デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

  詳細検索へ

公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2022.3.15

3編 社会公共事業尽瘁並ニ実業界後援時代

1部 社会公共事業

3章 国際親善
2節 米国加州日本移民排斥問題
6款 ニュー・ヨーク日本協会協賛会
■綱文

第35巻 p.469-471(DK350061k) ページ画像

明治45年6月(1912年)

是月栄一、ニュー・ヨーク日本協会ノ事業ヲ賛助スル目的ヲ以テ高橋是清・豊川良平・早川千吉郎他実業家二十余名ニ謀リ当会ヲ組織シ、ソノ名誉委員長ニ選バル。後、名誉会長タリ。


■資料

渋沢栄一 日記 明治四五年(DK350061k-0001)
第35巻 p.469 ページ画像

渋沢栄一 日記 明治四五年       (渋沢子爵家所蔵)
五月十四日 晴 暖
○上略三時帝国ホテルニ抵リ、紐育日本協会協賛会ヲ開キ、委員ヲ定メ要務ヲ評議ス○下略


竜門雑誌 第二八九号・第九三―九四頁明治四五年六月 ○紐育日本協会協賛会(DK350061k-0002)
第35巻 p.469-470 ページ画像

竜門雑誌 第二八九号・第九三―九四頁明治四五年六月
○紐育日本協会協賛会 米国紐育日本協会は去る明治四十年黒木大将伊集院中将等の渡米せるを記念として設立せられ、現に会員六百余名を有し日米両国民の親善を増進し、米人間に日本の歴史・工芸・美術及実業に関する智識を普及し、日本に関する米国民の誤解を除去するに努めつゝあり、青淵先生には先きに其事業を賛し終身会員として入会せられたるが、今回高橋男爵・豊川良平・早川千吉郎其他知名の実業家二十余名と謀り、同会の事業を賛助する目的を以て日本協会協賛会なるものを組織し、此際ハーヴート大学名誉総長ヱリオツト氏の来朝を機として歓迎会を開き、尚今秋又は来春紐育に開設せらるべき日本協会主催の日本絹物展覧会に関し相当の援助を与へらるゝと云ふ、尚協賛会規約及役員並に会員氏名は左の如し。
    紐育日本協会協賛会規約
第一条 本会の目的は日米両国の親善を謀らんが為め紐育日本協会の事業に賛助を与ふるに在り
第二条 本会会員は委員の推薦に依り本会総会に於て之を選定す
第三条 毎年春秋二期に本会総会を開く
第四条 本会会員にして未だ紐育日本協会員にあらざる者は其名簿を
 - 第35巻 p.470 -ページ画像 
紐育日本協会に通知すると同時に該協会員の資格を獲得するものとす、但本会を脱会する時は当然協会員の資格を失ふ
第五条 本会の経費は寄附金を以て之に充つ
第六条 本会に委員若干名を置き一切の会務を処理せしむ、該委員は本会総会に於て会員中より選挙し其の任期を一ケ年とす、但再選することを得
 該委員は互選を以て委員長一名、名誉書記二名、名誉会計主任一名を設く
役員氏名
    名誉委員長  青淵先生
    名誉書記   小野英二郎  頭本元貞
    名誉会計主任 福井菊三郎
会員氏名
    青淵先生   飯田義一   伊藤富次郎
    池田謙三   井上準之助  原富太郎
    早川千吉郎  堀越善重郎  豊川良平
    大谷嘉兵衛  大倉喜八郎  小野英二郎
    高橋是清   高田慎蔵   添田寿一
    園田孝吉   頭本元貞   中野武営
    村井吉兵衛  串田万蔵   益田孝
    福井菊三郎  近藤廉平   浅野総一郎
    三島弥太郎  森村市左衛門


日米外交史 川島伊佐美著 第一三二―一三三頁昭和七年二月刊(DK350061k-0003)
第35巻 p.470-471 ページ画像

著作権保護期間中、著者没年不詳、および著作権調査中の著作物は、ウェブでの全文公開対象としておりません。
冊子版の『渋沢栄一伝記資料』をご参照ください。

青淵先生職任年表(未定稿) 昭和六年十二月調 竜門社編 竜門雑誌第五一九号別刷・第一六頁 昭和六年一二月刊(DK350061k-0004)
第35巻 p.471 ページ画像

青淵先生職任年表(未定稿)昭和六年十二月調 竜門社編
              竜門雑誌第五一九号別刷・第一六頁昭和六年一二月刊
    明治年代
  年 月
四五 六 ―紐育日本協会協賛会名誉委員長―。
     ―〃名誉会長―。昭和六、一一。