デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

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公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2022.3.15

3編 社会公共事業尽瘁並ニ実業界後援時代

1部 社会公共事業

1章 社会事業
3節 感化事業
3款 東京市養育院感化部井之頭学校
■綱文

第30巻 p.844-848(DK300105k) ページ画像

昭和5年3月10日(1930年)

是日、感化法発布三十年記念日ニ際シ、栄一当院院長トシテ内務大臣ヨリ表彰セラル。


■資料

東京市養育院月報 第三四四号・第一二頁 昭和五年三月 ○渋沢院長の表彰(DK300105k-0001)
第30巻 p.844 ページ画像

東京市養育院月報  第三四四号・第一二頁 昭和五年三月
○渋沢院長の表彰 渋沢院長は三月十日感化法制定三十年記念日に際し、感化事業功労者として内務大臣より表彰せられたり、当日午前十時より東京府知事室に於て挙行の表彰状並記念品伝達式には、院長目下病気静養中なるを以て田中本院幹事其代理として参列し、左記表彰状並記念品(大理石置時計一個)を受領せり
    表彰状
            東京市養育院長 子爵 渋沢栄一
 多年感化事業に関し尽瘁するところ尠からず、仍て玆に感化法発布三十年に際し記念品を贈り之を表彰す
  昭和五年三月十日
          内務大臣 従三位勲二等 安達謙蔵



〔参考〕感化事業回顧三十年 内務省社会局編 第一七九―一八〇頁 昭和五年三月刊(DK300105k-0002)
第30巻 p.844-845 ページ画像

感化事業回顧三十年 内務省社会局編  第一七九―一八〇頁 昭和五年三月刊
 - 第30巻 p.845 -ページ画像 
 ○附録
    五、感化事業勤続功労者表彰
 昭和五年三月十日感化法発布三十年に際し、安達内務大臣は二十年以上の感化事業勤続功労者二十四名に対し、記念品を贈つて之を表彰せられた。
 従来感化事業に対しては一般の理解が乏しく、日蔭の仕事のやうにしか思はれなかつたにも拘らず、此度表彰された右の人々は二十年、三十年の長年月の間斯業の為に、献身的に尽瘁されたのであつて、其の苦心の跡は推察するに余ある所である。 ○中略
    感化事業勤続功労者調
○中略

図表を画像で表示感化事業勤続功労者調

  年月      経 歴                   職氏名 明治三三、七  東京市養育院長として、同院に収       東京府代用感化院         容児童中不良児童の多く他の訓育       東京市養育院長         上支障多きを見て感化部設置の必        子爵 渋沢栄一         要を説き、市会の容るところとな         り、院内を区劃して設置し、尋で         井之頭に移し収容児に対し後見職         を行ひ今日に至る 



○下略



〔参考〕渋沢院長の薨去を悼む(DK300105k-0003)
第30巻 p.845-848 ページ画像

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