デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

昭和3年6月18日（1928年）

是日、当委員会幹事ハアメリカ合衆国人ルイス・ラタム・クラークヨリ息女結婚式ノ通知ヲ受ケタル栄一始メ当委員会会員ニ対シ、祝品贈呈ノ件ニ就イテ書状ヲ発ス。

日米関係委員会往復書類　（二）　　　　　　（渋沢子爵家所蔵）
拝啓、時下益御清適奉賀候、然ば今般ルーヰス・ラタム・クラーク氏令嬢とガーンセイ・カーラン氏と結婚致候由にて、右通知を受けられたる御方より良き祝品の思案無き哉との御問合はせに接し候に付ては先般ヴアンダリツプ氏令嬢結婚祝に做ひ、右通知を受けられし本会々員各位の連名を以て、右新夫婦に祝品送呈被致候ては如何哉と存じ、若し御同意に候はゞ、御一人の負担額を凡二十円以内として祝品選定方御委せ被下度と存候、乍勝手右何分の御回答願上候　敬具
　　昭和三年六月十八日　　　　　　　　　日米関係委員会幹事
　　　　会員各位
　　尚々本文所載の結婚通知状の御受否不明に候間、本会員各位全部へ本書差出候次第に候間、不悪御承引被下度候

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