニ問フ、本案ヲ延期シ浜町ヲ実施セントスル二十三番ノ動議ニ同意ナルヤ
○二番石垣曰 然リ
○委員長曰 異見ナクハ採決セン、二十三番ノ本案ヲ延期シ浜町ヲ実施セントスル動議ニ賛成アリ、起立ニ問フ、同意者ハ起立アレ
起立者 六名
又曰 少数ナルニヨリ消滅、原案ニ決シ、次ニ移ル
書記（神田区須田町道路取拡費）朗読
又曰 異議ナクハ原案ニ決シ、其次ニ移ル
書記（三番町道路取拡費）朗読
（異議ナシ）
又曰 異議ナクハ原案ニ決シ、其次ニ移ル
書記（両国新架橋台地取設ノ件）朗読
○三十六番中島曰 番外ニ問フ、此案ニ依ルト本所ノ側ハ一部分ヲ掘鑿スルカ如ク見ユルカ、其余ノ部分ハ次年度ニ於テ実施セントスルノ意ナルヤ
○番外阪本曰 経費嵩ムヲ以テ、不得止三十四年度カ或ハ三十五年度ニ於テ実施セントスル見込ナリ
○三十六番中島曰 然ラハ三十四年度ニ於テ実施スルト云フ条件附ニテ可決センコトヲ欲ス
○二番石垣曰 本所ノ掘鑿費用ハ幾何ヲ要スルヤ
○番外阪本曰 市区改正設計ノ通リ悉皆整理セントセハ凡九万円ヲ要シ、少々斟酌セハ五万円ニテ足レル見込ナリ
○二番石垣曰 百本杭ニ寄ル方ノ残地掘鑿ノ費用ハ幾何ナルヤ
○番外阪本曰 参万弐千円余ナリ
○二番石垣曰 三十六番説モアリ、水利上重大ノ関係アルニヨリ、借入金ヲ為シテモ悉皆整理センコトヲ欲ス
○二十三番横山曰 東側ヲ掘鑿シ西側ヲ埋築セハ或ル部分ハ頗ル河幅狭隘トナルカ、水利上支障ナキヤ、技師ノ考案果シテ如何
○番外阪本曰 故ニ三十四年度ニ於テ東側モ悉皆整理セントスル見込ナリ
○三番山本曰 本員ハ二番ニ賛成ス、其理由ハ彼ノ百本杭ト称スル処ハ、流勢激烈ナルニヨリ同時ニ整理スルノ必要アリト認ムルユエナリ
○二十三番横山曰 二番ニ問フ、借入金ヲ為シ悉皆整理スルノ意ナルカ、将タ那辺迄実施セントスルノ意ナルヤ
○二番石垣曰 図面朱線ノ処ヲ悉皆整理セントスルニアリ
○二十三番横山曰 賛成
○番外阪本曰 二番要求ノ如クセハ道路ヲ開設セサルヲ得ス、然カセハ予算ナキヲ以テ追加予算トシテ提議シテハ如何
○四番稲田曰 横網町ノ一部ヲ開鑿シ、残部ハ後年度ニ実施スルモ可ナリトノコトナレトモ、元来隅田川ハ改修ヲ要スルモノニテ之ヲ実施セハ平均ノ幅員ヲ保チ洪水ノ虞ナキノミナラス、夥多ノ土地ヲ獲ルコトナレハ、二番ニ同意ナレトモ、尚ホ一歩ヲ進メ悉皆整理セン
- 第28巻 p.253 -ページ画像
コトヲ欲ス
○番外阪本曰 事柄ハ至極尤モナレモ、然ルトキハ条例第七条ノ制限ヲ超ユルカ、然ラサレハ他ノ事業ヲ削減セサルヲ得ス
○二番石垣曰 条例ノ制限ヲ超ユルナレハ、不得已ニヨリ、更ラニ追加案トシテ提議セラレンコトヲ望ム
○二十四番芳野曰 藤代町ノ開鑿ハ賛成ナレトモ、条例ニ制限アレハ之ハ臨時改正費ヲ以テ実施セハ可ナラン
○委員長曰 然ラハ此案ハ可決シ、別ニ臨時費ヲ以テ実施スルノ意ナルヤ、二番ノ意見如何
○二番石垣曰 夫レニテ可ナリ
○委員長曰 二番説ニ賛成ノ諸君、異存ナクハ採決セン、二番ニ同意者ハ起立アレ
総起立
又曰 多数、次ニ移ル
書記（第二項溝渠費）朗読
又曰 異議ナシト認メ原案ニ決シ、次ニ移ル
書記（第二款臨時改正費）朗読
又曰 異議ナシト認メ原案ニ決シ、次ニ移ル
書記（第三款測量費）朗読
又曰 異議ナシト認メ原案ニ決シ、次ニ移ル
書記（第四款東京市区改正委員会費）朗読
又曰 異議ナシト認メ原案ニ決シ、次ハ第五款ヨリ九款迄ヲ議題トス
書記（第五款ヨリ第九款迄）朗読
又曰 異議ナシト認メ原案ニ決シ、二・三次会ヲ省略確定議トシ、之ニテ散会ス
于時正午
○栄一、是日東京ヲ発シ韓国ニ赴キ、出席セズ。本資料第十六巻所収「韓国ニ於ケル第一銀行」並ニ第二十五巻所収「韓国行」参照。